特別寄稿:自社サイトを“正しい情報の発信源”に
Bowen Craggs & Co.CEOScott Payton
ChatGPTをはじめとするAI検索ツールは、1990年代半ばのWorld Wide Web誕生以来、これまでで最もといってよいほど速く、そして大きく、企業のデジタル・コミュニケーションを変革しています。
その結果、企業のWebサイトはこれまで以上に戦略的に重要な存在となっています。なぜなら、人々がAIチャットボットにあなたの会社について質問したとき、その回答が信頼性に欠ける第三者の情報ではなく、あなた自身が発信したコンテンツに基づくものになるよう確実にできる、とても強力な手段だからです。
ここでは、企業のWebサイトをAI検索に最適化するためにで実践できる、4つの具体的なステップをご紹介します。
自社のビジネスに直接関係するあらゆるトピックは、自社Webサイトを「正しい情報の発信源(mothership of truth)」に
現在、Webサイトへのアクセスの半数以上は、実際の人間ではなくAI検索ボットによるものです。これらのAIボットは、ChatGPT、Google、Perplexityなどによって送られ、AI検索の回答に使用する情報を見つけるために、あなたのWebサイトを巡回しています。
これらのAIに、情報を確実に見つけてもらい、高く評価されるためには、サイトのコンテンツが明確で、詳細かつ専門用語に偏らず、信頼性があり、データやその他の証拠によって裏付けられていることが極めて重要です。
イギリスの大手製薬会社GSKのWebサイトに掲載されている以下のページは、参考になる事例です。
「よくある質問」ページを設置
コーポレートサイトに「よくある質問(FAQ)」ページを設けることは、AI検索での可視性を高める非常に効果的な方法です。人々はAIチャットボットに質問を投げかけており、FAQは回答形式で情報を提供するための最もシンプルな手段だからです。
重要なのは、企業や専門用語ではなく「実際の人が使う言葉」で関連性の高い質問を設定し、根拠となる証拠に基づいた、わかりやすく具体的な回答を提供することです。
「よくある質問」ページにおける優れた事例のひとつが、スイスの食・飲料製造会社Nestléのグローバルサイトにある大規模なFAQデータベースです。
人に焦点を当てたストーリーやコンテンツの発信を
多くの情報がAI生成される中で、顧客、求職者、その他のステークホルダーは、企業からの人間らしい本物のメッセージに関心を寄せ、価値を感じるようになっています。
そのため、フレンドリーで台本がないCEOの動画、各部門の社員プロフィール、企業のスタンスや方針を持ったポッドキャストなど、人々に焦点を当てたコンテンツは、Webサイト訪問者とつながり、信頼を勝ち取る手段としてますます重要になっています。
ドイツのモビリティ、産業機器テクノロジー、エネルギー・ビルディングテクノロジー、消費財の大手Boschのサイトには、人に焦点を当てたコンテンツの優れた例があります。
わかりやすく直感的なナビゲーションやメニューと充実したアクセシビリティ機能の提供を
AI検索ボットは聴覚や視覚に制限があります。そのため、コーポレートサイトのアクセシビリティ対応は、AI検索ツールでの可視性を高めるメリットにもなります。
AI検索に優しいアクセシビリティ機能には、以下のようなものがあります。
- すべての動画に正確な字幕を付ける
- すべての画像にわかりやすい代替テキスト(altテキスト)を付ける
- サイトテンプレート内で論理的に見出しを使用する
優れたアクセシビリティ機能を備えたサイトの例として、イギリスのエネルギー大手ShellのWebサイトがあります。
ここに挙げたような対策を講じることで、急速に変化するAI時代においても、コーポレートサイトが発見されやすくなり、ユーザーとの信頼を築くことができます。
Bowen Craggsでは毎年、世界のグローバル企業におけるWebサイトのコミュニケーションについて調査し「Index Snapshot」として公開しています。2025年版は2025年10月に発表されました。このレポートをもとに、セミナーにてグローバル企業のWebサイトのトレンドを幅広くご紹介します(プレゼンテーションでは日本語字幕を提供します)。グローバルサイトを運営されている / いないにかかわらず、Webサイト運営を担当されている皆様に役立つ内容となっています。
セミナーに参加いただいたかたには、Bowen Craggs社によるグローバル企業サイトのランキングレポート日本語版を進呈します。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
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