紫の牛を求めて

映像プロデューサー 田中

来月、2015年9月にアメリカ合衆国のボストンで、インバウンドマーケティングの祭典、Inbound 2015が開催されます。弊社からも私田中と、ディレクターの坪井が参加する予定です。

オウンドメディアを構築する企業にとって、インバウンドマーケティングやコンテンツマーケティングの手法に代表されるコンテンツ提供によって、顧客に自社サービスを見つけてもらう、興味を持ってもらうことは非常に重要です。弊社もそういった枠組みの中でコンテンツを制作させて頂く機会も多く、全体像をより深く理解し、最新の情報を取り入れた上で今後の制作活動に活かしていきたいと思い、参加することになりました。

Inbound 2015では著名なマーケッターが基調講演に登壇します。その中でも私が楽しみにしているのが、セス・ゴーディンによる講演です。
セス・ゴーディンはインバウンドマーケティングの根幹にある「パーミッションマーケティング」の提唱者として有名な人です。

パーミッションマーケティングとは、パーミッション(同意)こそが顧客とのつながりを強め、多大な利益を生み出すという考え方です。
顧客との関係性を非常に重視しており、顧客情報取得や情報提供、販売促進などをするためには、事前にパーミッション(許可)を得るべきであるというのが基本的な考え方となります。

具体的には、顧客に承諾を得た上で、メールアドレスを取得し、商品やサービスについて時間をかけて理解促進を促します。
パーミッション(許可)を得た上で顧客にアクションすることで、高いレスポンス率や良好な関係性が期待できます。

セス・ゴーディンはそれにとどまらず、さまざまな魅力的なアイデアを披露しています。
たとえば、2003年にTEDで行った講演は、今見てもコンテンツ制作を考える上で、インパクトの重要さを再確認させてくれます。

目を惹くものの象徴としてパープルカウ(紫の牛)を引き合いに出しながら、それが注目に値する(remarkable)かどうかが何よりも重要なのだということを訴えるこのスピーチは、今でも輝きを放っています。

本場で彼のスピーチを聴くことを今から楽しみにしています。Inbound 2015については、またコラムなどでご報告させて頂きます。