Webアクセシビリティ入門セミナー 2020(2020月10月27開催)

2020年10月27日、「Webアクセシビリティ入門セミナー 2020」を開催しました。なお、今回も新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、オンラインで開催いたしました。

さまざまな人がWebへアクセスできるようになった今日、「アクセシビリティ」という考え方が非常に重要になってきています。その一方で、いざアクセシビリティに取り組もうと考えても、何から手をつければ良いかわからない、といった声が多く聞かれます。本セミナーでは、今すぐにでも始められるアクセシビリティチェック方法から、どのように継続して取り組んでいけば良いかまで詳しく解説しました。

本セミナーは2020年6月に開催したセミナーをアップデートした内容で行いました。内容に関して「Webアクセシビリティ入門セミナー 2020(2020年6月26日開催)開催レポート」をご参照ください。

木達の講演の様子

質疑応答(一部抜粋)

質疑応答では多くの質問をお寄せいただきました。こちらに質疑応答の一部をご紹介します。

Q:日本でアクセシビリティ関連訴訟はあるのでしょうか。
A:現在、私の知る限りではございません。ただし、今後起こりえると思っています。また、訴訟を起こされないために取り組むという後ろ向きな動機ではなく、ぜひアクセシビリティ対応について前向きな理由からご検討いただければ幸いです。

Q:動画のアクセシビリティ対応は何をすれば良いでしょうか。
A:プレーヤー部分のアクセシビリティと、動画の中身についてのアクセシビリティの2つに分けて考えることができます。まず前者は、キーボードのみの操作で閲覧できるようにすることです。この場合「再生」などのボタンについてスクリーン・リーダーで操作できるように作られているかがポイントとなります。後者は、例えば字幕を提供する(音声部分の全文書き起こしとその埋め込み)ことが必要になってきます。ほかにも、耳の聞こえない方に対して補足情報を文字で提供することが必要になる場面があります(ドアの開閉の音といった音声解説)。この場合、音声解説も書き起こして動画の上に重ねて表示することが求められます。今あげたことなどを、どこまで対応するかというのはケースバイケースです。

取締役(CTO)木達からのコメント

改めてセミナーへのご参加、誠にありがとうございました。前回、同じアクセシビリティ入門セミナーを6月に開催した際には、Zoomを使ってのオンライン形式にまだ不慣れで若干の不手際もあったのですが、個人的には今回はうまくできたように思います。

「これから」Webアクセシビリティの改善に取り組もうとお考えの皆さまに復習をおすすめしたいのは、セミナー前半でお伝えした内容です。つまり、なぜWebアクセシビリティは大事なのか、それが具体的にどのような価値を皆さまの運用されているサイトで期待できるかという点です。

日本国内では、私の知る限りWebアクセシビリティを巡る訴訟というのは起きていません。しかしWebが社会に浸透すればするほど、障害の有無や利用状況の違いにかかわらず利用できることが、どんなサイトにも求められます。訴訟を起こされないまでも、使えない・使いにくいサイトは次第にユーザーから忌避され、最終的にビジネスが立ち行かなくなる可能性すらあります。

本セミナーでお伝えした内容が、皆さまの今後のアクセシビリティ向上のお役に少しでも立てましたら幸いです。

アンケートにお寄せいただいたコメント(一部)

  • アクセシビリティの必要性が理論的に理解できました。また、障害者の方がどのようにWebを利用しているのか、今まで意識していなかったことに気づかされた良い機会となりました。ありがとうございました。
  • 世界状況の中での統計的データや事例がなかなか自分では入手できないので、とても説得力があると思いました。
  • 展開するにあたり、敷居が高いと感じていましたが、自分たちでできる範囲からスタートしようと思いました。