「Global by Design」日本語版

米国Byte Level Research社の許諾を得て、同社が運営するWebサイト「Global by Design」の記事を翻訳してお届けします。翻訳の正確性は保証いたしかねますので、必要に応じ原文を参照ください。

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Webグローバリゼーションの20年間

(この記事は、2024年2月26日に公開された記事「20 years of web globalization」の日本語訳です。)

2024年版Webグローバリゼーション・レポートカードを手短に紹介する動画を制作しました:

(訳注:動画は約11分間の長さです。音声は英語ですが、YouTubeの機能である字幕の自動生成を利用できます。)

2024年版Webグローバリゼーション・レポートカードが選んだ上位25サイト

(この記事は、2024年2月23日に公開された記事「The top 25 global websites from the 2024 Web Globalization Report Card」の日本語訳です。)

20年前、Wikipediaにはわずか数年の歴史しかなく、12くらいの言語で利用可能でした。

今日、Wikipediaは300以上の言語に対応し、2024年版Webグローバリゼーション・レポートカードにおいてトップに躍り出ました。総合トップ25サイトを以下に示します:

  1. Wikipedia
  2. Airbnb
  3. Google
  4. Bosch
  5. Nestlé
  6. Coca-Cola
  7. Philips
  8. Adobe
  9. IKEA
  10. Volvo Cars
  11. DHL
  12. Spotify
  13. Canon
  14. Microsoft
  15. John Deere
  16. Apple
  17. Deloitte
  18. 3M
  19. The Church of Jesus Christ of Latter-day Saints
  20. Ford
  21. Netflix
  22. TripAdvisor
  23. Pfizer
  24. Uber
  25. Tesla

Wikipediaは、多国籍企業でなくとも世界とうまくコミュニケーションできることを、改めて証明しています。世界に通用するテンプレートを制作し、あらゆる人々のために情報を創造・公開するというミッションを共有する、情熱的なコンテンツクリエイターや翻訳者を世界中から集めるだけで良いのです。

Airbnbが2位を維持したのは、顧客向けの自動翻訳(現在は生成AIとして知られる)への投資によるところが大きいでしょう。おそらく今年中には、旅行分野で同じようなコンテンツモデルを立ち上げる企業が他にも出てくるのではないでしょうか。ご期待ください。

上位25サイトのリストに目を通せば、テック企業ばかりが上位を独占しているわけではないことに気づくでしょう。BoschIKEAJohn DeerePfizerといった企業にお気づきでしょうか。私が20年前にレポートカードを作り始めた頃は、ハイテク企業が上位を独占していましたが、今は違います。

上位のリストに新たに加わったうちの一社はTeslaですが、最近になってグローバルゲートウェイが改悪されなければ、もっと高い順位を獲得していたかもしれません。

これら25サイトに限れば、平均58言語をサポートしています。

これは、調査対象となった全150サイトの平均である34言語より、かなり多い数字です:

平均サポート言語数の変遷を表したグラフ。2004年に12言語、2008年に20言語、2012年に26言語、2016年に31言語、2020年に33言語、そして2024年に34言語と増加してきた。

純粋にサポート言語の数だけで、上位にランクインすることはできません。最高のグローバルWebサイトの1つと見なされるには、4つの主要分野で優れている必要があります:

  1. グローバルリーチ(言語): インターネットはコンピューター同士をつなぎますが、人と人をつなぐのは言語です。この分野で満点を獲得するには、Webサイトがアメリカ英語を除き50以上の言語をサポートしている必要があります。
  2. グローバルナビゲーション: ユーザーがローカライズされたWebサイトを見つけられない場合、そのサイトは存在しないも同然です。だからこそ、グローバルナビゲーション(「グローバルゲートウェイ」)が重要なのです。
  3. グローバル/モバイル アーキテクチャ:Webサイトのデザインは、グローバルに一貫性を保ちながらも、ローカルなコンテンツや機能を可能にする柔軟性を備えていなければなりません。加えて、デザインはモバイルデバイスやユーザーの利用シーンに適応しなければなりません。グローバルな一貫性は、ユーザーが.comサイトとローカルサイトを行き来する際、信頼できるブランドや体験を提供するだけでなく、より効率的な管理をも可能にします。グローバルな一貫性に加え、モバイルデバイスのユーザーにも同様の(またはそれ以上の)体験を提供できるよう、サイトを構築する必要があります。レスポンシブデザインを採用するなど、モバイルデバイスでの閲覧に最適化すべきです。モバイルアプリは必須ではありませんが、アプリが利用できる場合は、デスクトップ向けのWebサイトと同等の言語サポートを提供する必要があります。
  4. ローカリゼーションとソーシャル:コンテンツはユーザーの国や文化、コミュニティに合わせてローカライズすべきです。ユーザーのために、すべてのWebサイトにわたってすべてのコンテンツを翻訳しなければならないわけではありませんが(そこまでする企業は稀です)、ポジティブな体験をするのに十分なコンテンツを翻訳する必要があります。言い換えるなら、ユーザーが製品やサービスを十分に理解し、購入をしたり、カスタマーサポートに問い合わせたりするのに十分なコンテンツを、自分の言語で見つけることができるかということです。さらに、現地のモデルを採用するなど、ビジュアル表現はローカライズされているでしょうか?また、ソーシャルメディア向けのコンテンツがユーザーの言語でサポートされ、ローカルサイト上で目立つようにすべきです。最後に、Webサイトが自動翻訳を使用し、コンテンツを未翻訳のままにするのではなく、ユーザーが必要に応じてコンテンツを「アンロック」できるようにしているかどうか確認します(Airbnbを参照)。

グローバルサイトのリーダーや主要トレンドについては、今後数週間のうちに、より多くを共有するつもりです。

2024年版Webグローバリゼーション・レポートカードの詳細をぜひご確認ください。

2024年版Webグローバリゼーション・レポートカード

2024年は辰年

(この記事は、2024年2月9日に公開された記事「The Year of the Dragon」の日本語訳です。)

旧暦において卯年に別れを告げ、辰年を迎える時が訪れました。

これに伴い、旧正月を祝うグローバルないしローカルWebサイトを駆け足で眺める旅に出ましょう。

そしてもちろん、お祝いの赤色を多く目にすることでしょう!

まずはAppleの中国向けサイトから:

Appleの中国向けサイト

2024年版のレポートカードで取り上げたように、Appleはついにベトナム向けのローカリゼーションに着手しています。AirPodsの特別仕様を見て、私は興奮しました:

ベトナム向けサイトに掲載されているAirPods。龍のイラストがケースに刻印されている。

Mercedesは今年、全力で中国市場に乗り込んでいるようです:

Mercedesの中国向けサイト

こちらはMicrosoft China 、あまり魅力的ではありません:

Microsoftの中国向けサイト

Nikeはこのホリデーシーズンに向けた限定品を宣伝しています。Nikeの中国向けサイト:

Nikeの中国向けサイト

そして、その限定シューズの一例をご覧ください:

Nikeの限定シューズ。龍っぽさの加味されたロゴマークが見て取れる。

そして最後にSamsung China -- やはり、インパクトには欠けます:

Samsungの中国向けサイト

新年おめでとうございます!

興味のある方は、過去に掲載した記事のなかから、ハイライトをご覧ください...

Krispy Kremeがフランスに進出

(この記事は、2024年2月5日に公開された記事「Krispy Kreme goes to France」の日本語訳です。)

Krispy Kremeのフランス向けWebサイト

昨年末、Krispy Kremeは39番目の海外市場、フランスへの進出を果たしました。

それに伴い、ローカライズされたWebサイトが公開されています。

同社は、今後5年間でフランス国内に500店舗をオープンさせる予定です。

フランスには、アメリカのファストフード(ジャンクフード)チェーンが多数、進出しています。New York Times紙によると

春にはフライドチキンのPopeyesが、フランス国内で計画されている350店舗の第1号店をパリにオープンし、大勢の客を集めました。Wendy'sもフランスへの出店計画を発表しています。Burger King、KFC、Starbucks、Domino's Pizza、Chipotle、Steak 'n Shake、Carl's Jr.やFive Guysは、長く足場を固めてきましたが、全国で数百店舗の新規出店を計画しており、急速に足場を広げています。

その先頭を走っているのは、McDonald'sです。米国に次いで、フランスは同チェーンにとって最も収益性の高い国であり、2022年には1,500以上の店舗から60億ユーロ(65億ドル)以上を売り上げています。フランスはBurger Kingにとっても2番目に大きな市場であり、昨年の売上高は12億ユーロでした。

Krispy Kremeが、ドメインにkrispykreme.frを用い、フランスの国別コードをしっかり使った点は、評価できます。あまりに多くのアメリカのブランドが、これを正しく理解していません。国別コードは重要であり、フランスのような国では特に重要です。

悲しいことに、Krispy Kremeはそのゲートウェイで、初歩的なミスを犯しました:

Krispy Kremeのフランス向けWebサイトでヘッダーにあるゲートウェイ。国旗が掲載されている

国旗と言語はイコールではありません。この場合、Webサイトから国旗を完全に削除したほうが良かったでしょう。国旗は地理的なリーチを制限します。英語のサイトは、イギリス在住の人向けに限定されているのでしょうか?

多くのレストランブランドと同様にKrispy Kremeは、フランスでもそうであるように、国ごとのフランチャイズ事業に依存しています。Webサイトにおいて一貫性をグローバルに維持することは、異なるオーナーに対応するWebチームが存在するため、困難な場合があります。とはいえ、グローバルな一貫性を保つことは、グローバルで信頼されるブランドイメージを維持するために非常に重要です。フランス向けWebサイトに関しては、以下に示すアメリカ向けのサイトとは、若干異なっているようです:

Krispy Kremeのアメリカ向けWebサイト

いま1つの比較対象として、セミローカライズされた日本のWebサイト(krispykreme.jp)を紹介しましょう。カラースキームは一貫しており、これは非常に重要です。しかし、もっとできることがあると思います。

Krispy Kremeの日本向けWebサイト

各国の各社が協力すれば、ヘッダーにグローバルなゲートウェイ(国旗の掲載は無し)を組み込んだテンプレートを開発することができるでしょう。そしてそれは最終的に、ドーナツ愛好家にとってのメリットにもなります。

追伸:Krispy Kremeは2024年版Webグローバリゼーション・レポートカードで取り扱っていませんが、Starbucks、McDonald's、その他多くのグローバル企業を掲載します。ぜひチェックしてください!

2024年版Webグローバリゼーション・レポートカードが間もなく登場

(この記事は、2024年1月27日に公開された記事「The 2024 Web Globalization Report Card is coming soon...」の日本語訳です。)

2024年版Webグローバリゼーション・レポートカード

何回目の発行を迎えるのか気になる方に向けお伝えすると、20回目になります。

そう、ちょうど20周年です。

そのことについて今年の後半には、お伝えしたいことがたくさんあると思います。しかし、ここでは次回のWebグローバリゼーション・レポートカードにフォーカスしましょう。

まだ作成途中ではありますが、良いニュースとして、サポート言語の数が昨年は落ち込んだものの(私がレポートカードを作成をし始めて以来で初めての減少)、回復が見られます。

また、Webサイトで非常に興味深い動きに複数、注目しています。私が紹介する予定の企業にはSpotifyJohnson & JohnsonTeslaなどが含まれます。

ご質問がございましたら、ぜひお問い合わせください。しばらくのあいだ、2024年版Webグローバリゼーション・レポートカードのページにご注目いただくか、発売日の通知を受け取れるようNewsletterを購読してください。

よろしくお願いいたします!

普段と変わり映えのしなかった今年の「独身の日」

(この記事は、2023年11月11日に公開された記事「This year, Singles Day is looking like just another day」の日本語訳です。)

中国が経済的に苦境に立たされているのは、周知の事実です。そのため、独身の日にWeb上で行われているプロモーションを見て回ったところで、例年より軽めの印象を受けたとしても不思議ではないでしょう。2021年に比べれば、今年の独身の日は、普段と変わりありません。

ともあれ、アメリカのブランドがこの経済的に意義ある祝日をどのように祝ったか、スクリーンショットでいくつか紹介します。

Nike

Nikeのサイトのスクリーンショット

Puma

Pumaのサイトのスクリーンショット

Microsoft

Microsoftのサイトのスクリーンショット

Amazon

Amazonのサイトのスクリーンショット

GEICOのスペイン語版Webサイト:15分で可能な改善とは

(この記事は、2023年10月21日に公開された記事「GEICO's Spanish-language website: 15 minutes could make it better」の日本語訳です。)

グローバルナビゲーションのベストプラクティスに関する2つの講演の準備をするなかで、GEICOのスペイン語版Webサイトを目にしました。そこで私は、ちょっとした、しかし重要な誤りに気づきました。

あなたもそれに気づけるでしょうか?

GEICOは、米国内にいる5,000万人以上のスペイン語の話者に向け、ローカリゼーションの多くを非常にうまくこなしています。

GEICOのホームページを見てみましょう:

GEICOのホームページのスクリーンショット

スペイン語版へのリンクがしっかりとヘッダーに配置されており、またそのラベルは適切にEspañolと表記されていることにお気づきでしょう。

そのリンクをたどると、ローカライズされたスペイン語版が表示されます:

さて、何が問題なのでしょう?

それが些細な点であることは認めますが、対象読者に対する理解不足を示すものです。

Inglés(訳注:スペイン語で「英語」の意味)?

そのとおり。リンクラベルはInglésではなくEnglishであるべきです。

スペイン語版のGEICOのホームページのヘッダー部分。英語版へのリンクラベルの表記が、EnglishではなくInglésとなっている。

私はこの種のエラーを過剰なローカリゼーションないし過剰翻訳と呼んでいます。このリンクを必要とするユーザーはスペイン語に堪能ではない、または単に英語版へのリンクを探している人です。

ユニバーサルなグローバルゲートウェイがあれば、こうした状況はうまく回避できるものの、しかし多くのグローバル組織において採用されていません。全体的にみれば、導入は進んでいるのですが。

グローバルないしローカルのナビゲーションについて、さらに詳しく学びたい方は、1週間以内または少し先に予定されている以下の機会にご参加ください

Information

書籍「グローバルWebサイト&アプリのススメ」

米国Byte Level Research社の許諾を得て、同社が運営するWebサイト「Global by Design」より、グローバルサイトWebサイト運用に関する記事を翻訳してお届けします。

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