ブランディング強化のためのデザインガイドライン 解説セミナー(2020月10月23開催)

2020年10月23日、「ブランディング強化のためのデザインガイドライン 解説セミナー」を開催しました。なお、今回も新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、オンラインで開催いたしました。

Webコンテンツの設計と実装に関するサイト固有のルールを取りまとめた「デザインガイドライン」は、Webサイトの運用上欠かせない項目の1つです。デザインガイドラインを作成することで、ユーザーインターフェース(UI)の一貫性につながり、結果としてブランディング強化にも役立ちます。本セミナーでは、そもそもデザインガイドラインを作る意義とはという基本から、どう活用すればよいのかまで詳しく解説しました。

本セミナーは2019年度に開催したセミナーをアップデートした内容で行いました。内容に関して「ガバナンス強化のためのデザインガイドライン 解説セミナー(2019年10月11日開催)開催レポート」をご参照ください。

木達の講演の様子

質疑応答(一部抜粋)

質疑応答の時間では、事前に講師へいただいていた質問への回答や、その他にも直接質問をお寄せいただきました。こちらのレポートより質問と回答を一部公開させていただきます。

Q:アプリとWebのデザインガイドラインの違いはありますか?
A:本質的には違いはありません。アプリやWebにおいて、現在、デジタル接点が多様化してきており、一気通貫でデザインをルール化していくシステムとしてドキュメント化をすることが多くあります。そのためアプリとWebを分ける必要は全くなく、むしろ一元的に管理をしたほうが望ましいと考えています。もちろん2つには固有に違うルールがありますが、そこはしっかり切り替える必要があります。同じ1つのブランドとしてどちらにおいても守るべきルールを抽象化し、ドキュメント化することが必要です。

Q: アプリはほぼ8の倍数でアイコンなどのコンポーネントが作成されていますが、Webもそれに則ったほうがよいのでしょうか。
A: デザインの世界では、実態として8の倍数を使って余白の量を決めていくことがあります。調整がしやすいのも確かですが、必ずしも8の倍数でなければならないということはありません。ケースバイケースです。

Q:デザインガイドラインをPCとスマートフォンで、どう使い分けているのかお伺いしたいです。
A:Webに関しては、レスポンシブデザインのようにPCとスマートフォンでリソースを分けず、1つのデザインとして取り扱うというデザイン手法が一般的となってきています。そのため、PC向けとスマートフォン向けで作りを変えなければいけないものでなければ、同じ1つのデザインガイドラインとして取り扱うことが望ましく、一般的であると考えています。

取締役(CTO)木達からのコメント

改めてセミナーへのご参加、誠にありがとうございました。

Web担当者の皆さまの中には、ブランディングの重要性についてじっくり考えたり、デザインにおける一貫性の大切さに思いをはせたりすることが、難しい方もいらっしゃるかと思います。それだけ、日々のサイト運用に大変お忙しくされている方が大勢いらっしゃる、と認識しています。

2時間という、オンライン形式にしては長丁場のセミナーではありましたが、そうした日頃ご多忙の方々にとってこそ、本セミナーのコンテンツが何かしらお役に立てていることを願います。どのような品質にどれだけの一貫性を求めるべきか、に一律の正解はありませんが、デザインの「あるべき姿」から導かれるガイドラインの必要性をご理解いただければ幸いです。

アンケートにお寄せいただいたコメント(一部)

  • デザインガイドライン、デザインシステムの構築、管理、浸透方法について、わかりやすく体系立ててご説明いただき、理解しやすかったです。
  • 講師の説明には無駄がなく要点が凝縮されており、素人でもわかりやすい説明でした。スピードもちょうどよく、聞きとりやすかったです。
  • 具体的な流れや、例をあげていただきデザインシステム構築の全体図が見えた気がしました。デザインシステムを作って終わりではなく、関係者への周知や運用が大切なこともわかり、とても参考になりました。

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