2008年12月26日 年末のご挨拶

取締役
木達 一仁

今年も残すところ、あと数日となりました。例年ですと、代表の高橋より年末のご挨拶をさせていただくところですが、今年は私より顧客企業の皆様に厚く御礼申し上げます。年間を通じてのご愛顧、誠にありがとうございました。

皆様もよくご存知の通り、昨今は世界規模で経済不安定の深刻さが増しています。少し前までは、新聞紙面で地球温暖化に代表される環境問題が目を引くことが多かったように思いますが、最近はどうしても金融関連の報道に注目せざるを得ません。状況の好転を期待させるような材料は見当たらず、不安をかき立てられてばかりいる今日この頃です。

高校時代に読んだ書籍『エンデの文明砂漠 ミヒャエル・エンデと文明論 (アインシュタイン・ロマン)』のなかで、児童文学作家の故ミヒャエル・エンデ氏が述べた以下のくだりは、そんな私の不安をなお一層大きなものとしています。

とどのつまり、私たちは社会的破局と環境問題的破局、この二つから一つを選ばざるをえないのです。ここにおいて、本当にこの悪のルーツに迫るためには、私たちのお金のシステムを変革することが必要です。

まるで昨今の状況は、私たち誰もが上記の選択に直面して右往左往しているように思えてなりません。しかし、未来を切り拓く責任を負う一人として、暗くなったり迷ったりしてばかりもいられません。根拠なき楽観はできませんが、日々の生活や業務を通じて社会を、未来をより良い方向へ導けることを信じ、そのための行動を起こさなければなりません。

最近、ビジネス書では「○○力」と名のつく本がよく売れているように見受けられます。いくつか例を挙げるなら、「人脈力」「予感力」「世渡り力」「関心力」などなど。しかし私は、今ある状況を乗り切るために最も必要とされているのは「コンテキスト力」ではないかと思っています。

辞書的にはコンテキストには文脈という意味がありますが、私の「コンテキスト力」の意味するところは、さまざまな物事のなかから関係性を抽出し認識できる能力。コンテキスト力を高めることによって、あるべき姿と現状をより多角的に評価することができ、結果として両者の間にあるギャップの埋め方を最適化/最速化できる、というのが持論です。

コンテキスト力は、当社の主たるビジネス領域であるWebサイト構築の現場においても求められる力だと、自分は考えます。なぜなら、その現場に携わる一人一人が、Webサイトという狭いスコープだけでなく、それを介して実現されるコミュニケーションや体験全体へと視野を広げずして、優れたWebサイトを生み出すことなどできないからです。

当社では個々がそれぞれの専門領域を深く掘り下げながら連携をし、業務にあたってきましたが、厳しい景況を背景として、超えるべき壁は今後高くなる一方でしょう。しかし皆が今以上にコンテキスト力を高めれば、いかなる壁も乗り越えられるはずです。そしてその先にはきっと明るい社会、明るい未来があると自分は信じます。

コンテキスト力に限らず、来年は当社の力が総合的に試される一年となることでしょう。皆様のご期待に沿えるよう、ミツエーらしさを忘れることなく、地道な努力を重ねていきたいと思います。引き続きご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

なお、年末の営業は本日26日まで、年始の営業は1月5日からとさせていただきます。
良い新年をお迎えください。

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