父の日~視点を移動することで生まれる感動~

映像プロデューサー 田中

トヨタが父の日に合わせて制作した動画 "Loving Eyes -Toyota Safety Sense" が、大きな反響を呼んでいます。
この動画は、父親が娘の成長を見守る「Father's view」、そして娘が、時に父親に反抗しながら成長していく視点「Daughter's view」の2つの視点から、描かれています。

視点を移動することで、それぞれの立場、思いを疑似体験することによって、視聴者はより物語に引き込まれます。
私自身も車の後部座席に座り、父の背中を見ていた遠い過去を思い出しました。さらに、この動画は言葉にはあまり頼らずシチュエーションで展開する構成となっており、家族という人類共通のテーマを扱っていることから、世界中の人々に訴えやすい内容になっていると思います。実際、動画に対する海外からのコメント数も多く、「何て美しい動画なんだ」「俺の横でたまねぎを切っているのは誰だ?」など、賛辞のコメントが相次いでいます。
しかし、ブレーキアシストを紹介する最後のシーンに関しては賛否両論があるようです。
みなさんはどう思われるでしょうか。今回動画を制作するキッカケはブレーキアシストのプロモーションだと思われます。この直接的とも言える最後のカットとコピーは、制作者にも、大きな葛藤があったのではないでしょうか?心情は察するに余りあります。いずれにせよ、美しい動画です。どうぞご覧ください。