プロフェッショナル・サービスで最も優れたグローバルWebサイトはDeloitteのサイト

(この記事は、2018年5月29日に公開された記事「Deloitte: The best global professional services website of 2018」の日本語訳です。)

2018年版Webグローバリゼーション・レポートカードにおいて、プロフェッショナル・サービスのWebサイトで調査したのは以下に挙げる6社のサイトです:

  • Accenture
  • Capgemini
  • Deloitte
  • Ernst & Young
  • KPMG
  • PWC

昨年は、DeloitteKPMGが同列首位でした。今年は、DeloitteがKPMGを上回る得点で首位となりました。

KPMGはサポート言語についてはDeloitteより優れていましたが、Deloitteはグローバルナビゲーションとタイムリーかつ豊富なローカル向けコンテンツの点でKPMGより優れていました。

以下は、レポートカードからいくつか要点を抜粋したものです:

  • プロフェッショナル・サービスのWebサイトでは、非常に地方分権的な組織構造を反映する傾向があり、それはローカル向けに作られたコンテンツやソーシャルのフィードに見てとれます。にもかかわらず上位のWebサイトは、地方分権的な企業であってもグローバルでの一貫性をうまく担保できることを実証しています。
  • KPMGは38言語をサポートしており、言語サポートの点でこの業界におけるリーダーの座を維持しました。
  • Deloitteはこの業界で地球のアイコンをグローバルゲートウェイで使用した最初の企業でしたが、私が昨年予想した通り、他の企業も追随し始めました。新たにこのトレンドに参加したのは一社ですが、その会社のアイコンは改善の余地があります。
  • 昨年、Capgeminiは明確な一歩を踏み出す新たなグローバルデザインを披露しました。そのデザインは、以前(5MB)の半分未満の軽量さ(2.3MB)です。他に特筆すべき点として、以下に示すようにモバイル表示においてヘッダーにグローバルゲートウェイを設けています:
    Capgeminiのサイト(モバイル表示)のヘッダー付近
  • PwCはグローバルゲートウェイに関して興味深い(そして残念な)アプローチを取っています。PwCは、以下に示すような「ロケーション」アイコンを使っているのです:
    PwCのサイトに見られるグローバルゲートウェイ
    このグローバルゲートウェイは、いくつかの点で好ましくありません。まずその「ロケーション」アイコンですが、これは店舗やオフィスを探す際の「場所を見つける」目的で使われるほうが一般的です。このアイコンを、国または地域を選択する目的に使うのは、標準的ではありません。また、プルダウンメニューの使用はユーザーフレンドリーではありません。ご覧の通り、リストはアルファベット順でソートされており、異なる言語を話す数多くの外国のユーザーにとって直感的ではないでしょう。例えばドイツに住んでいる人は、GermanyのGとDeutschlandのD、どちらを先に見るでしょう?PwCの例では、ドイツ語向けのローカライゼーションをサポートしているにもかかわらず、唯一のリンクは英語表記に基づいています。
  • Accentureのサイトも、ユーザーの期待に応えているとは言い難い点があります。例えばスペイン語のホームページに見られる、記事個別のページへのリンク(スペイン語で書かれた見出し)をクリックすると、ユーザーはイギリス向けWebサイトにある英語で書かれた記事に遷移することになります。
    Accentureのサイト

これらのWebサイトの一部に見られる、グローバルでの高い一貫性やサポート言語数にもかかわらず、それらが総合ランキングのトップ25にランクインするには、なお多くの改善が必要な状況です。

より詳しくは、Webグローバリゼーション・レポートカードをお求めください。

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