サステナビリティ経営時代のWeb品質 解説セミナー(2022年4月20日開催)

2022年4月20日、「サステナビリティ経営時代のWeb品質 解説セミナー」をオンラインで開催しました。

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)への取り組みを通じて、環境・社会・経済の持続可能性に配慮した経営を実践する動きが、企業に広がり始めています。そして電力を必要とする以上、Webも脱炭素化の動きと関係しています。これからの時代、脱炭素化に貢献する「サステナブルWebデザイン」と呼ばれるアプローチが、企業Webサイトに求められることでしょう。

本セミナーでは、Web担当者の皆さまに向けて、サステナブルWebデザインの意義などについて詳しく解説しました。

木達の講演の様子

はじめにSDGsの概要を説明。調査データを用いて、企業がSDGsに取り組むことの重要性を話しました。企業の経営は、社会や環境の持続可能性に配慮した経営=サステナビリティ経営へと移っていくと解説。これからのWebサイトは、三方良し(企業に良し、ユーザーに良し、社会に良し)を目指すべきであると訴え、その実現手段としてサステナブルWebデザインが有効であると強調しました。

最後に、サステナブルWebデザインの要素4つ(ファインダビリティ、表示パフォーマンス、ユーザー体験のためのデザイン、グリーンホスティング)について説明し、セミナーを終了しました。

取締役(CTO)木達からのコメント

サステナビリティやSDGsとWebサイトの関わり、よそのセミナーではめったに聞くことのできないテーマではないかと自負しているのですが、実際アンケートでいただいた「サステナブルという視点では今まで考えたことがなかった」とのコメントを拝見しますと、企画したかいがあったと感じます。セミナーへのご参加、誠にありがとうございました。

以下、アンケートでお寄せいただいたご意見、ご質問にこの場を借りて返信させていただきます。

合理的配慮への対応。ウェブサイトの合理的配慮の基準がわからない。

上記は、サステナブルWebデザインを構成するいち要素、Webアクセシビリティについて触れた際に言及した、障害者差別解消法についてのご質問と察します。合理的配慮に一律の基準は無く、そこで必要なのは障害当事者との真摯なコミュニケーションであると私は認識しています。関連して、私の書いたコラム「障害者差別解消法の改正とWebアクセシビリティ」をお読みいただければ幸いです。

実際web(サステナビリティwebデザインの考え方)でサステナビリティに貢献している企業が外に発信(PR)しているような事例があれば教えてほしかった。

あいにく、私はそのような事例は存じ上げません。もしかすると今後、そうした事例も出てくるかもしれませんので、積極的に業界動向をウオッチしていきたいと思います。しかし、うんと拡大解釈をするなら、Webアクセシビリティ品質に積極的に取り組み、またその進捗を対外的に公開しているサイトというのは、おっしゃっている事例に該当すると私は考えます。

テックラジオの内容がさらにわかりやすく理解できました。

ミツエーテックラジオ#11「サステナブルWebデザイン」を、既にお聞きくださっていたのですね! 大変ありがたく思います。書籍『Sustainable Web Design』については、日本語版が出版されるのは難しいように思われ、ゆえにサステナブルWebデザインの考え方が国内で普及するのも難しそうなのが個人的には残念ですけれど、本セミナーが啓発の一助になればうれしく思います。

アンケートにお寄せいただいたコメント(一部)

  • 他社のサステナビリティ・SDGs関連情報へのサイト掲載の取り組み状況を総合的に知ることができた点が良かったです。
  • Webサステナビリティの考え方を学ぶことができました。Webサイトの作り方で電力消費につながるというのが、確かにと考えさせられました。
  • 以前にアクセシビリティのセミナーに参加させていただきました。とてもわかりやすく、チームで参考にさせていただいています。今年の秋にまた2.2になるとのことで、変更点などどうなるのか気になっています。

参加者募集中のセミナーは開催予定セミナーの一覧よりご確認いただけます。ご参加をお待ちしています。