WCAG 3の2027年と2028年のスケジュール案
アクセシビリティ・エンジニア 中村(直)2026年10月13日と20日のAccessibility Guidelines Working Group(AG WG)の電話会議で、WCAG 3のスケジュールについて議論がされていました。
これによれば、2026年12月と2027年7月の作業草案(Working Draft)の公開を経て、2028年1月に勧告候補(Candidate Recommendation)を公開するとのことです。このスケジュールでことが進んでいくのか個人的には懐疑的ではありますが、勧告候補の時点で文書内のステータスでRefiningに到達していないものを切り捨てるとあり、本気度はそれなりに高いのではないかと思われます。
そして、最終目標としては2029年に勧告(Recommendation)を目指すとのことです。どこまで実現可能性があるのかは不透明ですが、いずれにせよ勧告候補が出てこないことには何も始まらないのもまた事実ではあります。
また、暫定的な目標として、初回公開草案(First Public Working Draft)となるColor Contrast Algorithm noteというものが2027年6月に公開予定とのことです。一体何が書かれるのか、WCAG 3の詳細な議論について明るくないので不明ではありますが、興味をそそられる文書のタイトルではあります。さらに、2027年11月にPolicy Document、2028年4月にtesting and reporting document(s)の初回公開草案が公開されるとのことです。これらの関連文書がどのような内容になるのかは未知数ですが、testing and reporting document(s)がWCAG 3の勧告候補の後に出てくることになります。関連文書が整備された上で勧告候補を読み込まないことには、勧告候補の内容が妥当であるかどうか、評価のしようがないと考えており、スケジュールとしていかがなものかと感じています。
ただ、このスケジュールはあくまで案だと思っており、2026年10月26~30日に開催されるTPACで細かなことが詰められていくことになるでしょう。今後に出てくるCharter(憲章)でスケジュールが確定するのではないかと思われます。