テックラウンジvol.106「デザイナーの頭の中:作るときに考えていること」(5月13日開催)
広報担当 山野井2026年5月13日(水)社内ナレッジ共有イベント「テックラウンジvol.106」が開催されました。このイベントは技術だけでなく、ディレクション・デザイン・チーム運営など幅広いテーマを扱い、部署や職種を超えた学び合いの文化を育むことを目的としています。今回は2名のアートディレクターが登壇し、「デザイナーの頭の中」をテーマに、実際の案件をもとにデザインがどのように形になっていくのか、その思考プロセスや意思決定のポイントが共有されました。

テックラウンジの様子
複数案提案から見えるデザインプロセス
1つ目の事例では、Webサイトリニューアルにおけるメインビジュアルの制作プロセスが紹介されました。当初はお客様へのヒアリング内容をもとにデザインコンセプトを定め、初期段階から案を絞り込むのではなく、複数のビジュアル案を提示しながら方向性を探っていく形で進められました。
具体的には、お客様が大切にされる価値観に基づいたデザインの要望をもとに、方向性の異なるビジュアルを複数制作。その業種の印象を強めた案や、発想を広げた表現など、さまざまな切り口から検討が進められました。
その後のやり取りでは、お客様からのフィードバックをもとに調整を重ねるだけでなく、各案の意図をあらためて伝え直すなど、認識をすり合わせるコミュニケーションが重視されました。そうした対話を通じて、お客様とともに方向性を具体化していき、最終的には共創の関係の中でビジュアルをブラッシュアップしていくことの重要性が示されました。
企業の未来像を描く周年デザイン提案
2つ目の事例では、お客様の周年記念ランディングページにおけるデザイン提案について共有されました。本案件では、事前にお客様から方向性や参考イメージが共有されている状態からスタートしており、それらの資料をもとに「企業のどの特長や強みを軸として表現するか」を整理しながら提案が進められました。
制作にあたっては、周年という節目を盛り上げるような、記念ロゴを中心に据えた演出を意識。提案時点ではロゴのデザインが未定だったため、後から正式ロゴが入ってもデザイン全体が破綻しないよう設計をした点が印象的でした。
また、「サイトを見た人にどのような印象を持ってもらいたいか」「どんな体験につなげたいか」という視点から情報の整理を行い、企業の未来像まで含めてデザインへ落とし込んだそうです。
さらに、デザインの方向性についても紹介され、事業ポートフォリオの変化を踏まえながら、企業のこれまでの歩みと今後の方向性をどのように表現したのか、その考え方が説明されました。
まとめ
今回のテックラウンジでは、複数案を通じて方向性を探っていくデザインプロセスや、企業の未来像を見据えた周年サイトの提案事例が共有されました。どちらの事例でも「どのような印象や体験につなげたいのか」といった意図を丁寧に言語化し、お客様と認識をすり合わせながら進めていくことの重要性が紹介されました。また、企業の特長、今後の方向性まで踏まえてデザインへ落とし込むことで、ビジュアルそのものが企業の価値や変化を伝える役割を持つことも印象的でした。デザイン提案の背景や考え方など、実務にも活かせる学びが多く得られる内容だったのではないでしょうか。
次回のテックラウンジもお楽しみに!