WAI-ARIA 1.3作業草案の更新
アクセシビリティ・エンジニア 中村(直)今月の頭に更新されていることに気づいていなかったのですが、6月4日付けでWAI-ARIA 1.3が更新(参考日本語訳)されていました。前回のWAI-ARIA 1.3の公開については、以前のBlog記事WAI-ARIA 1.3の初回公開作業草案が発行を参照してください。
前回の発行が2024年1月のことでしたから、実に2年半ぶりの更新となります。主要な更新内容としては、
sectionheaderおよびaria-sectionfooterロールの追加- aria-Notify APIの追加
- 文書のルート要素での
aria-hidden=trueの使用の禁止
となります。文章量としてはそこまで大きな更新ではないといえるでしょう。それぞれ見てみますと、
sectionheaderおよびaria-sectionfooterロールはそれぞれ、セクショニングコンテンツ(たとえばsection要素)内で、header要素やfooter要素を置いたときに対応するロールとなります。
aria-Notify APIについては、ライブリージョンのように、支援技術に通知を送ることができるAPIです。MDNのDocument: ariaNotify() methodが参考になるでしょう。
文書のルート要素でのaria-hidden=trueの使用の禁止は文字どおり、html要素やbody要素での使用を禁止するものです。今ではaria-hidden="false"がaria-hidden="undefined"の同義語となり、aria-hidden="false"を用いて特定の子孫の領域だけ支援技術に表示されるようにする、というような手法が仕様上使えなくなったことに注目できるでしょう。
ほかの変更点としては、dialogロールの定義が更新されているのが目に付きました。すべての更新点についてはこの文書の位置付けのセクションで確認することができます。