「Global by Design」日本語版

米国Byte Level Research社の許諾を得て、同社が運営するWebサイト「Global by Design」の記事を翻訳してお届けします。翻訳の正確性は保証いたしかねますので、必要に応じ原文を参照ください。

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ESPNのグローバルゲートウェイが「プライムタイム」に登場

(この記事は、2021年9月20日に公開された記事「ESPN gives its global gateway 'prime time' coverage」の日本語訳です。)

グローバルゲートウェイをテレビCMで目にすることは、めったにありません。

しかし、ESPNの最近のモバイルアプリ広告を見ますと、以下に示すようにグローバルゲートウェイが登場していました。そのCMでは、グローバルゲートウェイで特定の市場を選択する様子が描かれています。

CMにグローバルゲートウェイが登場したシーン

約14秒後にグローバルゲートウェイが登場します。

ESPN App: One App, One Tap | Phase 2

ではなぜ、グローバルゲートウェイをESPNのように重視する企業が増えないのでしょう?おそらく、世界中の顧客が目当てのコンテンツを見つけられると思い込んでいるのでしょう。

ESPNは、ローカライズされたWebサイトが単なる「アドオン」サイトではなく、それ自体が独立したサイトであることを理解している点で、賢明です。

私が何年も前から言っている(そして最新のレポートカードでも記している)ことですが、言語やローカリゼーションは価値ある機能であり、またそのように取り扱われるべきです。

今後、同様のプロモーションが続くことを期待します。

韓国でのローカリゼーションにおける注意点

(この記事は、2021年9月19日に公開された記事「When localizing for South Korea...」の日本語訳です。)

Webにおけるローカリゼーションは、終わりのない旅のようなものです。世界は常に変化しており、昨日うまくいったことが明日は機能しないかもしれません。ちょうど、以下に紹介する韓国向けのビジュアル展開のように:

韓国向けにローカライズする際は、「指でつまむ」イメージは避けましょう。

問題となったポスター

Korea JoongAng Dailyの記事より引用:

GS25(訳註:韓国のコンビニエンスストアチェーンでGSグループに所属)は、キャンプ料理のポスターについて、過激なフェミニズムやミサンドリー(男性嫌悪)と見なした一部の人々から反発を受けています。コンビニエンスストアチェーンは物議を醸したことを日曜日に謝罪しましたが、一部の人々はGS25へのボイコットを呼びかけています。ポスターは土曜日に公開されたもので、小さなソーセージを掴もうとする手のイメージが描かれています。そのポスターには「Emotional Camping Must-have Item(エモーショナルなキャンプの必需品)」というスローガンが英語で書かれています。

詳細はGS25 poster strikes some as man-hating(訳註:2021年5月の記事)をご覧ください。

世界都市のWebサイトにおけるローカリゼーション(またはその欠如)

(この記事は、2021年9月15日に公開された記事「The localization (or lack thereof) of global city websites」の日本語訳です。)

世界中の数多くの都市が.NYC.Tokyo.London.Vegasなど、オーダーメイドのトップレベルドメインを採用しています。

.Londonのサイト
.Vegasのサイト

しかし、世界都市のWebサイトを成功させるには、多言語への対応が重要です。

悲しいことに、そういった都市のWebサイトのあまりに多くで、言語が軽視されています。

先進的な事例のひとつに、Barcelonaのサイトがあります。以下に示すように、このサイトはスペイン語、カタルーニャ語、英語、フランス語の4言語に対応しています。

Barcelonaのサイト(英語版)

グローバル・ゲートウェイがヘッダーにあって、とても良いですね。地球のアイコンが適切に配置されています(ただし、もっと一般的なデザインのアイコンをお勧めします)。そのアイコンをクリックすると、言語を選択するための機能が表示されます。

Barcelonaのサイト(カタルーニャ語版)

NYCは、グローバルサイトとしては残念な例です。以下に示すのは、グローバルゲートウェイの見当たらないホームページです。

NYCのサイト

このドメインが地元の人を対象にしているなら、それはそれで良いでしょう。しかし、100以上の言語が話されていることを考えれば、フッターに埋め込まれたGoogle 翻訳ウィジェットよりずっと多くの投資が言語に対しなされて然るべき、と私なら期待します。

NYCのサイトに見られるGoogle 翻訳ウィジェット

いくつかの例外はあるにせよ、一般的には、世界都市のWebサイトは言語に十分な投資を行っていません

Webサイトのベストプラクティスについては、書籍『Think Outside the Country(日本語訳:グローバルWebサイト&アプリのススメ グローバルジェネラリストなWeb担当者を目指して)』やWebグローバリゼーション・レポートカードをご覧ください。

オンラインカンファレンス「Ascend」でグローバル顧客体験戦略をアップグレード

(この記事は、2021年9月14日に公開された記事「Upgrade your Global Customer Experience strategy at Lilt Ascend, October 6-7」の日本語訳です。)

10月6〜7日、Global by DesignのスポンサーであるLILTは、人気のカンファレンス「Ascend」を開催します。

このイベントは、英語を第一言語としない87%の消費者にリーチするためのものです。しかし、言語以上にこのイベントは、組織のグローバル顧客体験(GCX:Global Customer Experience)の向上に焦点を当てています。オンライン形式で、参加は無料です。

詳細と参加の申し込みは、Ascend 2021 Virtual Conferenceからどうぞ。

天気にも似たWebパフォーマンス

(この記事は、2021年9月2日に公開された記事「Website performance is like the weather」の日本語訳です。)

皆が話題にしながらも、それについて何かを実践している人は少ない点で、Webサイトのパフォーマンスは天気に似ています。

2021年版Webグローバリゼーション・レポートカードに掲載した、モバイル向けホームページの「重さ」を示した以下のグラフをご覧ください。

2016年以降のモバイル向けホームページの重さの変遷。2016年は3.1MB、2017年は5.3MB、2018年は6MB、2019年は7.1MB、2020年は8.3MB、2021年は9.4MBと、右肩上がりの傾向を示している

今年になって、その平均直は9MBを超えています

ネットワークの接続状況によりますが、それだけ重いWebサイトは読み込みに5〜10秒(あるいはそれ以上)を要する可能性があります。

GoogleはCore Web Vitalsを通じて、Webサイトの読み込みや応答の速さを追求しています。同社いわく、「良好なユーザー体験を提供するには、LCP(Largest Contentful Paint)は、ページの読み込みを開始してから2.5秒以内に発生すべきとのこと」。言い換えれば、Webページは3秒以内、理想的にはもっと短時間で表示する必要があります。

CNNのサイトを見ますと、完全に表示されるまで7秒以上かかる可能性があります。幸い、CNNは非常に読み込みの速い「ライト」版も提供しています。

cnn.comのファイル容量は7.2MB(読み込みに7.3秒かかる)に対し、lite.cnn.comのファイル容量は122KB、読み込みに0.3秒しかかからない

CNNが、両バージョンの中ぐらいを目指してくれたら、もっと良いのにと思いませんか?

ファイルの総容量に上限を

私はいつも、割り当てられた「ヒーロー」枠(訳註:ページ最上部に存在する、面積の比較的大きなエリアのこと)を埋めるためだけに掲載される、余計なビジュアルの多さに驚かされます。広告やトラッキングコードの存在もまた、CNNのページを肥大化させた主な要因です。

読み込む必要のあるファイルの総容量に上限を定めて、それを守りましょう。

表示パフォーマンスは競争上の優位性であり、またSEO上の優位性にもなります。

そして、何よりも重要なこととして、表示パフォーマンスは私たちインターネット・ユーザーの望んでいる品質なのです。

追伸:この問題の技術的な詳細については、モバイルパフォーマンスの不平等な格差について記したAlex Russell氏の記事をご覧ください。

技術的にはグローバルだけれど言語的にはそうでもないStarlink

(この記事は、2021年8月31日に公開された記事「Starlink is technically global, linguistically not so much」の日本語訳です。)

SpaceX社が運用する衛星通信サービスのStarlinkは現在、国内外向けに初期のベータサービスを提供しており、2021年には全世界で人の住むエリアをほぼカバーするまでに対象エリアの拡大を続けるとのことです。

自然な流れで、StarlinkのWebサイトが通信サービスと同様グローバルなものかどうかを、私は知りたいと思いました。

わかったことは、少なくとも今はまだ、そうではないということです。

以下に示すのが、そのホームページです。グローバルゲートウェイにたどり着くには、メニューをクリックする必要があります。

StarlinkのWebサイト

そして、メニューの開いたところがこちら。地球のアイコンは良いと思いますが、「US」という文字はこの状況では紛らわしいかもしれません。

メニューを開いた状態のStarlinkのWebサイトの画面キャプチャ

ようやく、グローバルゲートウェイがオーバーレイ表示されました。

StarlinkのWebサイトのグローバルゲートウェイ

今のところ、言語は多くありません。このサービスの主要なセールスポイントの1つとして、アフリカやアメリカ、アジアといった、現在サービスを提供していない市場への投資が行われるものと、私は期待していました。しかし、現状そうはなっていません。

私は1年後にサイトを再訪し、言語的なリーチがサービス提供エリアにどこまで一致しているか確認するつもりです。

最近のリデザインで国旗を削除したExpedia

(この記事は、2021年8月19日に公開された記事「Expedia drops flags in its recent redesign」の日本語訳です。)

当Blogでは、グローバルナビゲーション戦略の一環で国旗を掲載することで生ずる数多くのリスクについて、繰り返し言及してきました。長年にわたり述べてきたようにAppleAirbnbSpotifyといった、多くの企業が国旗の掲載を取り下げました。

そして、本記事でご紹介したい事例が、Expediaです。

以下に示すのは、2年前のホームページのスクリーンショットです。グローバルゲートウェイがヘッダーに見られないのが残念。アメリカ市場のユーザー向けに、言語の切り替え機能があります。

2年前のExpediaのヘッダー

ページの一番下までスクロールすると、グローバルゲートウェイが表示されます:

2年前のExpediaのグローバルゲートウェイ

現在のExpedia.comにアクセスすると、理想的な地球のアイコンと共に、グローバルゲートウェイがヘッダーにしっかり配置されています:

現在のExpediaのヘッダー

そして、ページの一番下までスクロールしても、国旗は見当たりません:

現在のExpediaのフッター

これは、Expediaと同社の世界中にいる顧客にとって、素晴らしい一歩です。

しかし、このグローバルゲートウェイにはまだ改善の余地があります。この点については、今後の記事でご紹介しましょう!

グローバルゲートウェイのベストプラクティスについて、より詳しく知りたい方は、2021年版Webグローバリゼーション・レポートカードをご覧いただくか、将来のオンライン講座をご期待ください。

Information

書籍「グローバルWebサイト&アプリのススメ」

米国Byte Level Research社の許諾を得て、同社が運営するWebサイト「Global by Design」より、グローバルサイトWebサイト運用に関する記事を翻訳してお届けします。

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