Smart Communication Design Company
ホーム > ナレッジ > コラム > 2019年 > RPAで圧倒的な生産性を生み出すには

RPAで圧倒的な生産性を生み出すには

2019年3月29日

第4事業部 事業部長
デジタルトランスフォーメーション部 マネージャー
山下 徹治

RPAの技術者の喜び

RPAのサービスをリリースしてから約1年が経ちます。この1年間、いろいろなRPAを開発してきました。中でも多かったのは人が定型的に行っていることをRPA化するというプロジェクトです。RPAが完成したときには、依頼してくれた方は皆さん一様にRPAの速さと正確さに驚かれますし、これで業務が楽になると感謝していただけます。それが私達RPA開発に関わる人間の喜びの源泉であることは間違いありません。

しかしながら、RPAの良さというのは、人のPC操作を単になぞれるだけではありません。大量なデータを高速で処理できる点においては、人間の能力をはるかに超えています。また、人間が働かない時間に働くことができるのも大きなメリットです。

こうしたRPAの利点をいかんなく発揮できたプロジェクトに携わることができたときに、我々はさらに大きな喜びをお客さまと分かち合うことができます。

RPAの利点を最大限に生かしたプロジェクト

このようなRPAの利点を最大限に生かせるプロジェクトには例えばどういうものがあるか、一つ事例をご紹介します。

昨今、AIの学習のためにビックデータをAIに投入するというプロジェクトが増えてきています。当社でも、昨年AI家電に大量の音声データを入力するというプロジェクトの引き合いがありました。数百人分の読み上げ原稿を作成し、それを音声スタジオで収録、波形データと読み上げ原稿とを一致させて納品するというものです。音声収録スタジオを併設する当社ならではの引き合いです。

音声収録以外の工程を細分化しますと、まずは読み上げ原稿の作成です。数万の短文を用意する必要があります。音声収録後には、波形データと読み上げ原稿を一致させるという工程へと進みます。1人30分程度のナレーションに対して、熟練した担当者であっても2~3時間はかかります。さらには納品データの検品という工程も発生します。それを数百人分処理するのは膨大なマンパワーが必要です。

RPAの利点をよく知っている人間がプロジェクトに入ると、読み上げ原稿の作成を機械的に作る方法はないかという視点で考えるようになります。また波形データと読み上げ原稿を一致させる作業はパターン化できないかというアプローチをとります。業務時間も1日8時間の営業時間で考えるのではなく、デイタイムで収録作業を行い、夕方からロボットが波形データを操作するという24時間をフルに使う前提でスケジュールを考えます。

このようにRPA活用前提で仕事の組み立てを考えることで画期的な提案が完成し、新規プロジェクトはみごとに受注できました。受注後はRPAが提案通りの働きを見せ、このプロジェクトが完了した後もリピートのご発注をいただいています。

RPA導入をイノベーションのテコに使う

先ほどの例のように、RPAを活用する前提で業務プロセスをゼロベースで作るというアプローチがとれると、イノベーションが起こり圧倒的な生産性を生み出せます。

Webサイトの運用においても、今人間がやっている定型作業をRPAで置き換えるというアプローチは有効ではあるものの効果は限定的です。業務プロセスをRPA導入前提で再構築するのがベターですし、さらには、お客さまと業務委託先のプロセスの垣根を取り払い、Webの運用プロセス全体、さらにはその前工程、後工程も含めてRPAを導入する前提でプロセスを構築しなおすことができればベストです。

ただし、現状の体制に目に見えて大きな問題がないような状況でプロセスを大きく変更するのは非常に難しいので、Webサイトのリニューアルや運用体制の見直しのタイミングなど、適切なタイミングを見計らってスタートを切るということも大事な成功要因だと思います。

次回そのようなタイミングがあるときには、ぜひRPA導入について当社にお声がけいただければ幸いです。またWebサイト運用にかかわらず、業務プロセスをRPA導入前提で見直したいというご要望についても承りますので、ぜひご相談ください。