マーケティング運用に必要な部署間連携について

アナリスト 大里

ガートナーがIT部門とマーケティング部門が連携するためのベスト・プラクティス:ガートナーのワークショップにおける所見を掲載しました。このレポートでは「マーケティング部門」と「IT部門」がどのようにより良い連携を図れるのかベストプラクティスを紹介しています。

ここ最近、DMPや運用型広告、商品リスト広告、マーケティング オートメーションなどデジタルマーケティングに関するブログ記事や書籍を多く目にしますが、実際に構築したプラットフォームを運用しようとすると「部署間で摩擦が生じてしまい、うまく運用できない」となってしまう企業様も多いようです。

今回のガートナーの記事は「マーケティング部門 × IT部門」という軸を取り上げていますが、現場ではもっと複雑なケースに遭遇します。
例えば、プライベートDMPを構築しCRMのデータを活用した精緻なターゲティングをしたいと思ったとします。それが、マーケティング的には今までよりも良い取り組みだとしても自社のプライバシーポリシーに引っかかったり、セキュリティの観点からストップが入るという事はよくあります。そもそも、個人情報は含まなくとも自社のデータをクラウドに置く事自体が認められないというケースにも遭遇します。こうなってしまいますと、ツールの機能的には様々な事が行えるのに今までと何も変わらない、という事態に陥ります。

実際に高度なマーケティングを行う際には様々な部署間で連携する必要があります。CRMと連携するのであればIT部門、バナーやランティングページのデザインを作成するデザイナー、効果測定を行うためには事前にアナリストに相談する必要もあるでしょう。高価なマーケティングソリューションを購入する前に導入目的を明確にするのは当然ですが、どのようなメンバーで運用するのか?各人の役割分担(責任範囲)は明確になっているか?1つのキャンペーンの開始から終了および効果測定までのフローは決まっているか?この辺りを事前に定義しておくことが重要だと思います。

次回以降、「運用できるマーケティング」にするために役立つ情報(具体的な事例やTips)を本ブログで紹介していきたいと思います。