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マネジメント3.0、新しいリーダーシップ概念


アジャイル・トランスフォーメーション・コーチ ニュースペリング

昨年の11月にベルリンのauscultoコンサルティング会社で行われたマネジメント3.0という新しいリーダーシップとマネジメント方法のワークショップに、私を含めた当社スタッフ3名で参加してきました。ワークショップへの参加を通して、大きな刺激を受け、考え方が180度変わりました。

ベルリンでのワークショップの様子

ところで、マネジメント3.0とはなんでしょうか?

マネジメント3.0とはオランダ出身のヨーガン アペロ(Jurgen Appelo)のイノベーション、リーダーシップとマネジメント運動です。

ヨーガン アペロの著書「マネジメント3.0」

マネジメント3.0を知るために、マネジメント1.0とマネジメント2.0の説明をさせていただきます。

マネジメント1.0とは、トップダウン式で、少数の人が権限を持っているタイプの組織の運営方法です。つまりマイクロマネジメントです。ヒエラルキーの下にいる人たちは責任がほとんどなく、いい仕事をしようというモチベーションがありません。つまり、「マネジメントとしては間違ったことをしている」状態になってしまいます。しかし、残念ながら世界でもっとも広く普及しているマネジメント方法です。

さらに、マネジメント2.0とはマネジメント1.0という古いシステムに、作業効率と従業員のモチベーションを上げるための、大量の活動を追加した状態のことです。こちらもトップダウン・アプローチに変わりはありません。残念ながら度々間違ったアプローチを適用している、「正しいことを間違った方法でやっている」状態とされます。

一方、マネジメント3.0とはヒエラルキーではなくネットワークが権限を持っていることを要件としたリーダーシップとマネジメント概念です。全員が協調することによって、効率が良くなり、ビジネス・ゴールを達成することだけでなく、自己組織化を通して、高い内発的動機付けができ、皆さんが笑顔になります。組織システムとして「正しいことをしている」状態とされます。

マネジメント3.0ワークショップ参加した3人は社内で「アジャイル・ビーコン・チーム」という移行委員会になりましたので、Mitsue-Links 2.0の一環として、マネジメント3.0を社内に広めていきたいと考えています。