2026年1~3月の検品実績と品質改善の取り組みについて
品質管理スタッフ 小稗今回は、2026年1~3月の検品実績と、検品にもとづく品質改善の取り組みについて取り上げます。
社内用語の定義
検品
- ミツエーリンクス社内で開発されたWebコンテンツについて、原則納品直前にその出来栄えについてチェックすることを「検品」と定義しています
- 検品は原則、品質管理部によって行います
- 社内では様々なクライアントのプロジェクトが進行していますが、この検品は品質管理部に集約して行っています
- 検品プロセスで検知した問題点は、その問題がすべて解消されるまで開発スタッフとの出し戻しを繰り返し、納品物に問題が残らないよう努めています
検品依頼
- 検品を進めるための、開発スタッフからのインプットを検品依頼と定義しています
- 開発スタッフは作業のまとまりごとに検品依頼を作成、専用の社内システムに登録しています
- 品質管理部はその検品依頼に沿って検品を行います
- ページ数、内容は検品依頼ごとに異なっています
検品合格率
- 検品によって不備や修正すべき箇所が見つからなかった場合(=ミスがなかった場合)、検品依頼ごとに検品合格とみなしています
- 顧客要望にもとづいてコンテンツが作成されているか、アクセシビリティ標準対応の基準に照らして問題ないか、が主な判定基準となります
- 一定期間の総依頼件数を分母に、合格した件数を分子として、その比率を数値化したものが「検品合格率」です
- Webコンテンツ作成の作業精度をみるKPIとして機能しています
- 2025年度の社内目標は事業部ごとの案件特性等を考慮して、以下の2つの目標値を設定
- Webインテグレーション事業部およびソリューション事業部:通年で60%以上
- デジタルオペレーション事業部:通年で70%以上
2026年1~3月の検品実績
Webインテグレーション事業部およびソリューション事業部
- 検品依頼件数:826件
- 検品合格率:49.9%
デジタルオペレーション事業部
- 検品依頼件数:514件
- 検品合格率:63.2%
検品合格率にもとづく改善アクション
検品合格率が低下するということは、作業上のミスが最終工程である検品まで見つからなかったことを意味します。より前工程でミスを予防するため、ミスの原因と今後取り得る対策について検討するアクションに取り組んでいます。
改善事例の紹介
検品合格率低下を受けてのヒアリングと原因分析
ある案件で不合格となる検品依頼が重なったことを受けて、検品依頼を出した担当スタッフにヒアリングを行いました。ヒアリングは該当スタッフの上長に依頼し、発生したミスの内容と背景や経緯について以下の共有を受けました。
- 代替テキスト実装時のケアレスミス
- 背景、経緯:既存の画像からOCRでテキストを取得し実装、その際に一部不適当なテキストが混入した
- 代替テキストの内容過不足(上記とは別の画像)
- 背景、経緯:組織図や体制図の代替テキストについて、画像内の情報が多くかつ複雑なことから一部表現に過不足が生じた
OCRでのテキスト取得については、その後の自己検品が目視になることからヒューマンエラーと認識。また内容過不足については、実装者が対象図版の意味を読み取って書き起こす作業をしていたことを確認。内容の読み取り時点で過不足が生じていたことがわかりました。こちらは検品時に検品担当者と図版の内容(例えば矢印の意味など)について示し合わせを行いフォローしました。
対策として自己検品の工夫と原稿の準備方法の検討
代替テキストのチェックは原稿が画像のため目視になることが多く、目視の方法によって見落としの確率が変わります。今回はOCRで読み取りましたので、読み取ったテキスト内容と図版のテキストに差分がないか物理的に近接させて見比べるなど、問題箇所を見落としにくい検品方法を確認しました。
また、複雑な図版については、お客さまより代替テキストを入稿いただくことが可能か、ディレクターを通じて相談することにしました。Webページに掲載する情報の一部ですので、代替テキストも入稿いただくことが最善ではあります。お客さまの諸事情で対応が難しいケースもありますが、その図版で伝えたいことをご存じなのはお客さまである、という観点で一度ご相談する判断をしました。
今後もこうした社内集計にもとづいた改善活動を続けてまいります。