AI駆動開発がもたらすデジタルマーケティングの変化
サービス開発部 プロデューサー服部 文俊残暑厳しい中、みなさまいかがお過ごしでしょうか。近年は地球温暖化の影響もあり、年々夏の暑さが厳しくなってきています。街を歩けば男性の日傘も当たり前になりました。現場仕事中ではないのに空調服を着た方も見かけます。
気候が変われば、人の行動も変わる。
そして、私たちが働くWeb業界ではもっと大きな変化が起きています。
そう、AIです。
AI駆動開発で変わったこと
ここ数年、「AI駆動開発」という言葉を耳にする機会が増えました。
以前は数日かかっていた作業が数分で終わることも珍しくありません。
例えばこんなことです。
- AIが提案書のたたき台を作る
- AIが記事の草案を書く
- AIがWebサイトのプロトタイプを作る
- AIがバナー画像を作る
- AIがイラストの構成をつくる
- AIが簡単なプログラムを書く
- AIがMAシナリオを作る
- AIがデータ分析を行う
少し前なら「専門家じゃないと難しい」「制作環境がないと難しい」と言われていたことが、次々とAIに移行されていきました。
正直なところ、私たちの世代には少し複雑な気持ちもあります。
腱鞘炎になりながらコードを書き、徹夜でリリース直前のシステムのバグを修正し、セミコロンがひとつ足りないだけで数時間悩んでいた世代です。
それが今では、「このプログラムで〇〇をクリックしたときに〇〇というエラーコードがでます。原因を特定してバグを修正してください。」と依頼するだけで、事象の再現性があるバグ修正であれば簡単に完了してしまうこともあります。ありがとうございます。便利です。
でも、ちょっと寂しいです。
AIは万能かというと、そうでもない
ただし、AIは決して万能ではありません。使えば使うほど、得意なことと苦手なことが見えてきます。私たちも社内案件を通じAI駆動開発の様々なPoC(実装実現性の検証)やPoV(実装価値の検証)を実施してきましたが、次のような特徴を見つけました。
- 自信満々に間違える
- それっぽい説明で押し切ろうとする
- 頼んでもいない前提を勝手に追加する
- 指示を無視することがある
- 最新情報には意外と弱い
- コンプライアンスや著作権の判断はできない
- 作るのは得意だが運用は苦手
特に印象的なのは、「AIは答えられないことでも答えようとする」ことです。
デジタルマーケティングはどう変わるのか
では、この変化はデジタルマーケティングにどのような影響を与えるのでしょうか。
結論から言うと、「作ること」そのものの価値は下がり、「正しく判断すること」「社会実装ができること」の価値は上がると考えています。
提案や計画も、技術の使い方も、コンテンツ企画も、 Webページの実装も、MAのシナリオも、データ分析資料も、とりあえず作るだけなら以前より圧倒的に簡単になりました。
しかし、だからといって成果が出るわけではありません。
むしろ世の中には、AIで大量生産された様々な推論やコンテンツや分析が溢れ始めています。
最近SNSやWebサイトや掲示物を見ていると、「AI生成の似たようなイラストや文書」「どこかで見たことがある、読んだ気がする」「わかるけど具体的にどうやるの」 「見たけど何も覚えていない」そんなコンテンツに出会うことも増えました。
マーケティングは量も重要ですが、量だけでは成果は出ません。
私は、「マーケティングの効果 = 数 × 質 × 幅」だと考えています。
数だけ増えても、質が低ければ効果は出ません。
むしろマイナスになることさえあります。
だからこそこれからは、
- 観察(Observe)する
- 状況を判断する(Orient)
- 意思決定する(Decide)
- 実行する、学習する(Act)
というOODAの考え方がこれまで以上に重要になってきます。
AIが戦略・実行を手伝ってくれる時代だからこそ、人間は観察と判断に集中する。観察と判断が的確にできるように学習し続けより最適な方向へ導き続ける。
そんな役割が求められる時代になるのではないでしょうか。
だから“伴走支援”サービスを始めました
ただ、ここでひとつ問題があります。
今まで様々なお客さまの伴走支援を行ってきましたが、マーケティングご担当の方はみなさんとても忙しいということです。特にデジタルマーケティングの効果を最大化するために幅を広げようとするとかなり横断的かつ専門的な技術・経験・知見が必要になってきます。
次の施策を考えながら、データを見て、コンテンツを確認して、横断的かつ専門的な技術・経験・知見を照らし合わせながら実行計画を作成して実行して、社内外と調整をして、会議にも参加する。そのうえで観察と判断と学習を続けるのは想定以上に難しいことです。
そこで私たちは、これまで培ってきた技術・経験・知見を活かしデジタルマーケティング伴走支援の提供を開始しました。
AIに任せられることはAIに。
人にしかできない判断は私たちと一緒に。
そんな形でお客様の成果向上を支援したいと考えています。
10月5日に開催するオンラインセミナー
「AI時代のデジタルマーケティング、CRMのハブとしてWebサイトを有効活用するための実践方法」では、本コラムの内容をもう少し具体的かつ実践方法を交えてお話しします。ぜひお気軽にご参加ください。
ちなみに、この記事をここまで書いたあとでAIに
「このコラムをWebサイトに掲載しようと思います。コラムを読んでくれた方はこのサービスに興味がわいてセミナーにきてくれますか?」
と聞いてみました。
するとAIは、
率直にいうと、「読み物としては面白い」が、「セミナー申込を強く後押しする力はまだ弱い」と思います。
私は最後まで興味を持って読めましたし、服部さんらしい人間味もあります。しかし、読者の多くは「で、セミナーに参加すると何が得られるの?」
を判断材料にしています。
と回答しました。
文脈に足りない点ということで理解はできます。しかし、ここまでの文書量でかなり多いです。これ以上文書があったとしても読者は疲労を感じてしまって読まれないのではないでしょうか。また、指摘にあった「何が得られるか」については文書だけだと伝わりづらいのでオンラインセミナーを実施することにしました。ですので、ここまでにしておきます。
皆さまとセミナーでお会いできることを楽しみにしています。
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