新入社員研修でスクリーンリーダーの操作体験を実施
アクセシビリティ・エンジニア 大塚本日5月21日は、2026年のGlobal Accessibility Awareness Day(GAAD)です。GAADは、デジタル分野のアクセシビリティについて考える日として、毎年5月第3木曜日に世界各国でイベントが行われます。
昨年はGAADに合わせて「GAAD2025から考える、視覚障害者が実感するWebアクセシビリティの現在地」というコラムを書きましたが、今年は新入社員研修の一環で4月に実施したスクリーンリーダーの操作体験について、Blogで紹介します。
操作体験は、アクセシビリティと品質管理を扱う研修の後半で、1時間ほど実施しました。またスクリーンリーダーには、Windows向けのNVDAを使用しました。
まず、スクリーンリーダーの概要や起動方法を説明し、参加者にも実際にNVDAを起動していただきました。
その後、Webサイトの基本的な閲覧方法を紹介し、見出し構造や代替テキストに問題のあるサンプルページを一緒に閲覧しながら、アクセシビリティ上の問題がスクリーンリーダーの利用者にどのような影響を及ぼすのかを体験していただきました。サンプルページには、意図的にアクセシビリティ上の問題が仕込まれた「駒瑠市」を利用させていただきました。
操作体験のなかで、スクリーンリーダーの操作手順や読み上げの仕組みといった技術的な内容を分かりやすく伝えることを、私は意識しました。視覚障害者がWebを利用することの難しさに焦点を当ててしまうと、アクセシビリティをはじめとするWebが満たすべき品質の理解という、研修本来の目的からずれてしまうためです。
もちろん啓発的な視点も重要ですが、今回の操作体験では、技術的な観点からアクセシビリティを理解してもらうことを優先しました。講義後のアンケートでも、スクリーンリーダーの機能や動作、マークアップ時の注意点に関するコメントが多く、狙いに沿った理解が得られたと感じました。
この操作体験は昨年から実施しており、今年で2回目となります。来年度は未定ですが、実施の運びとなれば内容をさらに改善し、より効果的な研修にしたい考えです。