2020年8月21日 Web担当者がコア ウェブ バイタルに注目すべき理由

取締役兼CTO
木達 一仁

本日、Web担当者のためのピンポイント講座「コア ウェブ バイタルと表示パフォーマンス」というセミナーを、オンラインで開催しました。お盆明けのお忙しいなか参加してくださった皆様に、厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

本コラムでは、改めてコア ウェブ バイタルとは何か、コア ウェブ バイタルに注目すべき理由、また当社における取り組みについて、セミナーにご参加いただけなかった皆様にもお伝えしたく、簡単にまとめたいと思います。

コア ウェブ バイタルとは

コア ウェブ バイタル(Core Web Vitals)とは、Googleが提唱している指標のことで、Webページをユーザーが利用する際のユーザー体験(UX:User Experience)について、その良しあしを判断するためのものです。具体的には

Largest Contentful Paint(LCP)
ビューポート内に表示される、最も大きな画像またはテキストブロックが描画されるまでの時間
First Input Delay(FID)
ユーザーが最初にページを操作したときから、ブラウザーが実際に処理を開始するまでの時間
Cumulative Layout Shift(CLS)
ユーザーの予期しないレイアウト変更が発生した際の影響を数値化したもの

の3つが提唱されています。なお、これらすべてがUXのあらゆる側面をカバーしているわけではなく、毎年見直しを行うとのことです。そしてコア ウェブ バイタルを具体的に計測するには、以下に挙げるツールが利用可能です。

ご注意いただきたいのはラボデータ、つまり制御された環境におけるデータと、実際にユーザーの体験したデータであるフィールドデータ、どちら(ないし両方)を提供しているかはツールによって異なる点です。

コア ウェブ バイタルに注目すべき理由

Googleは、モバイル フレンドリーやHTTPSといった従来の検索シグナルにコア ウェブ バイタルを加え、「ページ エクスペリエンス」として検索順位の決定に用いる予定です。

上記の施策は、昨今のコロナ禍を踏まえ来年以降に実施すること、実施の半年前には周知を行うことが明らかにされています(Google ウェブマスター向け公式ブログ [JA] : より快適なウェブの実現に向けたページ エクスペリエンスの評価参照)。

従い、コア ウェブ バイタルは今後SEO的に重要となるわけですが、それだけではありません。Chromium Blog: Highlighting great user experiences on the mobile webによると、Android版Chromeにおいて、リンク先のページの表示が高速かどうかを提示する機能の実装が進められています。その高速かどうかを判断する基準となるのが、コア ウェブ バイタルです。

かねてより、表示パフォーマンスはUX的にもSEO的にも重要とされてきたわけですが、上記を踏まえますと一層、表示パフォーマンスはコンバージョンに直結した課題として捉え、Webサイトの運用を通じた継続的改善に取り組む必要があると考えます。

ちなみに、ページ エクスペリエンスを高めたからといって、必ずしも検索上位にランクインできるとは限りません。ユーザーの求める情報、ユーザーの課題解決に資する優良なコンテンツがあってこそ、というのは言わずもがなです。しかし、同じような内容のページが複数あった場合、ページ エクスペリエンスの違いが検索順位に影響する可能性は高く、無視するわけにはいかないでしょう。

当社における取り組み

当社ではWeb標準準拠、アクセシビリティ、マルチスクリーン・デザインと、段階的に制作物(Webコンテンツ)の「当たり前品質」を底上げしてきました。そして昨年からはいよいよ表示パフォーマンスに本腰を入れ、今年4月よりLighthouseを用いた一定品質の担保を義務化しています。

Lighthouseは、バージョン6からコア ウェブ バイタルに基づく評価や配点を取り入れており、その意味では当社は既に、コア ウェブ バイタルをベースとした品質管理を実施していると言えます。コア ウェブ バイタル、ひいては表示パフォーマンスの改善に取り組みたい企業様からのご相談やお問い合わせを、お待ちしております。

また、上記の社内施策と並行して引き続き、関連サービスの提供に務めて参ります。コア ウェブ バイタルは、表示パフォーマンスのうちごく一部を評価しているに過ぎません。継続的かつ多地点からの計測に基づく、より精緻な表示パフォーマンスの把握とそれを起点とした改善には表示パフォーマンス改善サービスを、またCDN技術やセキュリティをも包含した施策をお求めであればパフォーマンス&セキュリティソリューション by Cloudflareを、ぜひご検討ください。

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