案件を通じて得たお客様との一体感

アカウントマネージャー 竹島

先日、お客様から働き方改革を始めるにあたり、なにかよい社内啓蒙方法はないかと相談をいただきました。グループ会社を含め、数万人の従業員に対して効率的かつ印象的なメッセージを発したいという想いをお持ちでしたので、イントラサイトにコンセプト動画を作成してはどうかという提案を行いました。

制作が決まり、従業員個々の仕事に対する価値観やライフスタイルを尊重しつつも、より高い生産性を実現し経営効果を最大化するという、これまでの概念からすると矛盾するようにも思える改革をどう映像で伝えるか、何時間もかけてお客様と議論しました。

改革にあたり、企画されていた施策は会社視点で立案された感が強かったため、あらためて「従業員が望む自分らしい働き方とは」「会社が制度化できることは何か」「制度以外に施策を推進できるツールは何があるのか」といったことを洗い出し、押しつけがましい人事施策ではなく従業員にメリットがある改革であることをアピールしよう、ということになりました。

これを受け当社ではチーム内で「生き方」というシンプルなキーワードを設定し、改革における訴求ポイントを従業員視点のストーリーに置き換えました。そして色数やイラストの線数を極限まで抑えた、あえて感情表現のないグラフィックを採用することで誰が観ても「自分ごと」として捉えていただけるけるような動画を制作しました。

納品後はイントラサイト掲載の他にお客様の運用チーム主催で行った全社対象の働き方改革キックオフ集会でもこの動画が流されたそうで、幹部の皆様および従業員の皆様から大変高い評価を得られたとのことです。

お客様から感謝の意を表されることは大変光栄なことであり、「お客様と一緒に作り上げた」ということが喜びを倍増させたプロジェクトとなりました。また、従業員の視点はもちろん人事、財務、セキュリティなどを含めた大きな視点が必要な議論が多かったため個人的にもとても勉強になった案件となりました。