Well-Known URIsに基づくアクセシビリティの問題点の報告
エグゼクティブ・フェロー 木達Well-Known URIs(RFC 8615)に基づき、WebサイトやWebアプリケーションの運営側にアクセシビリティの問題点を報告しやすくする仕様、Well-Known URI for Accessibility Issue Reportingの存在を最近になって知りました。草案段階にあるこの仕様について、著者のPaul Grenier氏は目下、フィードバックを募っています。
報告を受け取った側が具体的な行動を起こして初めて改善を期待できますので、この仕様の実装や普及がWebアクセシビリティの向上に直接的に貢献するとは言えません。しかし、問題点の共有そのものの効率化や自動化を期待しやすくなる点で、たいへん興味深い仕様だと思いました。
アクセシビリティの問題に遭遇したユーザーが、問題を報告のうえ運営側に改善を求める場合、現状においては問い合わせフォームを探して入力したり、サイト運営者のメールアドレスを探してメールで連絡するといった手間が必要でしょう。検討中の仕様が固まり、広く普及した暁には、そういった手間の軽減が期待できます。
近い話として以前、Well-Known URIsに基づくアクセシビリティ向上のアイデアという記事のなかで、サイト固有のアクセシビリティ方針にアクセスしやすくすることへの期待を書きました。
残念ながら、その後Well-known destinationsについては目立った動きが見られないのですが、妄想を膨らませると、アクセシビリティ方針についても機械可読な表現なりフォーマットが定まれば、それに照らして運営側にとって既知の問題か否かを評価のうえ報告することも可能になるかもしれません。そういうわけで、アクセシビリティ文脈でのWell-Known URIsの活用に、今後も私は注目したいと思います。