(この記事は、2020年2月12日に公開された記事「UBS : Answering accusations on climate change」の日本語訳です。)

スイスの大手銀行UBSは、気候変動に関する疑惑について自身のWebサイトで、SNSの批評で使われるような言葉で反論しています。

UBSのサイトの画面キャプチャ

The Site(実際に行われたこと)

UBSのWebサイト内にある「UBS in society」には「Myths and Facts (作り話と事実)」というセクションがあります。そこでは、UBSがかけられた気候変動に関する5つの疑惑と、それに対する公式な回答を掲載しています。
それぞれの「作り話」に対する「事実」が、クリックで表示されます。「作り話」では直接的な言葉が使われています。
たとえば、「UBSは気候に配慮していません。関心があるのは利益だけです」や、「UBSとクレディスイスが『気候キラー』と目される企業に資金を提供したおかげで、膨大な温室効果ガスの排出を引き起こしました。その量は2017年だけで、スイスの全住民と全産業が排出した量の2倍にものぼりました」などです。
一方「事実」では、事実に基づいて簡潔に回答しています。
たとえば、「UBSは気候変動に関心がありません。投資戦略が関係する場所では特に」という「作り話」に対して、UBSは「違います。私たちは昨年、クライアントに800億米ドル相当の気候関連のサステナブルな投資を売却しました」と回答しています。

The Takeaway(ここから得られる知識)

UBSの「作り話と事実」は、オンラインでの非難に対応するための、非常にたくましい取り組みの一例です。
ここで使われている言語は直接的で、ほとんどの企業が望むよりもはるかにぶっきらぼうです。しかし、メディアやオンラインの批評家が、もっと悪い言葉で語っていることは確認されています。
また、「作り話」5に登場したクレディスイスのように、同業の競合他社に言及するのは珍しいことです。
他の企業がUBSと同じ方法を選択するかどうかは、多くの要因を考慮した上で、社内で決定する必要があります。
さらに、この実行には弱点があります(特に2017年の参照は少し古い)。
しかし、批判を認め、平易な言葉を使ってそれに答えるというやり方は、模倣する価値があります。
このことは、企業がアプローチしようとしているユーザーとの信頼関係を築くのに役立ちます。

https://www.ubs.com/global/en/ubs-society.html

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