Adobe Analytics活用セミナー(2026年9月10日開催)
2026年9月10日、当社アナリストの宮本が登壇し、Adobe Analyticsを利用し始めた方や基礎を学びたい方、Google アナリティクス 4(GA4)との違いを知りたい方、アクセス解析担当者を対象に、「Adobe Analytics活用セミナー」をオンラインで開催しました。本セミナーでは、Adobe Analyticsの特長とGA4との違い、重要なデータ項目である「eVar」と「prop」の役割、分析事例を通じた基本的な活用方法を解説しました。

宮本の講演の様子
はじめに、Adobe Analyticsの概要を取り上げ、大規模サイトにおけるアクセス解析やユーザー行動分析に活用できるツールであることを説明しました。あわせて、自社のKPIに応じた柔軟なデータ設計や、Analysis Workspaceによる詳細な分析、Adobe Experience Cloud製品との連携など、主な特長を紹介しました。
つぎに、Google アナリティクス 4(GA4)との違いを取り上げました。GA4が標準的な指標を確認しやすいのに対し、Adobe Analyticsは独自属性の計測や訪問をまたいだデータ保持に強みがあります。そのため、複雑なセグメント分析や経路分析によって、コンバージョンに至るまでのユーザー行動を詳しく捉えられる点を解説しました。
つづいて、Adobe Analyticsの主要なデータ項目である「eVar」と「prop」を取り上げました。「prop」はページ閲覧や検索実行など、その時点の行動量を把握するための項目。一方、「eVar」は検索語句やキャンペーン接触などの情報を保持し、その後のコンバージョンへの貢献を評価するための項目であることを説明しました。
さらに、初回接触や最終接触などの割当モデルを用いた施策評価や、会員ランクなどの顧客属性とWeb行動を組み合わせた分析事例を紹介。最後に、目的から逆算して計測を設計し、分析結果を施策立案や効果検証につなげることの重要性をまとめました。
アナリスト宮本からのコメント
Adobe Analytics活用セミナーにご参加いただき、誠にありがとうございました。今回のセミナーでは、Adobe Analyticsの肝となるeVarとpropという2つの変数をどう使い分けるか、そしてそれがどのようにビジネスの成果につながるのかを具体的なケースをもとにお話しさせていただきました。「とりあえずデータを溜める」アクセス解析から、「成果から逆算して必要なデータを記憶・追跡する」データ設計へ移行することこそが、改善アクションを鋭角化させる鍵となります。皆様のWebサイト運用や今後の計測設計・分析における一助となれば幸いです。改めて、この度はご参加いただきありがとうございました。
ご質問への回答
GAの基礎として、用語の意味や毎日どこを見ればよいかを知りたいです。
アクセス解析では、ユーザー数、セッション数、ページビュー数、流入元・流入チャネル、コンバージョンなどを基本指標として確認します。日々の確認では、まずセッション数やコンバージョン数に大きな変化がないかを確認してください。変化があった場合は、流入元や閲覧ページなどを確認し、その要因を掘り下げます。
解析結果を活かして、集客につなげる仕組みを作るにはどうすればよいですか。
集客などの目的を明確にしたうえで、流入元やコンバージョンに至った経路、入口となったコンテンツを確認します。その結果をもとに、自然検索の強化、成果に寄与するコンテンツの改善、広告配分の見直しなどを行います。施策の実施後は効果を確認し、分析、施策、効果検証を繰り返すことが重要です。
eVarでしか確認できないことは理解できましたが、propでしか確認できないことはありますか。サイト内検索のコンバージョンであれば、eVarでも検索語句別の回数を出せるのではないでしょうか。
propは、検索の実行回数など、その時点で発生した行動の量を確認する場合に適しています。一方、eVarは値を一定期間保持し、その後のコンバージョンへの貢献を確認する場合に利用します。検索語句別の回数をeVarで確認することもできますが、行動が発生した時点の回数を把握するという目的では、propを利用するのが適切です。
各プランの費用はいくらぐらいですか。
費用はデータ量などの条件によって異なります。詳しくは、個別にお問い合わせください。
ECのように商品購入をコンバージョンとする企業に有効だと感じました。BtoBやサービスを扱う場合、Web上で申し込めるようにホームページを変更した方がよいですか。現在は電話、ホームページのお問い合わせ、メールで受け付けています。
ECサイトとBtoBサイトではコンバージョンの内容は異なりますが、Webサイトを事業成果につなげるという目的は共通しています。Adobe Analyticsの導入にあたり、あらかじめWeb上で申し込めるように変更する必要はありません。まずは現在のサイトの目的に合わせて計測要件を設計し、取得したデータをもとに、必要に応じてサイトを改善します。
アンケートにお寄せいただいたコメント(一部)
- GA4とAdobe Analyticsの違いがよくわかり、なぜAdobe Analyticsを導入しているのかを説明するのに役立だてられそうです。またpropとeVarの違いもよく理解することができ、業務に活かせそうです。
- 気になっていた変数の違いについて例も交えつつご説明頂き、理解しやすかった。