テックラウンジVol.103「ヘッドレスCMS 案件を対応して」(2月12日開催)
広報担当 山野井2026年2月12日(水)、社内ナレッジ共有イベント「テックラウンジVol.103」が開催されました。このイベントは、技術だけでなく、ディレクション・デザイン・チーム運営など幅広いテーマを扱い、部署や職種を超えた学び合いの文化を育むことを目的としています。今回は新技術研究開発推進部のSさんが登壇し、経験の浅いディレクター・開発者向けに、ヘッドレスCMSを用いたプロジェクトと、従来型CMSを用いたプロジェクトの違いや実務を通じて得られた知見が共有されました。

テックラウンジの様子
従来型CMSとの違いと特徴
従来型CMSはデータ部分(コンテンツ)と表示部分(テンプレート)が一体化しているのに対し、ヘッドレスCMSはデータ部分(microCMSなど)と表示部分(フレームワーク など)が分離しています。これにより、APIを介してデータを取得し、表示部分を自由に構築できることが特徴です。さらに、導入コストが低くフロントエンドを中心に開発を進められる点もメリットとして挙げられました。一方で、インフラやセキュリティ設定に関する理解が求められること、バックエンドの役割がフロントエンド側に移ること、分業が難しくレビュー設計が複雑になりやすいといったデメリットも指摘されました。
事前に学習しておくとよいポイント
ヘッドレスCMSの案件は、すべてを事前に理解しておく必要はありませんが、関連する用語や仕組みを把握しておくだけでも調査や実装の手がかりとなります。さらに、可能であればサンプル環境で実際に試しておくことで理解が深まり、実装をよりスムーズに進められる点が紹介されました。
以下に、発表の中で取り上げられた「事前に押さえておくとよいポイント」の一部を紹介します。
フレームワークの基礎(Astro/ Next.jsなど)
- ・SSG(Static Site Generation)
- ビルド時に静的ファイルを生成して公開する方式。高速・低コストだが更新時に再ビルドが必要。
- ・SSR(Server Side Rendering)
- アクセス時にページを動的生成する方式。下書き確認やプレビュー機能に適する。
- ・動的ルーティング
- 1つのテンプレートから複数ページを生成し、CMSのデータをもとに記事などを自動生成する仕組み。
micro CMS設計に重要なポイント
- ・APIスキーマ設計
- コンテンツ構造を定義し、運用者が迷わないシンプルな構造にすることが重要。
- ・リクエスト回数の最適化
- APIの利用回数上限やプラン条件を踏まえ、効率的なデータ取得方法を設計する。
セキュリティ・品質担保のための基本
- ・環境変数管理
- APIキーやアクセストークンなどの機密情報を安全に管理し、ビルド時と実行時で適切に扱う。
- ・エラーハンドリング
- 想定外のデータや処理失敗時に備え、利用者に適切な情報を提示する仕組みを用意する。
- ・プルリクエストの粒度管理
- 変更内容を適切な単位で分割することで、品質の低下や問題の見落としを防ぐ。
まとめ
今回のテックラウンジでは、ヘッドレスCMS案件への対応を通じて、従来型CMSとの違いや開発プロセスの変化、実務で求められる知識や設計のポイントが共有されました。特に、microCMSをはじめとするヘッドレスCMSをより良く活用するためには、フロントエンドだけでなく、ホスティングサービス(インフラ、バックエンド)についても幅広い理解が重要であることが示され、今後の開発の幅を広げるヒントとなったのではないでしょうか。
次回のテックラウンジもお楽しみに!