2021年10月15日 デザイン検討過程で工夫できること

執行役員 アートディレクター
遠藤 真由美

昨今のコロナ禍の状況で、Webサイトの活用に今まで以上に力を入れたいという顧客企業様が多くなっているように感じます。中でも、数年ぶりにサイト全体をリニューアルしたいというご要望をお聞きする機会が増えました。

サイト全体のリニューアルとなりますと多くの場合デザインの変更も含まれるため、私たちアートディレクターやUIデザイナーは新しいデザインについてお客様と一緒に考えていきます。その中で重要なのが「どのようにデザインを検討するか」です。

検討の軸を探す難しさ

デザインの検討方法、ということでまずは身近な事例から考えたいと思います。日常生活でデザインを決めるとき、たとえば自分用の新しいスマートフォンを買う際にはどのように検討されるでしょうか。いくつか魅力的な製品がある場合に、選ぶこと自体は迷うかもしれませんが、色やサイズ感などの「決めるための軸」はそこまで迷わずに決められるのではないでしょうか。

それに対して、企業のWebサイトのデザインではそもそもその軸を探すところから難しいのではないかと思います。特に数年ぶりのリニューアルとなりますと、前回のリニューアル時の情報が残っていなかったり、前任の担当者様にお話をうかがうことができなかったりと、よりどころがない状況も考えられます。

デザインに入る前にしておきたいこと

それではどのようにデザインを検討していくのが良いのでしょうか。最初の準備としておすすめなのは、リニューアルの目的を細かく整理していくことです。

まずはデザインに限定せず全体の背景や目的を洗い出し、その中でデザインに関連しそうなポイントを見つけます。そこで「デザインが古くなってしまった(から新しく変えたい)」という背景(と要望)があるとき、トレンドのデザインの中から印象の良い表現を採用するという解決法が考えられるかもしれません。しかし、トレンドのデザインにもさまざまな表現がありますし、目的に合わないものを選んでしまうと思うような効果が出ない可能性もあります。

見た目の印象を入り口にするのはデザインの議論がしやすい一方、目的まで立ち返らずに感覚的な話に寄りすぎる上に、参加者それぞれの好みの影響が大きくなりやすいように思います。この場合には「古いことが具体的にどういった課題につながっているのか」と踏み込んで整理し全員で共有しておくことが重要です。

デザインの見方・考え方・伝え方

ここでは準備段階のコツをご紹介しましたが、他にもデザインを取り扱う際のよりどころになるようなお話ができればと思いWeb担当者のための、デザインの見方・考え方・伝え方のコツというタイトルでセミナーを企画いたしました。2021年10月22日(金)、オンラインでの開催を予定しております。現在もご参加受付中ですのでお気軽にお申し込みいただけますと幸いです。

ご多忙中とは存じますが、皆さまのご参加を心よりお待ちしております。