【海外UXイベント紹介】User Experience Hong Kong (UXHK) 2018

UXエバンジェリスト 金山

今年で8回目となるUser Experience Hong Kong (UXHK) 2018が3月9日・10日の2日間、香港の九龍地区にあるInnoCentreで開催されます。香港は日本から4、5時間で時差も1時間なので、欧米で開催されるUX系カンファレンスに参加することを思えば費用や移動の負担も少なく、UXの最新の知識が学べて、海外のUX専門家と交流するには、手軽でコンパクトなよいイベントです。過去、当社からも何度かUXHKに参加しており、興味深いトピックなどをコラムや本UX Blogで取り上げています。

本記事では、UXHK2018のプログラムから、注目していただきたい部分を抜き出して紹介したいと思います。

1日目: プレゼン

以下の4人のスピーカー(銀行内サービスデザイナーと3名のUXコンサルタント)が順番に話していきます。

  • Alberta Soranzo(アルバータソランツォ):ロイズ銀行グループ
  • Matthew Oliphant(マシュー・オリファント):スタジオVO
  • Susan Wolfe(スーザン・ウォルフ):OEストラテジー
  • Chris Marmo(クリス・マルモ):PaperGiant

4人の中で、スーザンさんはUXallianceのつながりで何度かお話ししたことがあります。プレゼンのタイトルもキャッチ―で " Make me think"と、スティーブ・クルーグ氏の有名な著書 "Don't make me think" と逆になっています。つまり、「(ユーザーに考えさせないようにするために)UX専門家がしっかり考えてデザインしましょう。」と、デザインする側へのメッセージになっています。そして、「デザイナー(UX専門家)としての目標は、ユーザーが目標を達成することに集中できるようにすること」と示し、そのために彼女は、コモンセンス(常識的な)アプローチとシンプルなUIデザイン原則を実践してきたそうです。

このようにプレゼンは、UX専門家にとって指針となるようなトピック(考え方や取り組み)が、スピーカーそれぞれの文脈や経験と共に語られる時間になります。

2日目: ワークショップ

午前・午後に半日ワークショップが開催され、2スロットのどちらかに参加します。

  • Designing happy design teams
  • The value of stand alone Discovery projects
  • Designing for social impact
  • Introduction to Design Research

デザイン調査に関する実践的な内容から、デザインチームの編成をどうするか、社会的インパクトをどのようにデザインするかといった組織や社会に関わるテーマまで幅広いので、ご自身の興味に合ったワークショップを選択して臨まれるとよいでしょう。

まとめ

UXHKに興味も持たれた方は、ぜひ参加してみてください。早期割引は既に終了していますが、まだチケットは売り切れていないようです。海外のUXイベントでの体験を日頃の仕事の中で活かし、Blogなどで共有していただけることを楽しみにしています。