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「Global by Design」日本語版

米国Byte Level Research社の許諾を得て、同社が運営するWebサイト「Global by Design」の記事を翻訳してお届けします。翻訳の正確性は保証いたしかねますので、必要に応じ原文を参照ください。

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Slackのグローバル・ゲートウェイに見る課題

(この記事は、2019年1月14日に公開された記事「Global gateway fail: Slack」の日本語訳です。)

Slackは(今のところは)Webグローバリゼーション・レポート・カードの調査対象に含めていませんが、同社がグローバル進出という名の旅を続けるより先に正して欲しいと思うことを書いておきたいと思います。

以下に示すように、SlackのWebサイトではグローバル・ゲートウェイがフッターに位置していますが、ふさわしい設置場所とは言えません。

もっと問題なのは、国旗の存在です。

Slackのグローバル・ゲートウェイ

グローバル・ゲートウェイに国旗を載せるのは、決して良いアイデアではありません。Slackのグローバル・ゲートウェイについて言えば、国旗と言語名が横並びになっており、明らかに言語選択の妨げとなっています。例えば、アルゼンチンに住んでいてスペイン語を話す人は、「Español」というラベルのリンクを抵抗なくたどるでしょうか?

おそらく、国旗の掲載は意図的なものでしょう。

そうであったとしても、私は以下に示すMicrosoftのグローバル・ゲートウェイのように、国旗を国または地域の名前と置き換えることをおすすめします。

Microsoftのグローバル・ゲートウェイ

国旗が問題を引き起こす数多くの理由の一つには、中国にまつわるものがあります。それについては、レポート・カードの次の版で触れる予定です。

「忘れろ、ジェイク、ここは中国だ」

(この記事は、2019年1月9日に公開された記事「Forget it, Jake. It's China.」の日本語訳です。記事タイトルは、1974年公開の映画『Chinatown(邦題:チャイナタウン)』の台詞、「Forget it, Jake, it's Chinatown.」をもじったものです。)

タイムリーな記事が、ウォール・ストリート・ジャーナルに掲載されました(単に私が最近になって読んだだけなのですが)。「未来はここにはない」アメリカのビジネスパーソンは、かつて中国をダイナミックでエキサイティングな、広く開かれた場所と考えていました。しかし今は違います、とヘッドラインにあります。

私が疑問に思うのは、かつて中国が「広く開かれた」時期なんてあっただろうか、という点です。

記事から引用します:

長年にわたり、アメリカの起業家たちは、エキサイティングで新しい、ダイナミックな経済において潜在的に巨額の富を生み出すべく、ハイテク事業を興したりレストランチェーンを築いたり、工場を経営する場として中国を捉えていました。多くの人々が中国語を習得し、何千人も中国で雇っては訓練をし、家を買い、伴侶を得て、バイリンガルの子供を育てたものでした。

今やそれらはコストの高騰、税率の上昇、そして市場を操作し国内の競合を排除することを難しくさせる政治的統制の厳格化と気まぐれな規制によって、幻と化しつつあります。そうした要因すべてがビジネスオーナーを国外へと追いやり、彼らの輝かしい日々を過去のものとしているのです。

最近の貿易と関税に関する問題は、脇に置いておきましょう。中国は無慈悲なほど競争の激しい市場であり、他の多くの国々と同様、自国の企業が有利になるよう仕向けています。加えて知的財産は(控えめに言っても)十分には保護されていません。数年前、Windows OSの大規模な海賊行為について苦情を申し立てようと、Bill Gates氏が中国に出向いた時のことを私は覚えています(当時Windowsは中国において高いシェアを誇っていたにも関わらず、Microsoftは十分な収益をあげていませんでした)。

CiscoAmazonWalMartを含む他の企業も、中国では苦戦を強いられてきました。そしてまた、GoogleFacebookはいまだ魂を売ることなく、自らのやり方を必死で押し通そうとしている(実際そうしているに等しい)という事実を、見落としてはなりません。

10年以上に及ぶあいだ、私がグローバルに進出したての企業に言ってきたことがひとつあります。海外進出の足がかりとして中国を考えているなら、おそらく考え直したほうが良いということです。どの国や文化に狙いを定めようと、グローバル進出は難しいものです。しかし最も厳しく、かつ気まぐれに規制されたイントラネット(実際、中国におけるインターネットとはイントラネットです)へ進出するとなると、登ることの困難な急坂に直面することとなります。中国に進出すべきでないとまでは言いませんが、進出するならしっかり状況をわきまえて、長期的な計画をもって臨むべきでしょう。

率直に言って、それはどの市場にも当てはまることです。新しい市場はどれも開拓地であり、そこには新しいルール、新しい文化、新しい競合企業があります。グローバル進出においては、活気づけられることも恐ろしい思いをすることもあります。しかし間違いなく、退屈なことではないでしょう!

ついでにお話しすると、私は今、Webグローバリゼーション・レポート・カードの2019年版の作成に取り組んでいます。興味深い数多くの発見について、向こう数週間から数カ月にわたってご紹介するつもりです。

Google 翻訳がよりレスポンシブに

(この記事は、2018年12月3日に公開された記事「A More Responsive Google Translate」の日本語訳です。)

Google 翻訳は、世界で最も人気のある翻訳ツールです。Google曰く、同ツールは103言語にわたって年間30兆文を翻訳しているそうです。

ここで重要な数字なのが、103言語という数です。無料のツールで、これほど多岐にわたる言語を扱えるものはありません。また品質の観点から、あまり利用されていない言語の翻訳品質については差があるものの、控えめに言ってGoogle 翻訳は唯一の選択肢です。いくつかの言語については比肩するものが無いほど高い翻訳品質ですし、そうでない言語についても、無いよりはるかにマシだと言えます。

先週Google 翻訳はデザインをアップグレードし、完全にレスポンシブになりました。以下にその新しいインタフェースを示します:

Google 翻訳(2018年11月)

そして以前のインタフェースは以下のようになっていました:

Google 翻訳(2018年7月)

機能面では以前と変わりありませんが、「言語を検出する」機能がより目立つようにテキスト入力欄の近くに位置するのを私は嬉しく思います。Googleは古くからブラウザベースの言語検出のパイオニアであり、そのパワフルな機能に目を引かせるのは賢明でしょう。多くのユーザーは、Google 翻訳の利点を知らないうちは、翻訳しようとしている文が何語で書かれているか知っておく必要があると思い込んでいます。

また、翻訳する言語の選択肢を示すメニューが大きく表示されるようになったのも喜ばしい点です:

ターゲット言語のメニュー

ひとつアドバイスをさせていただくなら、このターゲット言語のメニューに一般的な地球のアイコンを添えてはどうでしょう。下向き矢印で十分かもしれませんが、私ならより多くの言語圏で有効なアイコンを使うでしょう。

そして、ターゲット言語の選択肢がなぜすべて英語で書かれているか疑問に思っている皆さんには、「良い質問ですね」と言わせてください。自著Webグローバリゼーション・レポート・カードで記してきたように、グローバル・ゲートウェイがどの言語を母語とするユーザーによって使われるかわからない以上、言語ラベルはその言語を使って表記すべきです。しかし、それはあくまでグローバル・ゲートウェイについてのお話。ターゲット言語のメニューはグローバル・ゲートウェイではなく、特定の言語圏(上記の例では英語圏)にローカライズされたインタフェースに過ぎません。

ブラウザの設定をスペイン語に変更すれば、ターゲット言語のメニューは以下のように変化します:

スペイン語で書かれたターゲット言語のメニュー

左上隅にある、英語表記だった「Google Translate」は、スペイン語表記の「Google Traductor」に変化しています。

Webサイトにおける国旗の掲載は減少傾向へ

(この記事は、2018年11月19日に公開された記事「Peak flag: The decline of flags on websites has begun」の日本語訳です。)

私が定点観測しているWebサイトの限りにおいては、国旗の掲載事例はピークを過ぎました。言い換えますと、企業レベルにおいては、Webサイトのグローバル・ゲートウェイにあった国旗を削除し始めています。

これは良い動きです。

個人レベルでは、私は国旗が好きです。しかしユーザビリティ的に、国旗は解決するより多くの問題を引き起こすことがあります。

この1年で国旗の掲載を取りやめた企業には、以下の各社が含まれます:

  • Delta Airlines
  • General Electric
  • Google
  • Marriott
  • Siemens

上記はほんの一例です。

ええ、私はAppleがいまだ国旗を掲載していることに気づいていますとも。掲載することのメリットよりリスクがはるかに大きくなっている以上、Appleも掲載を取り止めるだろうと私は信じています。

AppleのWebサイトに掲載されている国旗

Webサイトに国旗を掲載すべきでない10の理由を知りたければ、私の作った『FLAG FREE』レポートをご利用ください(これはWebグローバリゼーション・レポート・カードに含まれているものです)。

アルゼンチンでは、どちらの電源プラグを使うと思いますか? 答えは両方です

(この記事は、2018年11月11日に公開された記事「Which power plug do you use in Argentina? Both of them...」の日本語訳です。)

少し前にアルゼンチンへ旅行に行くことになり、私は適正な電源プラグを持参しようと決めました。実際のところ、アルゼンチンでは2種類の規格が存在しており、どちらをホテルの部屋で使うことになるかは予想がつきません。前回訪れた際には、Iタイプと呼ばれるプラグだけを使うだろうと思っていたのですが、それは誤りでした。

最近の旅行で私は、CタイプとIタイプの両方を持って行きました:

Cタイプ(左)とIタイプ(右)の電源プラグ(詳細はArgentina: power plug adapter needed?参照)

そしてその結果には満足しています。泊まったホテルのいくつかでは、一方しか使えなかったからです。

しかし、モダンな造りをしたとあるホテルで、私は以下の写真にあるような両用タイプを目にしました:

CタイプとIタイプの両方の電源プラグが使えるコンセント

もしアルゼンチンじゅうをたっぷり旅しようとお考えなら、両方のプラグを持って行くことをお勧めします。

国旗に使われている色の意味とは?

(この記事は、2018年10月8日に公開された記事「What do the colors of your flag mean?」の日本語訳です。)

国旗の色が一体何を表しているか、不思議に思ったことはありませんか?

Flag Storiesは世界中の国旗の素晴らしいコレクションであり、分析であり、広範なインフォグラフィックのコンピレーションです。

たとえば、国旗において共通して使われている要素や色についての視覚的なコンピレーションをご覧になれます。このサイトは、私がたびたび主張してきたことを強調するものです。つまり、あまりに多くの国旗が似通っているため、国旗に依存したグローバル・ゲートウェイのメニューがユーザビリティを向上させることは無い、ということです。

同サイトではまた、色が個々に何を象徴しているかを学ぶこともできます:

色が象徴している対象をあらわしたインフォグラフィック

Verisignがヘブライ語の.comドメインを提供開始

(この記事は、2018年9月10日に公開された記事「Verisign launches Hebrew .com domain」の日本語訳です。)

Verisignは長年に渡り.comドメインのレジストリとして大きな利益を得てきました。そのため、同社が.comの異なる言語/書体バージョンから継続的な利益を得ようと取り組んでいても、驚きに値しません。

最近になって同社は、ヘブライ語の.comドメイン、קוםについての取り組みを進めました。

CircleIDの記事には、次のようにあります:

2017年9月、Verisignはイスラエルで従業員数30人以下の中小企業に勤める意思決定層の150人を対象に調査を行い、69%が完全なヘブライ語のドメイン名の利用に前向きだった、としています。

しかし、Domain Name Wireの記事はこのドメインに関し、それほど楽観的ではありません:

これまでのところは、事はうまく進んでいません。Verisignは同種のドメインを3つ立ち上げていますが、日本語の.コム、韓国語の.닷컴の登録数はいずれも7,000に届いていません。韓国語で.netに相当する.닷넷の登録数は、さらに少ない数です。

ここで大事なのは「これまでのところは」という言葉です。非ラテン言語のドメインが登場してから、まだそれほど時間は経っておらず、私はまだ普及に楽観的でいます。思うに、普及を阻む主な障害の一つには、ドメイン名をすっかり無き者にしてしまうモバイルアプリの成功があるでしょう。しかし将来、Facebookのような閉じた世界が存在感を失い、結果として国際化ドメイン名が再び脚光を浴びるとも限りません。

国際化ドメイン名(IDN)については、国際化ドメイン名の地図の最新版もご覧ください。

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