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マーケティングBlog

デジタルアナリティクスやデジタルマーケティングの推進に役立つ話題をご紹介します。

サイト改修とリダイレクト設定

アナリスト 深堀

2018年3月31日、国税庁Webサイトのリニューアルが行われましたが、必要な情報にたどりつくことが困難になったユーザーが多数いることで話題となっているようです。

リニューアル対応時の問題点

Webサイトリニューアルの際、国税庁は大部分のページURLを変更したようで、旧URLから新URLに対応したリダイレクト処理を行うことなく一括してトップページへ誘導しています。自然検索やサイト内検索を利用したユーザーがいた場合、ここで困った現象が起きてしまいます。検索エンジンの表示結果からのアクセスを行った場合や、サイト内検索を利用した際に旧コンテンツへのリンクへ遷移するケースで、リニューアル前のページリンクをクリックすると、すべてトップページへリダイレクトされるよう設定されているため、検索を使ったユーザーが目的の情報にたどりつけないという現象を引き起こしてしまいます。

国税庁はリニューアル後サイト内検索についてというお知らせで、本件について「国税庁ホームページリニューアルに伴う検索機能の不具合につきましては、利用者の皆様にご不便をおかけして申し訳ございません。」とアナウンスを行っていますが、この現象はそもそもリニューアル時に旧コンテンツから新コンテンツへのリダイレクト設定が正しく行われていれば、ユーザーは旧コンテンツのリンクをクリックしても、目的のページか、それに準ずるコンテンツにたどりつくことができていたはずでした。

リニューアル前にページやWebサイトそのものが蓄積してきたさまざまな評価は、大切な資産

サイトリニューアル時だけでなく、コンテンツのURL変更の際やドメインの変更が発生する際は、サイト構造や導線を適切に設計するのはもちろんのこと、リダイレクト設定にも注意を払うことが必要です。これらのことを怠ってしまった場合、検索エンジンから得てきたこれまでの評価に加え、著しくユーザーの利便性を損なう結果となりかねません。

ページやWebサイトが今まで蓄積してきた検索エンジンや、ユーザーからの評価は大切な資産です。サイト構造の変更を伴う改修の際は、それらの評価を損なうことがないように行わなければなりません。

カスタマージャーニーを意識したデータ計測環境構築について

アナリスト 荒木

複数サイトを運営しているクライアント様は「すべてのサイト間遷移を正確に計測できる環境を構築したい」というご要望をお持ちであることが多いです。

ただしGoogle アナリティクス(無償版)はデータ収集上限が1アカウントにつき1カ月あたり 1,000万ヒットと規定されており、上限値を超えないようコントロールする必要があります。

そこで考えなくてはならないことは、カスタマージャーニーを意識したデータ計測範囲の定義になります。

例えば、人材事業を行っている企業様で考えてみましょう。

運営しているサイトが4種類あり【企業情報】【新卒採用】【中途採用】【アルバイト】を扱っているサイトの場合【新卒採用】と【中途採用】に関しては、当然ですが閲覧ユーザーの属性が異なりますのでサイト間遷移を計測してもあまり意味がありません。

この場合であれば、【中途採用】と【アルバイト】のサイト間遷移を計測すれば面白いデータが計測できるかもしれません。
(※始めにアルバイトサイトに流入したユーザーが中途サイトのへの導線を発見して遷移して申し込むことなどが考えられます。)

このようにユーザーのカスタマージャーニーを意識することによって、データ計測する目的を事前に明確にすることが重要です。

Search Consoleベータ版新機能と従来版との違いについて

アナリスト 石谷

2018年2月1日にSearch Consoleがアップデートされ「Google Search Console BETA」のリリースがアナウンスされました。実際に1カ月ほど使用しましたので、従来版との違いをご紹介します。

従来版と違いが顕著になったレポート (2018年3月1日現在)

従来版と比べ大きく変更されたレポートは以下の2つになります。

1.検索パフォーマンスレポート

このレポートは従来のSearch Consoleの「検索アナリティクスレポート」のアップデートバージョンと捉えております。

従来のSearch Consoleの検索アナリティクスレポートでは...
最大93日前のデータまでさかのぼって閲覧が可能ですが、94日より前のデータは見られません。たとえば2018年3月1日に確認作業を行ったとします。2018年のデータはこの日から起算すればすべて閲覧が可能ですが、2017年春や夏にユーザーがどんなキーワードでサイトに流入したのか、対策しているキーワードでの自サイトの順位等を確認する...といった使用方法は不可能でした。
Search Consoleの検索パフォーマンスレポートでは...
閲覧可能な期間が大幅に拡張され、過去16カ月のデータも閲覧が可能になりました。
※サーチコンソールを導入したのが12カ月前なら、その時までのデータを閲覧することができます。
このアップデートにより、季節をまたぐような期間で閲覧することはほぼ不可能だった期間でレポートを確認することができるようになり「去年対策したキーワードが今日までどのように変動しているのか」といった確認が可能となります。

2.インデックス カバレッジレポート

このレポートは従来のSearch Consoleの「インデックスされたステータス」レポートのアップデートバージョンと捉えております。

従来のSearch Consoleのインデックスステータスレポートでは...
Googleにインデックスされたページとrobot.txtによってブロックされたページの総数とその推移しかわかりません。新規サイトや新規ページを公開したあとにどのページがインデックスされたのかこのレポートで見ることはできませんでした。上記が改善されたのがインデックス カバレッジレポートになります。
Google Search Console BETAのインデックス カバレッジレポートでは...
インデックスされたURLと最終クロール日を確認できるようになりました。インデックスされたURL以外に「インデックスされたがサイトマップに送信されていないURL」も確認できます。クロールされるべきページがきちんとサイトマップに送信されているかもあわせて確認でき便利です。
また、クロールエラーがあったURLとその原因を確認できるようになりました。たとえば「ページが存在しないためクロールができないURL」や「robot.txtによってブロックされたURL」を明示的に確認できるようになりました。クロール、またはインデックスしてほしいページのURLにエラーがないか、ぜひご確認ください。

Googleからのアナウンス(2018年2月28日現在)

現状ではGoogle Search Console BETAで参照できるデータはまだ少ないようですが、旧来の機能も順次追加される予定のようです。
※以下、Search Console ヘルプより引用

If you don't see your favorite old Search Console report in the new Search Console, it's probably because one of two reasons:We're in the process of building the new Search Console, and it will take some time. Most likely your favorite report (or some version of it) will be in the new Search Console in the coming quarters.

引用元URL:https://support.google.com/webmasters/answer/7649427

Google アナリティクスのデータ制限について

アナリスト 荒木

Google アナリティクスはデフォルトのままでもさまざまなデータを収集することができますが、Google タグマネージャを併用し追加設定を行うことによって基本設定だけでは収集できないデータを取得することが可能となります。

代表的な追加設定は以下の通りです。

過去は外部のJavaScriptライブラリを用いたり、何かと実装に手間のかかっていたScroll DepthやYouTube動画計測も、Google タグマネージャの組み込み変数が拡張されたことにより、変数の選択と数値などの選択のみで実装することが可能となりました。

ただし設定時に注意しなければならないことがあります。Google タグマネージャから追加を行った拡張機能によるイベントやページビューが発生するたびにヒットが増えていき、通常のアカウントよりもヒットが増加するようになります。Google アナリティクスのデータ収集上限は1アカウントにつき1カ月あたり 1,000万ヒットと規定されており、上限値を超えないようコントロールする必要があります。

参考:データ制限 - アナリティクス ヘルプ

たとえば、YouTubeの動画計測設定を行った場合、閲覧時間によって25%、50%、75%、100%の時点でイベントが発生するように設定したとすると、これだけで4回ヒットが発生します。閲覧回数が多く見込まれる動画に対して計測を行う際は、動画ひとつで月にどのくらいのヒットが発生するのかあらかじめ見積もっておくとよいでしょう。

現在のヒット数は[管理]の[プロパティ設定]、「プロパティのヒット数」より確認することが可能です。
また、カスタムレポートを作成すれば1日単位でヒット数をモニタリングできます。詳しくは当ブログのバックナンバー Google アナリティクスの「ヒット」とデータ制限、ヒット数を知るための方法 をご参照ください。

イベント設定をする際はもちろん、その他の要因も踏まえ、月間で1,000万ヒットを超えないようチェックを行いましょう。

Google タグマネージャ上におけるタグ配信の順序について

アナリスト 荒木

Google タグマネージャ(以下GTM)においてはタグの配信順序が原因でデータ計測ができないことがあります。

先日、クライアント様から「Google アナリティクス上にて12月ごろからアクセス数が減少しているので原因を調査して欲しい。」という問い合わせをいただき、確認したところ複数の主要ページでのアクセスが大幅に減少しておりました。

アクセス数の減少=SEOや広告経由からの流入数が減少したのではないかと疑いましたが、ランディングページにおいて(not set)が大幅に増加していることが原因だと分かりました。

さらに確認していくと(not set)が大幅に増加したタイミングと新たに「カスタムHTML」タグを設置したタイミングが一致したことが判明しました。つまり、複数タグが作動する際にイベントタグが先に作動してしまい、PVタグがカウントされていない状態だったというわけです。

このように、タグ配信(イベント)の順序によってデータ計測に影響を及ぼすことがありますので、大事なデータが棄損しないためにも、追加でタグ設置する際にはGTMプレビューモードにて該当タグ以外の挙動にも注意しましょう。

モバイルアプリやQRコードからのアクセスをGoogle アナリティクスで識別する方法

アナリスト 石谷

サイトに流入してきたユーザーの流入元を見たい場合はGoogle アナリティクスレポートの「集客⇒参照元/メディア」のデータを見ますが、Webへの集客をSNSで行ったり、パンフレットやはがき、商品にWebへ誘導するためのQRコードをつけたりしている方、Google アナリティクス上でSNSやQRコードからのアクセスを識別できていますか?

Google アナリティクスでは個別に設定を行わない限り、モバイルアプリやQRコードからのアクセスを区別することができません。下記に例を示します。

流入元(参照元/メディア)の識別ができる場合(一例)
  • Web版のSNSからのサイトへのアクセス(例:Web版Twitterからの流入)
流入元(参照元/メディア)の識別ができない場合(一例)
  • アプリからの流入(例:Twitterアプリからの流入)
  • QRコードからの流入

上記の参照元/メディアは全て「(direct) / (none)」として扱われてしまいます。ですので、TwitterやFacebookでWebへ誘導したり、展示会のパンフレットにQRコードを載せたりしても、そこからどのくらいサイトへ流入したのかを個別設定なしで識別することは不可能です。TwitterやFacebook、LINEからの流入が少ないと思っている方は上記が原因となっていることが考えられます。

解決策

誘導するURLにパラメータをつけることでGoogle アナリティクスが流入元を識別できるようになります。
パラメーターは下記の流れで作成することができます。(例:ブログの集客をTwitterで行う場合)

  1. Campaign URL Builder にアクセスする
  2. Website URL(誘導するサイトのURL)を記載する
    例:ミツエーリンクスマーケティングブログのURLを記載
    https://www.mitsue.co.jp/knowledge/blog/marketing/
  3. Campaign Source(参照元名)を記名する
    例:SNS(※Google アナリティクス上の参照元データとして扱われる)
  4. Campaign Medium(メディア名)を記名する(※任意)
    例:Twitter(※Google アナリティクス上のメディアデータとして扱われる)
  5. Campaign Name(キャンペーン名)を記名する(※任意)
    例:blog_20180116(※Google アナリティクス上のキャンペーンデータとして扱われる)

Campaign URL Builder:設定画面

Campaign URL Builder設定画面のスクリーンショット1

上記のように入力を行うと、画面下に自動的にURLが表示されます。
(Campaign Term 及び Campaign Contentは入力しなくてよい)
上記のURLをコピーしTwitterにはりつけて投稿を行うことで、対象のつぶやきからどのくらいサイトへ流入したのかを把握することが可能です。

自動生成されたURL

Campaign URL Builder設定画面のスクリーンショット2

QRコードの場合(例)
例:2018/1/16開催の展示会パンフレットにQRコードをつけて集客を行う場合

Campaign Source(参照元名):QR
Campaign Medium(メディア名):pamphlet
Campaign Name(キャンペーン名):exhibition_20180116
Campaign URL Builder設定画面のスクリーンショット3

上記の設定をして生成したURLをQRコード化します。
それにより、ユーザーがいつの展示会のパンフレットを見てサイトに訪れたかを計測することができます。

Google Tag Assistantのエラーメッセージについて

アナリスト 荒木

先日、2012年頃にGA/GTM設定を行ったクライアント様から「Google Tag Assistantのエラーメッセージができているけど御社が行った設定に間違いがあったのでは?」という問い合わせをいただきました。

Tag Assistantのエラーメッセージ スクリーンショット

確かに赤文字で<script>tag must not be included in a <header>とのメッセージがあります。

Tag Assistantのエラーメッセージ詳細 スクリーンショット

実はGoogleタグマネージャーのスニペットが分割されたのは2016年9月ごろからで、それ以前はbody要素の開始タグ直後へ設置が推奨されていたのです。
(参考サイト:https://ayudante.jp/column/2016-11-11/19-18/

つまり、現行では推奨していない箇所にタグが設置されているということで、エラーメッセージが表示されているというわけです。 もしこのようなエラーメッセージが表示されているという方がいらっしゃいましたら、そういうことですのでお気をつけてください。
(※全ページタグの張り替えとなると大変です。)

みなさま、本年も大変お世話になりました。また来年もよろしくお願いします。