2026年4~6月の検品実績と品質改善の取り組みについて
品質管理スタッフ 小稗今回は、2026年4~6月の検品実績と、検品にもとづく品質改善の取り組みについて取り上げます。
社内用語の定義
検品
- ミツエーリンクス社内で開発されたWebコンテンツについて、原則納品直前にその出来栄えについてチェックすることを「検品」と定義しています
- 検品は原則、品質管理部によって行います
- 社内では様々なクライアントのプロジェクトが進行していますが、この検品は品質管理部に集約して行っています
- 検品プロセスで検知した問題点は、その問題がすべて解消されるまで開発スタッフとの出し戻しを繰り返し、納品物に問題が残らないよう努めています
検品依頼
- 検品を進めるための、開発スタッフからのインプットを検品依頼と定義しています
- 開発スタッフは作業のまとまりごとに検品依頼を作成、専用の社内システムに登録しています
- 品質管理部はその検品依頼に沿って検品を行います
- ページ数、内容は検品依頼ごとに異なっています
検品合格率
- 検品によって不備や修正すべき箇所が見つからなかった場合(=ミスがなかった場合)、検品依頼ごとに合格とみなしています
- 顧客要望にもとづいてコンテンツが作成されているか、アクセシビリティ標準対応の基準に照らして問題ないか、が主な判定基準となります
- 一定期間の総依頼件数を分母に、合格した件数を分子として、その比率を数値化したものが「検品合格率」です
- Webコンテンツ作成の作業精度をみるKPIとして機能しています
- 2026年度の社内目標は事業部ごとの案件特性等を考慮して、以下の2つの目標値を設定しています
- Webインテグレーション事業部およびソリューション事業部:通年で60%以上
- デジタルオペレーション事業部:通年で70%以上
2026年4~6月の検品実績
Webインテグレーション事業部およびソリューション事業部
- 検品依頼件数:703件
- 検品合格率:53.2%
デジタルオペレーション事業部
- 検品依頼件数:437件
- 検品合格率:58.8%
検品合格率にもとづく改善アクション
検品合格率が低下するということは、作業上のミスが最終工程である検品まで見つからなかったことを意味します。より前工程でミスを予防するため、ミスの原因と今後取り得る対策について検討するアクションに取り組んでいます。
改善事例の紹介
検品合格率低下を受けてのヒアリングと原因分析
ある案件で不合格となる検品依頼が続いたことを受けて、検品依頼を提出した担当スタッフへのヒアリングを実施しました。ヒアリングは上長を通じて行い、発生したミスの内容や背景を整理しました。
今回の指摘は、サステナビリティ関連ページにおける代替テキストの実装内容に関するものでした。対象ページには数値データなどを画像で表現した箇所があり、検品時に一部の代替テキストにアクセシビリティの観点から改善の余地があることが確認されています。
ヒアリングの結果、主な要因として次の点が確認されました。
- 作業指示書に記載された修正箇所のみを対応範囲としており、既存の代替テキストは確認対象としていなかった
- 対象ページはこれまで当社が関与しておらず既存内容を踏襲していた
- 既存の代替テキストに、単語の過不足や記載順で画像内テキストとの違いが存在していた
- 修正指示された箇所でなかったため、担当ディレクターおよび実装担当者ともに問題に気づけないまま検品工程まで進行した
検品での指摘後は、ディレクターと実装担当者で内容を再確認し、必要な修正を行ったうえで納品・公開しました。
対策は2つ、指示にない箇所への対応方針の確認と入稿フォーマット活用
代替テキストの実装は、画像内容を人が読み取って記述する場面も多く、情報の過不足や解釈の違いが生じやすい作業です。
今回の事例を踏まえ、修正指示のある箇所だけではなく、関連する既存情報についても内容の妥当性を確認する視点を持つことを担当者へフィードバックしました。作業中に問題を発見した場合は、指示範囲にかかわらず関係者へ相談し対応方針を確認することを今後の改善点として共有しています。
また、原因分析の過程で、他の作業で導入している入稿フォーマットが利用されていなかったことも判明しました。今回の対象ページは来年も同時期の更新が見込まれているため、次回以降はお客さまへ入稿フォーマットの活用を改めて提案することといたしました。
入稿フォーマットを活用することで、代替テキストを含むコンテンツ情報の確認精度向上を期待しています。結果として、認識齟齬や手戻りの防止にもつながると考えています。
今後もこうした検品実績の分析にもとづく改善活動を継続してまいります。