世界で最も多言語対応の進んだWebサイトとは?(2018年版)
(この記事は、2018年8月14日に公開された記事「What's the world's most multilingual website? (2018 update)」の日本語訳です。)
数ヶ月前、私はMultilingualに寄稿した記事のなかで、世界で最も多言語対応の進んだWebサイトはGoogleでもFacebookでもなく、Wikipediaでもないということを書きました。
答えは、Jehovah's Witnesses(エホバの証人)のWebサイトです。
記事において私は次のように記しています:
JW.orgのWebサイトは、675種類以上の書き言葉をサポートしています。書き言葉にとどまらず、同サイトは90以上の異なる手話をサポートしているのです。ダウンロード可能なPDFコンテンツは、アディゲ語からザザキ語に至るまで、総計941言語で提供されています。
これと対照的に、Appleは34言語をサポートしているに過ぎません。今や世界を支配していると言っても過言ではないAmazonがサポートしているのは、たった15言語です。私が調査したところでは、世界的に著名なブランドがサポートしているのは平均31言語で、毎年およそ1言語ずつ増加している傾向にあります。
宗教界のリーダー達は、言語の持つ力をよく理解しているようです。テック業界のリーダー達も同様です。残念なことに、それ以外のビジネスリーダー達のほとんどは、まだ認識が足りないようです。
以下に示すのは、2018年版Webグローバリゼーション・レポートカードから引用した、最も多言語対応の進んだWebサイトのトップ10です:

トップ10のなかでも、サポート言語数にかなりのギャップがあることに注目してください。AudiやIKEA、3M、Nikon、Ciscoといった企業は、およそ40言語で頭打ちとなっています。しかしそれでも、ほとんどの企業からすれば、40という言語数は素晴らしい成果なのです。先進的なグローバルブランドにおけるサポート言語数の平均は、32言語にとどまっています。

次なる言語ブームは、インド国内で巻き起こることでしょう。しかし、AmazonやIKEAといった企業ですら、インドの数ある公用語に対して十分な投資を行うことに対し消極的でしたから、一定の時間を要するだろうと思います。
多言語化対応を進めているリーダー達について、より詳しくはWebグローバリゼーション・レポートカードの無料サンプルをご覧ください。
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書籍「グローバルWebサイト&アプリのススメ」
米国Byte Level Research社の許諾を得て、同社が運営するWebサイト「Global by Design」より、グローバルサイトWebサイト運用に関する記事を翻訳してお届けします。

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