WCAG 2.1達成方法集の翻訳が完了した話

アクセシビリティ・エンジニア 中村(直)

先週にWAIC(ウェブアクセシビリティ基盤委員会)からWCAG 2.1 関連文書 更新のお知らせとしてアナウンスがあったようにWCAG 2.1関連文書の更新がされました。アナウンスでは、

これにて、翻訳を予定していたコンテンツを全て翻訳し、公開したことになります。

とあるように、2019年10月版のWCAG 2.1 達成方法集について、既にサポートが終了しているFlashとSilverlightを除いた全部の翻訳が完了しました。足かけ3年で翻訳を終えたことになります。関係者の皆さまおつかれさまでした。

筆者は最近機会があって、特定の解説書や達成方法集をじっくり読み込むことがあるのですが、細かなところで日本語訳がおかしなところをそれなりの頻度で見つけることがあります。そのような日本語でおかしな箇所、あるいは単に疑問に思った箇所をもし見つけられましたら、翻訳に関するお問い合わせから気軽に連絡いただければと思います。

一方で、原文に起因する翻訳の問題、とりわけ情報が古くて更新されていないという問題が散見されます。これについては、WCAGのGitHubレポジトリでWCAGとその関連文書について報告が受け付けられているものの、500以上のissueと100を越えるPull Requestが溜まっており、処理が滞っているのが実状です。

W3CのワーキンググループではWCAG 2.2の勧告に向けての作業が進んでいるものと認識していますが、文書のメンテナンスについて積極的に推進してもらいたいものです。