Firefox 66.0がリリース

エグゼクティブ・フェロー 木達

デスクトップ版Firefoxのバージョン66.0がリリースされました(リリースノート:Firefox 66.0, See All New Features, Updates and Fixes)。

本バージョンでも数々の機能追加、バグ修正が含まれていますが、個人的に注目したのは音声を含むメディアの自動再生がブロックされるようになったという変更です。muted属性が付与されているか、volume属性値が0のvideo要素やaudio要素では以前と変わらず自動再生が可能とされています。一方ユーザー側では、サイト個別に自動再生を許容する設定が可能となっており、詳細はFirefox でメディア自動再生を許可またはブロックする | Firefox ヘルプをご覧いただければと思います。

ユーザー視点ですと、Scroll Anchoringの実装が嬉しいですね。仕様はCSS Scroll Anchoring Module Level 1にありますが、広告や画像の読み込みに伴って不用意にWebページの表示位置がずれてしまうような事態を避けるものです。ちなみにGoogle Chromeでは2016年リリースのバージョン51から実装されていた機能です(Experiment Time: Scroll Anchoring  |  Web  |  Google Developers参照)。

上記の点を含め開発者向けにはFirefox 66 for developers - Mozilla | MDN、それにFirefox 66 サイト互換性情報が参考になるでしょう。

次のメジャーバージョンアップ、Firefox 67のリリースは、Firefox Release Calendar - MozillaWikiによると5月14日の予定のようです。