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W3C標準準拠と情報構造化

2004.04.23
ディレクショングループ 取締役 プロデューサー 岡田貴彦

W3Cの定めるWeb標準に先日弊社Webサイトが準拠した旨は、先週のニュース及びコラムにおいてお伝えした通りです。今回は、その「W3Cの定めるWeb標準」と、何度か本欄で取り上げている「Webサイトにおける情報の構造化」との関連性について、記述させていただきます。

そもそもマークアップとは何か

前々回の弊社木達のコラムに「HTMLとCSSは、数あるWeb標準の中でも最も広く利用されている代表的な標準です。本来、前者は文書の構造を、後者はその見栄えを記述するためのものです。」とあった通り、そもそもHTMLは「マークアップランゲージ」です。マークアップとは、文書の中の各要素に「ソフトウェアが処理を行うための符号を書き込むこと」を意味します。

構造→HTML:段落/見出し/箇条書き/強調語句/表/図版などの文書中の要素を定義
見栄え→CSS :HTMLで定義付けられた各要素のレイアウト、フォントを制御

従って、HTMLを「本来意図された目的」で使用していれば、サイト内の文書は全て一定の構造化がなされているといえるはずなのです。しかし、「HTMLを構造のみならず見栄えを記述することにも利用」してきたがために、文書の構造/階層という意味では、不統一なサイトが多いのが現状だといえます。

Web標準準拠のメリットは木達のコラムにまとめられますが、なかでも最大のメリットは、「情報の流通性の向上」であると自分は考えています。情報をよりアクセシブルにすることこそが、本来マークアップランゲージに求められる使命であり、存在意義だからです。

本来のマークアップの定義に則った構造化を

今後、「Web標準への準拠」が加速すると、前回までの話にもあります「Webサイト構成要素の定義化」という情報群としての構造化だけではなく、今後は文書の内部における、「センテンス単位(エレメント単位)での定義化・構造化・階層化」が求められるといえます。

またHTMLの後継言語として2000年にW3C勧告となったXHTMLは、XMLの実装ですが、このことはより厳密な書式と情報の階層化を求めます。

つまり、Web標準準拠は単なるマークアップランゲージの書き換えではなく、「情報自体の再構造化・階層化」の作業だといえます。木達のコラムにあった通り、従来のHTMLをXHTMLに変換しなくてはならない日は確実にやってくるはずですが、その作業量は膨大だといわざるを得ません。

折しも、4月1日に日本最大級のニュースサイトである日本経済新聞社のNIKKEI NETでも、「CSSの実装」が行われました。海外のサイトでは、ESPNのサイトなどが有名ですが、国内のメジャーサイトでは、自分の耳にする範囲では初めての試みだと思います。

Web標準準拠によるWeb構築の変化

「本来意図された目的」へと原点回帰していく様は非常に不思議な気もしますが、この技術的な側面と、マーケティングという2つの要素が今までのWebサイトのあり方を生み出し、変えてきたことを考えると、これらの関係性は振り子のようなものだと考えた方が良さそうです。

もちろんこの変化は、マーケティングにも影響を及ぼすはずですが、制作の現場への影響も大きいのはいうまでもありません。

「情報群としての構造化」と「エレメント単位での階層化」をいかに融合させながら、ビジネスとしてのインパクトを生み出すかは、プランニングと設計という工程に掛かっており、それを支える技術力が求められるといっても過言ではないでしょう。

この一大変遷期に果たしてどれだけの企業がうまく対応し、どれだけの制作会社がうまくサポートをしていけるのでしょうか?今、ミツエーリンクスでは、制作部門の最適化をはじめとした一大改革を行おうとしていますが、それはこの大きな流れと無関係ではありません。

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