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1年を振り返って

2005年4月8日

取締役副社長
小野 裕之

新しい期がスタートしました。4月1日は当社でも2名の新卒を迎えての入社式が開催され、私も挨拶をさせていただく機会がありました。新人2名に当社の事業について具体的なサービスの事例を交えながら説明しながら、内心違うことを考えておりました。彼らは、今度はどんな新しい技術やサービスを生み出してくれるのだろうと。昨年は土の中に大きく根を張った植物が地上に芽を出すかのごとく、本当にいくつもの新しい価値が生み出された年だったと認識しております。それが形となって顧客企業に伝わり、成果として顧客企業からの評価・信頼をいただけた1年だったと感じます。

昨年度の私のテーマは当社が持てる技術力を市場浸透させていくこと、それは同時にスタッフに対して新たな刺激を提供するというものでした。企業活動というのは付加価値を生んで何ぼのものであり、Web制作の世界においてもそれは当たり前のことです。当然のことながら常日頃技術力を高めていくことが重要であることは間違いありませんが、基礎技術の鍛錬だけでは市場への浸透には非常に時間がかかります。企業活動において時間あたりの付加価値という考え方も必要であり、そのためにはさらに別な要素が必要です。それは「使う技術」と「伝える技術」です。

持てる「基礎技術」を使える形にして、市場に浸透していく。昨年度はそれを具現化するために技術を使える形にするためのサービス化の推進、それらを伝えるために新たなマーケティング活動としてセミナー開催をスタートさせました。顧客企業から映るWeb制作会社というのは、クリエイティブ力だけは評価の対象になりますが、それ以外の技術力については非常にわかりにくいというのが現状かと思います。近年Webサイトに求められている機能が、複雑化、高度化しているにもかかわらず、一方の受ける側の我々がもっとそれらに対応した情報発信をしなければ市場は成長していきません。これは我々の業界にとって大きな機会損失だと認識しております。

さて昨年度の活動ですが、振り返ってみると合計15の新サービスをリリースし、そしてそれを伝える場としてセミナー開催を計15回行ってきました。またそれらの情報発信の基盤になる当社Webサイトへの訪問者数も、1年前と比べて3倍程度と大きく伸びております。昨年度具体的なサービスとしてリリースした主要なサービスとしては、SEO(検索エンジン)対策と高いユーザビリティを実現する「マトリックスWeb構築サービス」、昨今のWeb利用者の拡大に向けて発表されたWebアクセシビリティ配慮に関するJIS規格、JIS X 8341-3に対応した「WebアクセシビリティJIS(JIS X 8341-3)対応サービス」、またこれらを実現する基盤技術として必要不可欠な、HTML文書構造と視覚表現を完全分離した「Web標準準拠サービス」等があります。いずれも業界では最も早いタイミングでこれらのサービス提供を実現し、昨年度も多くの顧客企業様にご評価いただくことができました。一方最近ではすっかり市場認知された感のあるBlogをいち早く企業活動に活用するためサービスとしてリリースした「Blog構築サービス」は、Blogによる販促活動に注目した大手自動車メーカー様への導入が決まり、ビジネスBlogの先進的な成功事例として多くのメディアで評価されました。

また優れたWebサイトを実現するためには、構築技術だけではなく、その上でどんなメッセージをどのような方法で発信していくかという視点も重要になります。この分野の新サービスとしては、上記マトリックスWeb構築サービスを具体化するためのコンテンツ開発サービス「ATOM型製品ページ作成支援ソリューション」、既存WebサイトとBlogを機能的に連携させるための「DNA型Webサイト構築ソリューション」があります。最近ではよりWebサイトの持つマーケティングツールとしての側面からユーザーの8割が最初に使うといわれている検索エンジンに着目し、上位表示だけではなくユーザーが直接目にするキーワード、コピーの最適化に関連したサービスをリリースしております。(サーチエンジン・ブランディング・ソリューション、リスティング運用サービス)、これらのサービスもこれから本格的な展開が始まろうとしております。

これらの新サービスは常に市場認知される前の早いタイミングでリリースをかけるため、サービス開始の初期段階では啓蒙的な活動が重要になりますが、それにはセミナーが最適です。当社のサービスにご興味を持っていただき、自ら当社セミナールームに足を運んでいただいた方は延べ200名にもなりました。また毎回ご参加いただいた方からのアンケート評価を基にして、セミナー内容の改善活動も続けてきております。その効果があってか、最近では毎度開催日の1ヶ月前にはセミナー参加申し込みが締め切りになるというような状況です。

しかしながら実際はすべてがスムーズに進んだわけではありません。新サービス開発には十分時間をかけているものの、サービスリリースしてからは当社の都合だけでは事が運びません。新しいサービス提供では予想し得ないことが多々起こります。サービス提供体制も専門的な技術提供を行う必要があるため、これまでと比べるとより複雑なプロジェクト体制を取るケースが多くなりました。結果として内部の連携プロセスも複雑になり、当初の想定した定義だけではうまく回らず、何度も関係者スタッフで改善策を決定するために膨大な時間を費やさざるを得ない、という場面も多くありました。またサービスの立ち上げ時は少人数のスタッフで対応をしているため、時に業務が局所的に集中して、一部のスタッフに極端に負荷がかかってしまうという問題も発生しました。最初にサービスを利用いただいた顧客企業には、ご迷惑もおかけしてしまいましたし、本当に多くを勉強させていただきました。顧客企業とのやりとりを通して、徐々にサービスの完成度を高めてこられたというところだと思います。

さて今期は昨年度にリリースしたサービスについていえば、より多くの顧客企業に対して安定した品質でのサービスを提供していかなければならない段階ではないかと思います。そのために改めてサービス提供するための技術力を定着させてその基盤をしっかりと整備していくこと、またタイムリーなリクエストに対応できる柔軟性を保ちつつも、昨年度以上に効率的なサービス提供を実現する体制を構築していきたいと考えております。

また一言にWebサイト制作といっても、求められる機能は近年どんどんと複雑化しており、カバー範囲も非常に拡がってきております。弊社では多くの専門技術者がおりますが、これらの違う技術を顧客企業の要求に応じて、うまく統合した形で提供していくことがより求められてきております。そのためには、昨年同様顧客企業に理解していただけるような、サービスの開発を継続して行っていく必要があると認識しております。顧客企業からの要求の常に一歩先を見据えながら、使えるWebサイト構築を実現するサービスを提供し続けていく今年のミツエーリンクスに是非ご期待ください。