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ユーザーエクスペリエンスを高める情報設計スキルを伸ばす KDDI様向け 情報設計(IA)研修を開催

KDDI様の情報設計(IA)研修を当社のインフォメーションアーキテクトの谷田が担当させていただきました。Web制作の最前線で培った知識と経験をベースに、実践的な講義とアドバイスをワークショップ形式で行いました。研修当日の様子や実施後のお客様の声をご紹介します。

クライアント課題と実施した研修のポイント

研修前のおもな課題と実施の目的

既存サービスやアプリのユーザビリティ調査・テストで発見された問題に対して、情報を整理し、再構築できる力を身につけさせたい

今回実施した研修の内容

研修内容は参加人数やスキルレベルに合わせてカスタマイズ

研修前に、KDDIのご担当者様とお打ち合わせを行い、参加される人数やスキルレベル、研修の目的などに合わせ、より効果が高まるよう研修内容のカスタマイズを実施。「ユーザビリティテストで出た問題や既存の情報を再整理し、再構築できるようにする」という研修の目的に合わせ、情報設計の実践に必要な知識とスキルの習得を目指し、座学と実技(グループワーク)を組み合わせた1日研修をご提案させていただきました。

基本的な考え方や理論は座学で体系的な理解を促す

前半パートとなる座学では、情報設計を行う上で必要となる考え方や理論を体系的に学んでいただける内容としました。情報設計の肝となる「ユーザーを意識する」ことの大切さを実感してもらえるよう、身近な事例やビデオ映像を織りまぜるなど、講義内容の工夫を行っています。

ワークショップで理論に沿った画面設計の実践

後半のワークでは、Webサイトを題材に情報設計の流れ(5planesモデル)を体験していただきながら、座学で学んだ内容を具体的なスキルとしての体得を目指します。ワークはグループごとに、当社が推奨するフレームワークに沿ってホワイトボードに視覚化、明文化しながら行います。

実在のWebサイトを課題に戦略的な情報設計で目的を達成するためのワイヤーフレームをチームで考えていきます。まずは、ビジネスニーズ、ユーザーニーズや競合の状況をふせんに書き込み、現状の整理を行います。ユーザーニーズが把握できたら、ユーザーがゴールを達成するためのシナリオを考察しながら必要な機能・コンテンツの考察を実施。ワーク中、分からなくなったり、悩んだりした場合、巡回している講師に質問をしながら進めます。
これまで出たアイデアをもとにサイト構造を作成。ユーザーに何をどのような順番で伝えるべきかを考えながら、具体的な画面案(ワイヤーフレーム)を作成していきます。ここでは、スケッチという手法を用いながら、素早く何度も書き直すことで、より優れた画面案にたどり着きやすくなります。
ワークの最後には、これまでの検討内容と導き出されたワイヤーフレームの発表を行います。同じ情報、同じ前提条件で作成しても、チームごとに違いがあり、情報設計の奥深さを実感していただきました。

研修後のアンケート

  • 情報設計初心者でも理解しやすい内容になっており、とても勉強になった
  • 情報設計の進め方が分かりやすく理解できた
  • 多くの情報をどのようにまとめ、形にするか、学ぶよい機会になった、業務に活かしていきたい
  • 実務に沿った情報設計の流れを実践できたのがよかった
  • 頭の中でやってしまっていたことを可視化できてよかった
  • 考えに煮詰まったり方向性を見失ったときに立ち返る材料になった
  • ニーズやシナリオをもとにサイト構造や画面をロジカルに組み立てる作業はとても役立った。
    今後チーム内でこのやり方を浸透させて実務に取り組んでいきたい

お客さまの声

研修を終えて、KDDIのご担当者様にお話を伺いました。

KDDI株式会社
バリュー事業本部 新規ビジネス推進本部
岡 様

情報を再定義、組織化し、解決まで導ける力を伸ばしたい

どのような課題を抱えていらっしゃったのでしょうか?

私が所属するバリュー事業本部は、auスマートパスをはじめとする携帯電話に付随するサービスやアプリの開発をおもに担当している部門です。スマホの普及率が高まり、市場の動きが鈍化してきている中で、「お客さまに選ばれる」会社であり続けるために、通信領域以外のサービスの充実化が重要になってきていると感じています。さらに、サービスやアプリを使っていただく中で「auでよかった」という体験を1人でも多くの方にしていただけるよう、ユーザビリティ、UXデザインの推進に力を入れていくという方向に大きく舵をきっています。

こうした変革の中で、今あるサービスやこれから作ろうとしているサービスについては、ユーザーエクスペリエンスの向上のためユーザビリティ調査やユーザーテストを実施の上、問題をあきらかにしていくという流れを1年以上かけて作ってきました。しかし、ユーザビリティテストをした結果、見つかったエラーを改善するためのアイデアを出せる人員の不足が課題点として見えてきていました。ユーザビリティテストの結果から問題の本質を分析し、情報を再定義、組織化し、解決できるところまでもっていく力を伸ばすために、情報設計(IA)研修の必要性を感じていました。

ミツエーリンクスにお声がけいただいた理由について

ミツエーリンクスには昨年からアプリのユーザビリティテストの支援をお願いしており、レポートの内容などからもしっかり対応していただける会社という印象をもっていました。お打ち合わせ時に社内向けに情報設計(IA)研修を実施しているという話を伺い、資料を見せていただきました。その内容が5planesモデルの戦略(Strategy)からや表面(Surface)までを順序立てて、その中でインフォメーション・アーキテクチャはどの部分にあるのか、といった基礎的なところから体系的に理解させたいという我々の要望に一致していたので、その場ですぐに研修の実施をお願いしました。

研修後に実施したテストでは、有効性エラーが0件に

研修の内容や研修後の効果はいかがでしたか?

座学は内容が盛りだくさんだったこともあり、少しかけあしで進みましたが、後半のワークに入ってからは参加したスタッフの集中度が増し、期待を超える内容になったと思います。スタッフからも「今まで体系的に理解できていなかった部分の理解が深まったと」いう声や「ユーザーが来たときの体験と出て行くときの体験をスタートとゴールという形でまとめる部分が実務ですぐに活かせそう」といった声がとても多く聞かれました。

今回参加したスタッフは、ユーザーテストを実施して、その改善案を考えたり、具体的なワイヤーフレームやデザインに反映していくという立場のものが多かったのですが、研修の翌日から教えていただいたフレームワークを活用しながら業務を行っているものもいました。とあるサービスで、ユーザビリティテストの結果、有効性エラーが全員に出てしまうほどユーザー行動が分からず、全員のメンタルモデルも違うという難しい状況に陥っていたのですが、研修で教えていただいたフレームワークを使いながらワイヤーフレームをおこし、再デザインを行った結果、有効性エラーを0件にすることができました。

今回研修で教えたいただいたフレームワークにより、画面の情報設計を見直し、またユーザーテストを実施し、ユーザビリティを高めていくいうサイクルが一気に加速したと感じています。

体系的に学んだことで足りない点も見えてきた

今後の展望はいかがでしょうか?

今回の研修により、知識が体系化されたことによって、情報設計を行う上で重要となるユーザー像(ペルソナ)を考える部分など、足りないところも見えてきました。今は試行錯誤しながら行っているという状況ですが、その点を補えるような中級編の研修をさっそくお願いしたいと考えています。

通信に加え、金融やコマースなど、事業領域の幅の広さが当社の特徴ですが、UXという面では事業部ごとのレイヤーでしかユーザー課題を捉らえきれてないところがあります。その部分を我々のチームが横串で刺しながら、複数の事業領域において重なるニーズや逆に重なっていないことによってユーザーに不利益をもたらしている部分を明らかしていくこと、それを事業部やその先のユーザーに返していくのが役割と考えています。より「ユーザーを知る」という部分で、たくさんのユーザーインサイトを発見できるような目を養いながら、さらにそれを再構築できるよう、情報設計の力を磨き込んでいきたいですね。

案件基本情報

クライアント企業様
KDDI株式会社
ご利用サービス
情報設計(IA)ワークショップ開催
担当スタッフ
アカウントマネージャー:館野
情報設計(IA)の考え方をどのような形で理解いただくのが最適か、ご担当者様と検討を重ねながら、今回のワークショップ形式をご提案させていただきました。研修後には、KDDI様の社内で情報設計に関する議論が増えたとのことで、大変うれしく思います。
インフォメーションアーキテクト:谷田
「すぐに実務で使える」ことを心がけて研修を作成しましたが、早速ご活用いただけているとのことをお伺いでき、非常にうれしく思っています。岡様からは次の研修のご相談もいただいておりますので、ご期待にそえるように努めていきたいと考えています。