2015年12月11日 CMSで重要なのはWebにおけるマーケティングを展開しやすいことである

取締役(非常勤)
藤田 拓

来年の2016年1月26日に『「運用ファースト」で占うCMS活用の未来』と銘打って開催するセミナーでは、コンクリートファイブジャパン株式会社の代表取締役 菱川様をお招きします。菱川様は社名の由来でもあるCMS Concrete5のエキスパートであることはもちろん、他のCMSにも造詣が深く、また、CMSのみならず様々なWeb技術に明るいWeb界の俊英です。菱川様はセミナーでのセッションも数多くこなされており、いずれも好評を博しています。当日も興味深い内容が聞かれることか思いますので、ぜひご参加ください。

私も「CMS導入の落とし穴とその対策(2016年度版)」というお題でお話しさせていただきます。早いものでミツエーリンクスが2006年にCMSサービスを立ち上げてから10年となります。実際のところ、サービス開始当初はなかなか苦労することもありましたが、継続で得たことも少なくありません。まだまだ発展途上ではありますが、その経験を本セッションに盛り込みましたので、皆さまのWeb運用・CMS運用の一助にでもなれば幸いです。

さて、本コラムでは、私が担当するセッションの序となる内容を書いていきます。コラムの題名をみると、至極アタリマエと感じる方も多いかと思いますが、導入することばかりに目が行き、蔑ろにされているケースも少なくありません。以下では「Webにおけるマーケティング展開とCMS」という視点を元に見ていきたいと思います。

2016年でもCMSは必要か?

昨今、デジタル・マーケティングやDMPといったキーワードに乗って様々な技術・サービスが生まれています。そのような中、まだCMSはWebにおけるマーケティング展開に必要でしょうか? 答えはイエスです。条件を付けるとすれば「Webサイトがマーケティングに使える限り」CMSについてはポジティブといえます。

2016年、Webサイトはより迅速な更新・運用対応を必要とされるでしょう。そのデータやコンテンツのマルチデバイス配信はもちろんのこと、関連する様々なデータストレージ/API(検索エンジン、SNS、Open Data、Linked Data、CRM、MA、各種解析ツール等)へも配信する必要もでてきます。今後はより一層データ・コンテンツの表現バリエーションや出力先が増えるため、過去のWebサイト運営のように手動でHTMLを作成していては対応しきれないケースも増えるでしょう。

そのため、CMSを導入することがマーケティングのソリューションであるとまではいいませんが、ソリューションの一道具として、CMSは依然必要とされるでしょう。1月26日のセミナーではその具体的な例もお見せいたします。

CMSが障壁となる例

とはいえ、迅速なWebコンテンツ運用を実現するはずのCMSなのに、導入したら逆にWebにおけるマーケティング展開の足かせになることも少なくありません。

例えば、一時期エンタープライズCMS機能の代表格であった「承認フロー」をうまく活用できず、むしろ運用が滞ってしまうから一部外してしまったというケースはよく耳にします。正しいコンテンツを配信するためのガバナンスは重要ですが、その仕組みがスムーズに回らないためにマーケティング展開ができないのは本末転倒です。

また、本来運用をスムーズに回すためのテンプレート機能がボトルネックになることもあります。Webサイトの各ページがCMSのテンプレートにロックされているが故に、解析から得た結果をページデザインにスムーズに反映できないというケースが多いのです。なぜならHTMLが書ける人と比べ、特定のCMSのテンプレートが扱えるエンジニアの数は少なく、さらにそのレベルの差も大きいため、複雑なロジックをテンプレートに組まれてしまうと、その部分を担当したテンプレートエンジニア以外すぐには対応できない状況になり得るからです。

上記以外にもCMS導入には落とし穴が潜んでいます。本コラムでは「CMSで重要なのはWebにおけるマーケティングを展開しやすいことである」と銘打ちましたが、Webサイト運用をうまく回せないCMSやその設計・実装を提供されても、当然のことながらマーケティングはうまく回りません。

「運用ファースト」で占うCMS活用の未来』セミナーでは、以上の障壁・落とし穴をピックアップしつつ、その対応策・解決策を交えながら、Webにおけるマーケティング展開を実現できるCMSのお話しをさせていただければと思います。

皆さまのご参加をお待ち申し上げております。