さいたまIT・WEB専門学校で、Webアクセシビリティの出張授業を行いました
エグゼクティブエディター 上原ミツエーリンクスは社会貢献活動の一環として、日本全国の専門学校向けにWebアクセシビリティの出張授業を無償で提供しています。今回のさいたまIT・WEB専門学校が8校目となります。
実施内容について
当日は、情報技術科2年生11名の学生のみなさまに向けて、特別授業「これからはじめるWebアクセシビリティ」を、当社エグゼクティブ・フェローの木達が実施しました。前半・後半の2部構成で、それぞれ講義60分とグループディスカッション30分を行う形で進行しました。
前半は、「Webアクセシビリティ入門」をテーマとした講義を行い、Webアクセシビリティの基本知識や、なぜ取り組む必要があるのかといった内容を中心に、わかりやすく解説しました。その後のディスカッションでは、学生のみなさまが「アクセシビリティは障害者や高齢者のためだけのものと考えていたか」「Webアクセシビリティに対する見方は変化したか」などの議題について、グループ内で意見を出し合いました。

木達の講演の様子
後半は、「改正障害者差別解消法とWebアクセシビリティ」というテーマで講義を行い、障害者差別解消法とはどのような法律か?改正法が施行されたことによる変化は?などの内容について解説しました。その後のディスカッションでは、学生のみなさまが「障害者差別解消法のような法律は必要か」「企業に対する合理的配慮/合理的調整の法的義務化に賛成か」などの議題について、お互いの意見を交換しながら、理解を深めていきました。

学生のみなさまがディスカッションした内容を発表している様子
参加された学生のみなさまの感想
当日参加された学生のみなさまから寄せられたコメントを、一部抜粋・編集して紹介します。
アクセシビリティは、障害者や高齢者のためのものではなく、誰でも使いやすいようにしているということを知ることができました。これからWebを制作していく時に大切なことだと思うので、学ぶことができて良かったです。また、グループごとの考えを聞いたことで、改めて価値観は人それぞれ違うという発見がありました。
この授業を受けるまで、WEBアクセシビリティの機能(字の大きさ・サイトの配色を変える・音声読み上げ機能)は、身体に不自由がある方や、お年寄りの方などだけが利用すると考えてしまっていました。ですが、実際のWEBアクセシビリティは、身体に不自由を持つ方や、お年寄りの方や健康な方も含むすべての人が、年齢や身体的制約、利用環境にWEB上の情報や機能を支障なく利用できる状態のことであると知りました。
アクセシビリティについて、改めて深く考えることができました。普段は意識しきれていない点にも気づき、じっくりと向き合う中で理解を深めることができました。今回の学びを通して、アクセシビリティへの知識と意識の両面を高めることができたと感じています。
Webアクセシビリティは一部の人のためのものではなく、誰もが使えるWebサイトを作ることの大切さを感じられる講義でした。障がいの有無にかかわらず、文字が見えにくい方や耳が聞こえにくい方など、さまざまな利用者がいる中で、使いづらいWebサイトにはしたくないと思いました。
さいたまIT・WEB専門学校 塚山先生のコメント
本校の情報技術科は、デザインとプログラミングの両方を2年間で学ぶため、とても密度の濃いカリキュラムとなっています。一方で、スキルを学ぶ科目が多く、授業は制作がメインとなるため、Web制作の根本的な考え方や、制作するに当たっての目的などについて、深く考える機会は、限定されることもあります。
今回、Webアクセシビリティについての特別授業をお願いしたのは、就職を直前に控えた2年生たちに、普段の授業の流れの中だけではなく、立ち止まって「Webアクセシビリティとはどういうものか」を改めて考える機会を作りたいという意図からです。今回のWebアクセシビリティのように現場の企業と連携して、特定のテーマに関する知識や考え方を講演いただく特別授業は、当校としては初めての試みです。
学生たちにとって最も重要なのは、単なる知識ではなく、制作の目的やクライアントのニーズ、利用者の視点を想像しながら制作に取り組むという、より高い視点を持つことだと考えています。今回の授業で、その一端を学んでもらえればと願っています。もし今後もこのような機会があれば、ぜひご協力いただきたいです。
最後に
当社では今後もこの出張授業を通じて、学生のみなさまがWebアクセシビリティについて学ぶ機会を提供していきたいと考えています。ご関心のある教育機関のご担当者がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。