Firefox 146.0がリリース
エグゼクティブ・フェロー 木達デスクトップ版Firefoxのバージョン146.0がリリースされました(リリースノート:Firefox 146.0, See All New Features, Updates and Fixes)。
本バージョンではまず、すべてのデスクトップユーザーがFirefox Labsを利用できるようになった点が目を引きます。Firefox Labsは、実験的な機能を試すためのものですが、従来は利用するうえでの条件が課されていました。
また、Windows環境向けにはブックマークやパスワードなどに対する自動バックアップが、そしてmacOS環境向けにはデフォルトで専用のGPUプロセスが、それぞれ利用できるようになっています(前者の自動バックアップは、段階的に展開されるプログレッシブロールアウトである点に注意)。
フロントエンド周りでは、CSSでcontrast-color()関数、@scopeルール、text-decoration-insetプロパティのサポートに注目です。いずれも、すべての主要なブラウザで利用できる状況にはありませんが、3つのなかで特に@scopeルールについては、スタイルの適用範囲をきめ細やかに指定するための方法として、サポートを待ち望んでいた開発者は少なくないでしょう。
本バージョンには、ほかにも複数の機能追加、バグ修正、セキュリティ修正(全13件、うち重要度が高:5件)が含まれています。開発者向けには、Firefox 146 release notes for developers (Stable) - Mozilla | MDNが参考になるでしょう。
次のメジャーバージョンアップ、Firefox 147のリリースは、Firefox Release Calendarによると2026年1月13日の予定のようです。