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時代と共に変わるものと変わらないもの

2017年11月10日

設計チーム UI開発者
加藤 健志

AdobeがFlash Playerの開発およびサポートを2020年で終了することを発表しました。それを受けて当社では「Flashコンテンツ変換」サービスをリリースいたしました。このサービスでは既存のFlashコンテンツをよりよいかたちで提供し続けていくためのサポートをいたします。

Flashの時代

2000年代、Web上にはFlashコンテンツがあふれていました。その理由は様々ありますが、要因の一つとして、スマートフォンが今ほど普及しておらず、私たちがWebサイトを閲覧する環境のほとんどがPCであったことがあげられます。Flashコンテンツを再生するFlash Playerは多くのブラウザに標準で搭載されており、Flashで作れば各ブラウザで同じ見た目を再現できるという大きな強みがありました。

またFlashアニメーションの滑らかさや作りやすさも要因の一つといえます。今ではほとんど見ることがない「フルFlashサイト」では、ボタン一つとっても細部まで作りこまれ、デザイナーとエンジニアの中間となるような「Flasher」という職種を生み出すほどでした。それほどFlashはWeb制作において重要な役割を持っていました。しかし、その時代もスマートフォンの登場、そしてFlash Playerの廃止により幕を閉じようとしています。

HTMLの時代

2020年というとまだ3年もあると感じてしまうかもしれませんが、既にデフォルトでFlash Playerが無効になっているブラウザも存在します。実際、トップページのメインビジュアルでFlashが使われており、画面の大部分がFlash Playerの有効化を促す画面になってしまっているサイトを目にしたことがあります。Flash Playerを有効にすれば見られるようになるものの、あまり良いUXとはいえません。

今ではWebの標準技術が発展し、Flashが提供してきた機能のほとんどを代替できることからHTML・CSS・JavaScriptで作ることが推奨されています。ではFlashではなく、標準技術で作ることのメリットとは何でしょうか。

これからの時代

もちろんコンテンツを継続して提供できることは一つの大きなメリットですが、それだけではありません。私たちは今、PCやスマートフォンを使いWebブラウザを通してWebサイトを閲覧していますがVRやAR、スマートスピーカーなどが今後ますます成長していくなかで、Webの使い方も大きく変わっていくかもしれません。しかし、その変化のなかでも根底には標準技術が存在しています。

また、FlashがFlash Playerに依存しているように、プラグインに依存したコンテンツはプラグイン自体がなくなると行き場をなくしてしまいます。対して標準技術というものは小さな変更は起こるものの、突如消え去ってしまうようなものではありません。

コンテンツそのものや提供の仕方は時代と共に変わっていきますが、裏側ではそれを支える標準技術が変わらずに存在していくのだと思います。だからこそ標準技術で作ることは変化に耐えうる柔軟なコンテンツを作るために大切なのです。

最適な提供の仕方とは?

Eラーニングにおける教育教材や、カタログ商材のPDFビュアーなど、いまだにFlashコンテンツが多く作られています。では既存のFlashコンテンツは今後どのように提供するのが良いのでしょうか。選択肢は大きく3つあります。

  • HTMLで作り直し提供する
  • 動画として提供する
  • デスクトップアプリケーションやネイティブアプリケーションとして提供する

当時のコンテンツはその時代に合わせて作られたものであり、単純にそのままのユーザーインターフェースで作り直すことは最適ではないかもしれません。スマートフォン向けにはどのように提供するのか、どのように運用していくかなど考慮すべき点は様々ありますが、まずはコンテンツを通して「何を伝えたいか」を再度考えてみることが大切なのではないかと思います。

当社ではHTMLコンテンツはもちろんのこと、映像制作も行っており、ヒアリングからコンテンツの制作まで全てお引き受けすることが可能です。既存のFlashコンテンツを今後どうしていくかお悩みの方がいらっしゃいましたら、一度お気軽にご相談ください。