創業35周年を迎えて

守り続けるものと、挑戦し続けるもの

代表取締役 CEO東﨑 厚広からのご挨拶

株式会社ミツエーリンクスは、2025年7月に設立35周年を迎えました。
この節目の年にあたり、これまで支えてくださったすべての皆様に、心より御礼申し上げます。

当社は、Webの黎明期と呼ばれる時代からその可能性を信じ、Web技術の発展とともに歩んでまいりました。

振り返れば、Webサイト制作において業界に先んじてプロセス品質を導入し、現在では当たり前となったWeb標準への準拠、誰もが利用しやすいWebを実現するための「アクセシビリティ」への取り組みなど、常に先進的なチャレンジを重ねてきました。

そうしたひとつひとつの積み重ねが、「技術と品質のミツエーリンクス」というブランドを形づくってきました。そして、そのすべてを自らの手でつくりあげてきた「ものづくり精神」は、私たちの最大の強みであり、何よりの誇りです。

一方、世界は今、かつてないスピードで変化しています。AIがものづくりの在り方を大きく変え、情報の届け方も日々進化しています。だからこそ私たちは、「変わらない強み」と「変わり続ける覚悟」の両方を持ち続けなければならないと考えています。

そのような想いのもと、2024年には電通総研グループの一員となり、新たな一歩を踏み出しました。目指すのは、より豊かで、より人に寄り添うデジタル社会の実現です。
当社の強みであるデザイン力、技術品質、そしてユーザーにやさしい設計思想を、より広く社会に活かしていくための挑戦が始まっています。

さらに2025年には、新たに中期経営計画を策定し、未来に向けた改革を進めています。
その中核をなすのが、次の3つのキーワードです。

  • カスタマーセントリック
    お客様の声に耳を傾け、期待を超える価値を届けること。
  • チャレンジ精神
    前例にとらわれず、一歩を踏み出す勇気を持つこと。
  • オープンマインド
    新しい技術に、社会に、仲間に心を開き、創造的なアプローチを続けること。

私たちは、これからの3年間を次なる成長に向けた「基盤づくり」の期間と位置づけています。これは、単なる事業拡大ではなく、デジタルの力で社会に貢献するために、私たちが何をすべきかを考え、実行していくための重要なフェーズであると考えています。

10年後、20年後も、社会に必要とされる企業であるために。そして、社員一人ひとりが自分の仕事に誇りを持ち、未来を描ける会社であり続けるために。

私たちはこれからも、挑戦を続けてまいります。
今後とも、ミツエーリンクスにご期待いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

代表取締役 CTO藤田 拓からのご挨拶

2025年の7月、私たちミツエーリンクスは創業35周年という節目を迎えることができました。
長きにわたる歩みを支えてくださった皆さまのご支援とご厚情に、心より御礼申し上げます。

創業以来、Webという進化のスピードが速い領域において、私たちは一貫して「技術」の追求に取り組んできました。

その「技術」とは、単に科学技術や工学的知見を指す「テクノロジー」にとどまりません。職人の技巧と技能を表す「クラフト」、そして積み重ねた技術がやがて芸術に昇華する「アート」、そうした多様な側面を併せ持つものです。

ミツエーリンクスは、この多層的な技術のあり方を大切にしてきました。最新のテクノロジーを取り入れるだけでなく、丁寧な手仕事や、創造性に富んだ表現にも重きを置いています。Webの世界で「そこまでやらなくても」と言われるような、細部にこだわる愚直な姿勢こそ、私たちの技術力の源であり、他にはない価値だと信じています。

今、AIをはじめとする技術革新がWeb業界にかつてない変化をもたらしています。生成AIがコードを記述し、資料を自動生成する時代において、私たちはこの潮流を前向きに受け止め、既存の強みと掛け合わせながら新たな挑戦をはじめています。その一環として、社内には次世代の開発技術の調査・研究・実地検証を担う部門を新たに設立し、AI時代にふさわしい価値のかたちを全社で模索し始めています。

もちろん、これまで大切にしてきた「クラフト」や「アート」としての技術、すなわち人の手と心によるこだわりや姿勢は、私たちの核にあるものとして、これからも守り続けてまいります。

そのうえで、テクノロジーの進化とどう向き合い、いかに活かすかを見極めながら、時代の要請に応える新たな「つくる」のあり方を探求していきます。

「技術とその品質」のさらなる高みをめざし、皆さまとの信頼を礎に、より良い未来の創造に貢献してまいります。

今後とも変わらぬご支援、ご指導を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。