2004年1月23日 CMMI、実践中間報告!(第4回)

取締役 IT事業部長
高田 淳志

新年を迎えました。弊社がいよいよ本格的にCMMIの導入を決意してから約1年ということになります。1年経ってまだアセスメント(レベル認定)を迎えるに至っていないという現状が、世間一般的に並みなのか遅いのかという点に対する評価はともかくも、本業務に支障を及ぼさない形で、試行錯誤しながら着実に歩みを進めてきた1年間の営みには、改めて大きな価値を感じています。また、本プロジェクトに関わって頂いている社内関連各部署および関係各社の皆さんにも改めて謝意を示したいと思います。

ところで、弊社は、会社の歴史・所属する社員共にとても若い会社です。ですので、何十年もの歴史を経てきたベテランエンジニアが居る訳ではありませんし、経験した開発プロジェクトもたかだか数年分でしかありません。しかし、「あの時代はこうだったよね」という話題は苦手でも、「今はこうあるべきだ(こうあった方が良い)よね」という話題では、各々の理想や意見をぶつけ合える、そんなエンジニア集団によるBPR(Business Process Reengineering:ビジネス再構築)の一環としてのCMMIチャレンジ。今回のコラムでは、内容の一部をご紹介します。

ミツエーリンクスのCMMIプロセスエリア

弊社では、CMMIの各プロセスエリアを自社ビジネスに則して次のようなマッピングを行い定義しています。

CMMIに取り組む弊社経営層を含めた基本方針として、『(Level幾つという)ラベル取得が目的ではなく、取得レベルに見合うプロセス構築を!』というテーマがあります。そのために、上表でもお分かり頂けますが、CMMI中ではプロセスエリアとしては存在していないものの、敢えて設けたプロセスエリアが幾つかあります。

既に何十年もの歴史のあるソフトウェア開発業界と異なり、Webビジネスという分野はまだまだ駆け出しの歴史の浅い業界です。ソフトウェア開発業界でも、最初の頃は人が経験と感覚で開発工数をはじき出し、損をするか、得をするか、終わってみないと分からないという時代がありました。幸い、私たちはそれらの教訓を生かすことが出来ます。

「Web業界では、費用も工数もどんぶり勘定の会社も多いなぁ」と感じることが今でもあります。「見積もり・契約をしっかり!」と言うと、何だか自社が損をしないような仕組み作りのように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、果たした責務に相応な報酬(対価)をより正確にお伝えし、やるべきことをきちんと取り決めて案件を受注することも、お客様への誠意だと思いますし、それが弊社の義務だと思っています。そのような想いも含めたプロセスエリア構成なのです。

今後の活動プラン

昨年末の会議で、今年のスケジュールが下記のような形に決定しました。恥ずかしながら告白すると、当初のスケジュールよりは遅れ気味になっていて、年越しを機にした再スケジュールです。

アセスメントは、今年(2004年)9月としました。現在も、試運転的に適用を開始していますが、それまでの間で、実際の開発案件に適用し、効果を測定し、各種ブラッシュアップを行いながら本番稼動を続けていく事になります。
「マネジメントシステムが社内でうまく稼動するかどうか」という点に関しては、弊社の場合はこれまでに他のマネジメントシステムで培ってきた実績があり、社風として定着していますので、「定義したプロセス通りの稼動が可能かどうか?」という点にフォーカスしてのモニタリングを行っていく予定です。

最後に

これまでは、SPIチームによるプロジェクト運営を行ってきましたが、いよいよ開発現場レベルでの運用が始まっていきます。いろいろなレスポンスが返ってくることと思いますが、より一層の『スパイラルアップ』目指してこれからも頑張っていきます!
今年も、折りに触れ、このコラムの場を含めて情報を発信していきたいと思いますので、ご期待ください。