Webユーザビリティ / UX入門セミナー(2026年7月30日開催)
2026年7月30日、当社UXリサーチャーの中居が登壇し、Webユーザビリティ / UXの基本的な考え方を知りたい方や、自社サイトの改善に関心を持つ方を対象に、「Webユーザビリティ / UX入門セミナー」をオンラインで開催しました。本セミナーでは、ユーザビリティおよびUXの考え方を整理するとともに、ユーザビリティテストとユーザーインタビューを通じてユーザーを理解し、改善につなげるための手法について解説しました。

中居の講演の様子
はじめに、自社サイトやアプリの担当者が抱える、「ユーザーにとって使いにくいのではないか」「ユーザーが本当に求めていることを把握できていないのではないか」といった課題を取り上げました。そのうえで、こうした課題を考えるための、ユーザビリティおよびUX改善の基本的な考え方について説明しました。具体例として、架空の家計簿アプリを取り上げ、作り手がシンプルな設計を意図していても、ユーザーの期待と情報設計が一致しないことで使いにくさが生じる場合があることを紹介しました。
つぎに、ユーザビリティテストを題材に、実際のユーザーの行動や発言を観察し、インタビューを通じて課題の原因を明らかにする手法について説明しました。ユーザーは、これまで使ったことのあるサービスや画面の経験をもとに次の操作を予測することがあります。そうした行動を理解し、ユーザー視点で設計を見直すことが重要です、と強調しました。
また、よく混同されることが多いUXとユーザビリティですが、UXは製品やサービスを通じて得られるすべての体験であり、ユーザビリティはその一要素であると説明しました。そして、ユーザーインタビューと上位下位分析を通じて本質的なニーズを把握する手法を紹介し、その結果をもとに改善アイデアに落とし込むプロセスを解説しました。最後に、人間中心設計のプロセスを取り上げ、ユーザーを理解しながら改善を繰り返していくことの重要性を述べ、セミナーを締めくくりました。
UXリサーチャー中居からのコメント
このたびはWebユーザビリティ / UX入門セミナーにご参加いただき、誠にありがとうございました。
今回のセミナーでは、ユーザビリティテストやインタビューの実演を交えながら、ユーザビリティ・UXを改善するための取り組み方について解説いたしました。セミナー中は架空のアプリを題材としておりましたが、ユーザビリティ・UX改善という点においてはWebサイトにおいても共通する内容となります。本セミナーの内容が、みなさまのWebサイト・アプリのユーザビリティ・UX改善の一助となりましたら幸いです。
また、ご参加いただいた方の中には「すでに知っている内容だった」と感じた方や、「自身が取り扱っているサイトとは問題が異なる」と感じた方もいらっしゃるかと思います。そうした方々向けに、ユーザビリティ / UX改善の応用セミナーを計画中です。今回のセミナーでユーザビリティ / UXに興味を持っていただけた方は、ぜひ応用セミナーへの参加もご検討いただけますと幸いです。
ご質問への回答
ユーザビリティとアクセシビリティについてのサイト改善を行う際は、基本的にアクセシビリティ関連の対応を優先的に行うのが望ましいという認識で合っていますか?
ユーザビリティ改善とアクセシビリティ改善は目的が異なるため、どちらを優先するかは場合によります。ユーザビリティは特定のユーザーが快適に使える状態を目指す一方、アクセシビリティは障害の有無、年齢、利用環境にかかわらず、すべての人が情報や機能にアクセスできる状態を目指すものです。そのため、自社サイトを誰のために改善したいかによって、取り組みの優先順位を検討する必要があります。
公益財団法人のホームページのトレンド、ホームページ見直しに向けてのポイントにはどのようなものがあるか。
サイトのトレンドについてはUXリサーチャーの専門外となるため、ホームページ見直しのポイントとして、ユーザビリティ改善の観点から説明します。たとえば、ユーザビリティ原則の一つである「エラーを予防する」考え方では、入力フォームに記入例を示したり、必須項目であることを文言やアイコンで明示したりすることで、利用者のつまずきを防ぎやすくなります。ユーザビリティ原則と自社サイトを照らし合わせることで、見直すべき箇所を洗い出すことができます。
アンケートにお寄せいただいたコメント(一部)
- 実際のインタビューのように再現してくださり、イメージがつかみやすく分かりやすかった。