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コンテンツを捉える

2005年2月4日

ミツエーメディアクリエイティブ 取締役
橋本 敬

本質をつかむヒント

とある短編映像作品の上映が終わった次の瞬間、会場は笑いと拍手に包まれ、そして私もその中にいました。昨年視察に訪れたSIGGRAPH(シーグラフ)2004での話です。

SIGGRAPHは、コンピュータ・グラフィックスにまつわる学術的な研究からアーティストの作品発表まで幅広い発表が行われる場であると共に、PixarやDreamWoksなど日本でもおなじみのVFXスタジオが出展する世界最大のCGのカンファレンスです。

昨年、このSIGGRAPHを視察に訪れたのは、ウェブというメディアにとらわれることのない広義でのコンテンツを肌で感じ、そして持ち帰るためでした。SIGGRAPHというイベントに参加できたことは私にとって、大変印象深いものとなり、その後のコンテンツ制作に大きな影響を与えるものとなっています。

SIGGRAPHの数ある見所の中でも、世界中の映像クリエーター選りすぐりの作品が上映されるElectronic Theaterは、私の心に強烈に焼き付いて離れないものとなりました。次々と上映されるハイクオリティな映像作品に圧倒されたのはもちろんのことですが、それらの作品の技術や演出以上に、自分を含めた会場の人々の反応こそが私にとっては驚きでした。会場にいる聴衆が作品を見て声高に笑い、拍手する一体感。そしてその中に同化し、笑い拍手を送る自分に気がついた時、コンテンツを生み出すということの本質をつかむヒントを得たように思います。もちろん映像なので視覚的に理解できるという前提条件はありますが、魅力あるコンテンツは国や言語を超えて伝わるのだということを痛感することになりました。

国境を越えてという意味では、弊社が制作をさせていただいた「セキスイハイム デシオ」が英国のデザインポータルサイト「Favourite Website Awards(FWA)」で紹介されたことはスタッフ一同の喜びです。

コンテンツが足りない

ここ最近特に感じるのは、ウェブというメディアにはコンテンツがまだまだ足りないということです。メディアが急速に成長していくにあたって、インフラや技術の進歩にコンテンツが追いついていないという感覚があります。現在ウェブサイトを取り巻く状況としては検索エンジン対策に代表されるソリューションを中心に、いかにしてサイトへとユーザを誘引するかがポイントになっています。しかしながら、辿り着いた先でユーザの要求を満たすコンテンツが用意されているかどうかには一考の余地があるのではないでしょうか。肝になるこの部分が実はあいまいになっているような気がします。
つまり有効なコンテンツが不足しているのです。

私たちがサイト構築やコンテンツ制作を行う際には、「何を」の部分からお手伝いさせていただくことが基本であり、携わるスタッフもこれこそが仕事の醍醐味だと感じています。弊社でご提供しているログ解析や様々なマーケティング的手法も、「何を」を導き出すための手段であり、ユーザが欲しているコンテンツを特定するためのものです。
「何を」を特定することができれば、そこから先はアイディアや経験、技術をベース「どのように」といった観点から多彩な表現が可能となります。

人々の心に何を残せるのか

インターネットが今後さらに発展していくためには、一過性の情報を配信し続けるものという捉え方だけではなく、人々の心に何を残せるのか、という点についても正面から取り組む必要があると考えています。

ミツエーリンクスではその取り組みの一つとして、今年8月に開催されるSIGGRAPH 2005にexhibitorとして参加します。また来年以降はpresenterとして参加し、国や言語を超えたコンテンツ提供の準備を開始します。

SIGGRAPH 2005での活動に関しては、この場をお借りしてまたご報告をしたいと思います。
ミツエーリンクスのコンテンツソリューションにご期待ください。