Google Chrome 143が安定版に
エグゼクティブ・フェロー 木達検品に用いている主要ブラウザのアップデートについてお知らせします。
Google Chrome 143が安定版になり、デスクトップ版ChromeでWindowsとmacOS向けには143.0.7499.40/41、Linux向けには143.0.7499.40がリリースされました(Chrome Releases: Stable Channel Update for Desktop)。
フロントエンド周りでは、CSS関連で以下の3点のサポートが興味深いです。
- アンカー位置指定におけるコンテナクエリを用いたフォールバック表示の検知
@container anchored(fallback: ...)構文のサポート(詳細は「Chrome 143 のアンカー付きコンテナ クエリでフォールバック位置を検出する」を参照)background-position-x/yプロパティにおける相対構文- 背景画像の表示について、相対的な位置指定を実現
font-language-overrideプロパティ- 使用している書体において、特定の言語に対する字形を制御
また本バージョンでは、XSLTが非推奨の扱いとなっています。これは主にセキュリティ上の理由からで、今後のスケジュールを含む詳細を「ブラウザの安全性を高めるための XSLT の削除」で読むことができます。安定版リリースで機能しなくなるのは、2026年11月にリリースが予定されているChrome 155からです。
このアップデートには、ほかにも数多くの修正と改良が含まれています。開発者向けの情報はChrome 143のリリースノートやChrome 143 の新機能にまとまっています。
次のメジャーバージョン、Chrome 144のリリースは、Chromium Dashによると2026年1月13日の予定のようです。