Lighthouse 8.0のPerformanceスコアとCLS

エグゼクティブ・フェロー 木達

Lighthouseバージョン8.0がリリースされました。これは、Chromium Dashによると今年8月31日にリリースが予定されている、Chrome 93のDevToolsに同梱の予定です。

Lighthouse 8.0で注目したいのが、Performanceスコアにおける配点の変更です。詳細はv8.0 Performance FAQにとまとめられていますが、Core Web Vitals(CWV)のひとつであるCumulative Layout Shift(CLS)が重視されるのが特徴。新たな配点は既に、Lighthouse Scoring Calculatorでも確認できます。

ミツエーテックラジオの最新エピソード、#15「ミツエーリンクスの品質管理部ってどんな仕事をしているの?」で触れられている通り、当社は検品にLighthouseを活用しており、制作したWebコンテンツに一律Performanceスコア70以上を求めています。従い、上記の配点変更が検品結果に影響を及ぼす可能性があります。

もとより表示パフォーマンスの重要ないち指標として、CLSを軽視すべきではありません。しかし従来のLighthouseでは、Performanceスコアに反映されにくかったがゆえ、CLSの良し悪しに制作者が気付きにくかった可能性はあります。Chrome 93のリリースまで、まだ2カ月以上ありますから、改めてCLSひいてはCWVの重要性を社内で注意喚起したい考えです。