Google Chrome 137が安定版に
エグゼクティブ・フェロー 木達検品に用いている主要ブラウザのアップデートについてお知らせします。
Google Chrome 137が安定版になり、デスクトップ版ChromeでWindowsとmacOS向けには137.0.7151.55/56、Linux向けには137.0.7151.55がリリースされました(Chrome Releases: Stable Channel Update for Desktop)。
本バージョンでは、CSSでreading-flow
とreading-order
の両プロパティがサポートされています。いずれも画面上の並び(レイアウト)と、キーボード操作などによるフォーカス順序のあいだに生じ得る齟齬を解消する目的において、有用なプロパティです。詳細は論理的な連続フォーカス ナビゲーションに CSS 読み上げフローを利用するをご覧ください。
また、CSSのif()
関数もサポートされました。これにより、条件に基づく値の指定が可能となります。if()
関数については、CSS Values and Units Module Level 5の7.3. Conditional Value Selection: the if() notationで定義されています(参考日本語訳:CSS の値と単位 -- CSS Values and Units Module Level 5 (日本語訳)の7.3. 条件付きな値の選定: if() 記法)。
このアップデートにはほかにも数多くの修正(セキュリティに関する修正については11件)と改良が含まれています。開発者向けの情報はChrome 137 の新機能にまとまっています。DevToolsの変更点については、Chrome 137 の DevTools の新機能をご覧ください。
次のメジャーバージョン、Chrome 138のリリースは、Chromium Dashによると2025年6月24日の予定のようです。