Google Chrome 85が安定版に

取締役 木達

検品に用いている主要ブラウザのアップデートについてお知らせします。

Google Chrome 85が安定版になり、デスクトップ版Chromeでバージョン85.0.4183.83がリリースされました(Chrome Releases: Stable Channel Update for Desktop)。

注目のポイントの一つは、DevToolsに含まれるLighthouseのバージョンが6.0.0に上がったことでしょう。当社で表示パフォーマンスの検品に使用しているツールでは先行して6.0.0を採用していたので、社内的には今更感は否めませんが、これで制作者自身による自己検品が多少、効率化できるはずです。旧バージョンから6.0.0への詳細な変更点は、What's New in Lighthouse 6.0にまとまっています。

表示パフォーマンスに関連して、CSSのcontent-visibilityプロパティがサポートされた点も要注目です。詳細についてはcontent-visibility: the new CSS property that boosts your rendering performanceをご覧いただければと思いますが、例えば画面外にあるコンテンツに関し、Webブラウザによるレンダリングをスキップさせることが可能になります。仕様のステータスはまだEditor's Draftであり、CSS Containment Module Level 2で定義されつつあります。

また、画像でAVIFフォーマットがサポートされた点にも個人的に注目しています。AVIFWebPと並び次世代の画像フォーマットとして期待されており、旧来の画像より概ね良好な圧縮が可能とされています。WebPとは対照的に、他のブラウザでのサポートはこれからという状況であり、活用できるのはだいぶ先になりそうですが、今後のサポートの広がりには注目しておきたいところです。

アクセシビリティ関連では、Google Developers Japan: Chrome を使ってアクセシビリティの高い PDF を生成するで予告されていた機能に注目でしょう。厳密な検証をしたわけではありませんが、「Export Tagged PDF」機能を有効化する前後では、確かにタグの有無ですとか、Adobe Acrobatでアクセシビリティチェックを実行した際に検知される問題に違いがあり、よりアクセシブルなPDFが出力されていることを確認しています。

このアップデートには他にも数多くの修正(セキュリティに関する修正については20件)と改良が含まれています。新たに追加された主要な機能については、ベータ版がリリースされた時点の記事であることに注意が必要ですがChrome 85: Upload Streaming, Human Interface Devices, Custom Properties with Inheritance and Moreがわかりやすいでしょう。また、 DevToolsの変更点はWhat's New In DevTools (Chrome 85)にまとめられています。

次のメジャーバージョン、Chrome 86のリリースは、Chromium Dashによると2020年10月6日の予定のようです。