「Global by Design」日本語版

米国Byte Level Research社の許諾を得て、同社が運営するWebサイト「Global by Design」の記事を翻訳してお届けします。翻訳の正確性は保証いたしかねますので、必要に応じ原文を参照ください。

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これからインターネットを使い始める人々のためのデザイン

(この記事は、2022年6月8日に公開された記事「Designing for new internet users」の日本語訳です。)

作家のWilliam Gibson氏は、「未来はすでにここにある。まだ広く行き渡っていないだけだ」という言葉で広く知られています。

これからインターネットを使い始める数十億人のためのデザインについて語ったMicrosoft社のデザイナー、Rahul Goradia氏の洞察に満ちたプレゼンテーションを拝見したとき、その言葉が私の頭に浮かびました。インターネットは確かに存在していますが、何十億もの人々にとって、インターネットが広く行き渡っているとは言えません。その一方で欧米の企業の多くは英語を話し、高速なインターネット接続と高機能なデバイスを利用できるユーザーを想定して、Webサイトやアプリを開発しています。

以下に示すのは、最新のWebグローバリゼーション・レポートカードに掲載した、世界中で50億人いるインターネットユーザーの母国語を示したグラフです:

インターネットユーザーの母国語の割合を示した円グラフ。最も割合を占めるのはその他の言語(22%)で、それに中国語(20%)、英語(16%)、スペイン語(7%)、ヒンディー語(5%)、アラビア語(4%)、ポルトガル語(3%)が続く

世界のインターネットユーザーのうち、英語を母国語とする人は20%未満です。インターネットユーザーの8割以上にリーチするには、かなりの数の言語をサポートする必要があります。

また、このグラフが50億のオンライン人口をあらわすということは、30億人近くがまだオンラインになっていないことを意味します。今後10年以内に初めてインターネットに接続する人は、英語を母国語とせず、またそのほとんどがモバイルデバイスからインターネットに接続することでしょう。

Rahul Goradia氏による3つの主要な教訓は、以下に示すスライドに素晴らしく要約されています:

最初のインターネット体験:スマートフォン、低速・不安定なインターネット接続、母語ではない言語

そのプレゼンテーションは、最初から最後までご覧いただけます......間違いなく見る価値のあるものです:

Designing for new internet users - Rahul Goradia (Config 2022)

講演「Think Big; Think Global」を終えて

(この記事は、2022年6月3日に公開された記事「Think Big; Think Global」の日本語訳です。)

Women Entrepreneurs Grow Global(WEGG)のLaurel、Lauraと一緒にWegginar(訳注:オンラインセミナーとしてはウェブとセミナーの2語を組み合わせた「webinar」という言葉が広く流通していますが、「wegginar」はそのwebinarとWEGGを掛け合わせたもののようです)に参加することができ、嬉しく思います。

私は約1時間、アメリカにおける小規模ビジネスとグローバル化のためのヒントに焦点を当て、次のような話をしました:

  • Webサイトでサポートを追加すべき第二の言語
  • Webサイトのグローバリゼーションに不可欠な用語やトレンド
  • 安価にグローバル化を進めるためのヒント
  • Webサイトで国旗を使用することの危険性

講演の模様は、無料でご覧いただけます(要登録)。

Klarnaはタイポグラフィをどのように国際化したか

(この記事は、2022年5月27日に公開された記事「How Klarna internationalized its typography」の日本語訳です。)

Klarnaは、近頃のあらゆるeコマースサイトのチェックアウトページで見られるような、後払い決済(Buy Now Pay Later)を提供する企業です。そして驚くことではありませんが、同社は急ピッチでグローバル展開を進めています。以下に示すのは、日本向けサイトのトップページです:

Klarnaの日本向けサイトのトップページ

KlarnaのデザイナーであるFrancesco Cutolo氏は、最近Sigma Configで、同社がどのようにグローバルなフォント戦略を展開したか、またその背後にある意思決定のプロセスについて発表しました。手短に言えば、同社はシステムフォントにフォールバックさせることにしたのです。これは、Webやモバイルにおいて常に最優先すべきパフォーマンスを考えるなら、最良のアプローチだと私は考えています。そのネイティブフォントを一覧化した場面を以下に示します:

Klarnaのネイティブフォント一覧

プレゼンテーションの動画もご覧になれます、必見です!

How we internationalized our typography stack - Francesco Cutolo (Config 2022)

余談ですが、KlarnaのWebサイトはアップグレードの必要を認めます。と言うのも、グローバルゲートウェイが現在、フッターの近くに埋もれているからです。将来、記事を改めて取り上げることでしょう!

Klarnaのグローバルゲートウェイ

6月1日の講演「Think Big; Think Global: Web Globalization Tips for Small Businesses」のご案内

(この記事は、2022年5月22日に公開された記事「Think Big. Think Global on June 1st」の日本語訳です。)

6月1日(米国時間)、Laurel Delaney氏の率いるWomen Entrepreneurs Grow Global(WEGG)のチームと共に、中小企業向けのWebグローバル化のベストプラクティスや見識に焦点を当てて、1時間の講演をできることを嬉しく思います。以下に講演概要を示します。

Webサイトのグローバリゼーションなくして、世界有数のブランドを構築することはできません。共同設立者の一人としてJohn Yunker氏がByte Level Researchを立ち上げ、世界中の企業にWebグローバリゼーションのトレーニングやコンサルティングを提供しているのは、そのためです。Johnは『The Art of the Global Gateway』と『Think Outside the Country(訳注:日本語訳はグローバルWebサイト&アプリのススメ)』という本の著者でもあり、また毎年Web グローバリゼーション・レポートカードも執筆・発行しています。

6月のウェジナー(訳注:オンラインセミナーとしてはウェブとセミナーの2語を組み合わせた「webinar」という言葉が広く流通していますが、「wegginar」はそのwebinarとWEGGを掛け合わせたもののようです)では、 Webサイトでサポート言語を追加する方法、Webサイトのグローバリゼーションに関する用語やトレンド、余計なお金をかけずにグローバル化を進めるためのヒントなどについてお話します。彼からグローバルな専門知識を学ぶために、今すぐこちらからご登録ください

ぜひご登録ください

Mailchimpのグローバルサイトにおけるささやかな、しかし重要な改善

(この記事は、2022年5月8日に公開された記事「Mailchimp makes a subtle but important global improvement」の日本語訳です。)

昨年、Mailchimpがグローバル展開を開始した際、私はいくつかの初歩的な誤りを指摘しました

Mailchimpは、大きなヘッダー上で多言語対応を告知していました:

Mailchimpのサイトで多言語対応を告知するヘッダー

地球を模したアイコンは当時(そして今も)完璧でした。しかし、その表示場所に問題がありました。グローバルゲートウェイは、ヘッダー全体を占めないまでも、それにふさわしい表示場所を必要としていました。

また、例えばドイツ語を選択した場合、以下に示すヘッダーが表示されることになります:

文言がすべてドイツ語に置き換えられたMailchimpのヘッダー

スーパーヘッダーにある文言すべてがドイツ語に書き換えられることで、Webサイトがサポートしている他の6言語を必要とするユーザーにとっては、用をなさなくなることが問題でした。

幸い、現在Mailchimpにアクセスすると、次のように表示されます:

現在のMailchimpのサイトにあるヘッダー

ご覧の通り、グローバルゲートウェイはメインヘッダーの右上、つまり一般的に最も適した場所に表示されています。いまだフッターに表示されることが多いので、この場所で表示されるのをとても嬉しく思います。

地球のアイコンをクリックすると、以下に示すメニューが表示されます:

Mailchimpのグローバルゲートウェイでメニューを展開させたところ

最高にエレガントなUIというわけではありませんし、他のメニューに見られるデザイン要素を活用しているようにも映りません。しかし、ラベルはそれぞれの言語でちゃんと表示されています。

Mailchimpのサイトに携わる人々は、ヘッダーに同様のグローバルゲートウェイを実装するよう、Intuit(訳注:IntuitはMailchimpを買収した企業)の上層部を説得する必要があります(Intuitサイトでは現在、グローバルゲートウェイがフッターにあるうえ、悲しいかな国旗を使用しています)。

Mailchimpが2022年版Webグローバリゼーション・レポートカードに含まれなかったのは、グローバル化の初期段階における誤りが大きな要因です。しかし、おそらく2023年版には含まれることでしょう。

AdobeがグローバルWebサイトでトップクラスの理由

(この記事は、2022年5月2日に公開された記事「Why Adobe is one of the best global websites」の日本語訳です。)

2022年版Webグローバリゼーション・レポートカードでは、以下の16のコンシューマー向けテクノロジー企業のWebサイトをベンチマークしました:

  • Adobe
  • Apple
  • Canon
  • Dell
  • Fujifilm
  • HP
  • Lenovo
  • LG
  • Microsoft
  • Nikon
  • Nintendo
  • Panasonic
  • Samsung
  • Sony
  • Toshiba
  • Xiaomi (Mi)

Adobeが2年連続で1位で、その後に続くMicrosoftは、グローバルにおける一貫性やナビゲーションといった点で後れをとり続けています。

いっぽう、Appleはスローモーションのごとく順位を上げ続けています。

Adobeは昨年、チリタイ向けのローカライズ版Webサイトを開設し、37言語をサポートするなど、グローバル展開を拡大しました。また以下に示すトルコ向けと日本向けのWebサイトからわかるように、グローバルな一貫性を保つことが同社のWebアーキテクチャの基本となっています:

Adobeのトルコ向け(左)と日本向け(右)のWebサイト

Adobeは、.comサイトを訪れたユーザーの目的地が本当にそのサイトかを確認するために、位置情報に基づくオーバーレイ表示を使用した先駆的な企業です。たとえばスペインから.comサイトにアクセスすると、以下に示すような2カ国語のオーバーレイが表示されます:

2カ国語のオーバーレイ表示

Adobeは(.comサイトからリダイレクトしないことで)ユーザーの意図を尊重しつつ、スペイン向けのWebサイトに手動で簡単に切り替えられるようにしています。世界の人々がローカルサイトに移動するのに直面する多くの課題を、多くの企業が見過ごし続けています。

ローカリゼーションの度合いは、ほとんどの製品セグメントで堅調に推移しています。言語間のギャップを埋めるべく、Adobeはカスタマーサポートプラットフォームの一部として、機械翻訳を提供し続けています。以下に示すのは、テキストをスペイン語に翻訳した際に表示される画面です。Microsoft Translatorを使用している点に、ご注目ください。

Adobeのサイトでテキストをスペイン語に翻訳した際に表示される画面

改善点を1つ述べるなら、グローバルゲートウェイのアイコンをフッターからヘッダーに移し、それを目立たせることを勧めます。

Adobeのサイトでフッターにあるグローバルゲートウェイのアイコン

言うは易く行うは難し、と私は思いますが、レポートカードに記したように、それを実行に移す企業は増えてきています。

全体として、AdobeはすべてのWebグローバリゼーション基準において優れており、このカテゴリの首位であるだけでなく、ベスト25グローバルWebサイトにもランクインしています。

例外はあるものの、コンシューマー向けテクノロジー企業は全般的に、サポート言語とWebサイトの軽量さの双方でリードしています。

レポートカードからのその他のハイライト

  • 昨年、AppleはローカライズされたWebサイトを追加し、サポート言語数は(この規模の企業としては)驚くに値しない、36言語となりました。
  • Sonyは昨年、グローバルナビゲーションにおいて大きく後退しました。
  • Dellは機械翻訳をうまく利用し、膨大な量のサポートコンテンツを公開しています。
  • ToshibaFujifilmは、ヘッダーに国や地域の名前を表示しています。これは、より多くの企業が採用してほしい点です。
  • Nintendoはグローバル展開を前進させています。

2022年版のレポートカードでは、コンシューマー向けテクノロジー企業のWebサイトに40ページを割いています。レポートカードに関するご質問は、お気軽にお問い合わせください

またレポートカードには、「2022年版Webグローバリゼーション・ベストプラクティス&トレンド集」も付属しています。

グローバルeコマースに関するStripeの考察

(この記事は、2022年4月26日に公開された記事「Global ecommerce insights from Stripe」の日本語訳です。)

Stripeの日本向けWebサイトのトップページ

Stripeは昨年、何百万というインターネット企業に代わって、6400億ドル以上を処理しました。金額としては決して小さなものではありませんが、Stripeの創業者たちは最近、社員や顧客に宛てた文書において、グローバルなeコマース(電子商取引)がまだ初期段階にあることを強調しています。

具体的には「2021年におけるオンライン決済は世界中の決済の12%にすぎなかった」と記しています。

Stripeは、その決済プラットフォームを段階的にグローバルに展開しています。記事冒頭に掲載したのは、同社の日本向けWebサイトのトップページで、以下にグローバルゲートウェイのスクリーンショットを載せます。理想を言えば、このゲートウェイはヘッダーに配置されるべきですが、少なくともリンクラベルはそれぞれの言語で表記されています:

StripeのWebサイトにあるグローバルゲートウェイ

今回は、同社のカスタマー・アップデートから、特にグローバルeコマースに関するいくつかの知見を紹介したいと思います。

  • あまり知られていませんが、昨年Stripeに新規参加した企業の大半は、米国外からでした。
  • 2019年から2021年にかけて、国をまたぐ決済の量は、Stripeが事業を展開しているすべての地域で少なくとも2倍になりました。
  • オーストリア、ベルギー、ドイツ、オランダ、ポーランドの事業者は、ヨーロッパで人気のある決済手段(Sofort、iDEAL、Bancontactなど)を受け入れ、取引コストを40ベーシスポイント削減した結果、EUの顧客からの売上が平均40%以上増加しました。

iDEALやInterac、UnionPayなどの支払い方法を知らなくても、心配は無用です。それがグローバルな決済プラットフォームに頼ることの価値というものです。とはいえ、特定の市場で顧客がどのような決済プラットフォームを好むかを把握しておくことは賢明であり、自社のWebサイトでそうしたプラットフォームのサポートをアピールすることができます。

私は長年、Webのグローバリゼーションに携わってきましたが、このような記事を読むと、私たちはまだ黎明期にいるのだと思い知らされます。

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