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「Global by Design」日本語版

米国Byte Level Research社の許諾を得て、同社が運営するWebサイト「Global by Design」の記事を翻訳してお届けします。翻訳の正確性は保証いたしかねますので、必要に応じ原文を参照ください。

ミツエーリンクスでは、「グローバルWebサイト運用」サービスを提供しています。ガバナンスの強化から多言語対応に至るまで、どんな内容でもお気軽にお問い合わせください

Verisignがヘブライ語の.comドメインを提供開始

(この記事は、2018年9月10日に公開された記事「Verisign launches Hebrew .com domain」の日本語訳です。)

Verisignは長年に渡り.comドメインのレジストリとして大きな利益を得てきました。そのため、同社が.comの異なる言語/書体バージョンから継続的な利益を得ようと取り組んでいても、驚きに値しません。

最近になって同社は、ヘブライ語の.comドメイン、קוםについての取り組みを進めました。

CircleIDの記事には、次のようにあります:

2017年9月、Verisignはイスラエルで従業員数30人以下の中小企業に勤める意思決定層の150人を対象に調査を行い、69%が完全なヘブライ語のドメイン名の利用に前向きだった、としています。

しかし、Domain Name Wireの記事はこのドメインに関し、それほど楽観的ではありません:

これまでのところは、事はうまく進んでいません。Verisignは同種のドメインを3つ立ち上げていますが、日本語の.コム、韓国語の.닷컴の登録数はいずれも7,000に届いていません。韓国語で.netに相当する.닷넷の登録数は、さらに少ない数です。

ここで大事なのは「これまでのところは」という言葉です。非ラテン言語のドメインが登場してから、まだそれほど時間は経っておらず、私はまだ普及に楽観的でいます。思うに、普及を阻む主な障害の一つには、ドメイン名をすっかり無き者にしてしまうモバイルアプリの成功があるでしょう。しかし将来、Facebookのような閉じた世界が存在感を失い、結果として国際化ドメイン名が再び脚光を浴びるとも限りません。

国際化ドメイン名(IDN)については、国際化ドメイン名の地図の最新版もご覧ください。

Webサイトから国旗の掲載を取り下げるべき時

(この記事は、2018年8月21日に公開された記事「It's time for your website to go flag free」の日本語訳です。)

もしあなたがWebサイトで台湾の国旗を掲載しているなら、警告を受ける可能性にご注意ください......中国から。

この一年のあいだに何度となく書いてきたように、多国籍企業が台湾をWebサイト上でどのように扱っているか、言語的のみならず視覚的な表現についても、中国は細心の注意を払っています。そしてその対象には、グローバル・ゲートウェイも含まれます。

実際のところ、グローバル・ゲートウェイに国旗は一切必要ありません。台湾どころか、あらゆる国旗が不要なのです。今こそ、Webサイトから国旗の掲載を取り下げるには良いタイミングでしょう。

国旗を掲載しないということは、フラストレーションから解放されることを意味します。

私は、Webサイトから国旗を削除すべき理由を多数、詳細に記したレポートを新たに出版しました。レポートでは、実際に国旗を削除した事例も掲載しており、そのなかにはCostcoやGoogle、Sanofi、Siemensといった企業が含まれます。

レポート「FLAG FREE: 10 Reasons to Remove Flags from Your Website」

同レポートは、2018年版Webグローバリゼーション・レポート・カードを購入された方には無料で提供します。

世界で最も多言語対応の進んだWebサイトとは?(2018年版)

(この記事は、2018年8月14日に公開された記事「What's the world's most multilingual website? (2018 update)」の日本語訳です。)

数ヶ月前、私はMultilingualに寄稿した記事のなかで、世界で最も多言語対応の進んだWebサイトはGoogleでもFacebookでもなく、Wikipediaでもないということを書きました。

答えは、Jehovah's Witnesses(エホバの証人)のWebサイトです。

記事において私は次のように記しています:

JW.orgのWebサイトは、675種類以上の書き言葉をサポートしています。書き言葉にとどまらず、同サイトは90以上の異なる手話をサポートしているのです。ダウンロード可能なPDFコンテンツは、アディゲ語からザザキ語に至るまで、総計941言語で提供されています。

これと対照的に、Appleは34言語をサポートしているに過ぎません。今や世界を支配していると言っても過言ではないAmazonがサポートしているのは、たった15言語です。私が調査したところでは、世界的に著名なブランドがサポートしているのは平均31言語で、毎年およそ1言語ずつ増加している傾向にあります。

宗教界のリーダー達は、言語の持つ力をよく理解しているようです。テック業界のリーダー達も同様です。残念なことに、それ以外のビジネスリーダー達のほとんどは、まだ認識が足りないようです。

以下に示すのは、2018年版Webグローバリゼーション・レポート・カードから引用した、最も多言語対応の進んだWebサイトのトップ10です:

最も多言語対応の進んだWebサイトのトップ10。Jehovah's Witnesses:676言語、Wikipedia:298言語、Google:172言語、The Church of Jesus Christ of Latter-day Saints:115言語、Facebook:107言語、Cocap-Cola:48言語、Honda:48言語、Twitter:47言語、NIVEA:46言語、Nissan:46言語

トップ10のなかでも、サポート言語数にかなりのギャップがあることに注目してください。AudiIKEA3MNikonCiscoといった企業は、およそ40言語で頭打ちとなっています。しかしそれでも、ほとんどの企業からすれば、40という言語数は素晴らしい成果なのです。先進的なグローバルブランドにおけるサポート言語数の平均は、32言語にとどまっています。

2004年から2018年にかけての平均サポート言語数の変遷を表すグラフ。2004年:15言語、2007年:19言語、2010年:23言語、2013年:29言語、2017年:32言語、2018年:32.5言語

次なる言語ブームは、インド国内で巻き起こることでしょう。しかし、AmazonIKEAといった企業ですら、インドの数ある公用語に対して十分な投資を行うことに対し消極的でしたから、一定の時間を要するだろうと思います。

多言語化対応を進めているリーダー達について、より詳しくはWebグローバリゼーション・レポート・カードの無料サンプルをご覧ください。

グローバル・ゲートウェイに国旗を使うべきではないもうひとつの理由

(この記事は、2018年7月14日に公開された記事「Yet another reason to avoid using flags on your global gateway」の日本語訳です。)

このBlogの読者ならよくご存知かと思いますが、グローバル・ゲートウェイに国旗を使うべきではないと主張する際、私はよく中国と台湾を引き合いに出しています。もちろん理由は他にも多くありますが、地政学的な理由というのは最近、深刻さを増しているのです。

国旗の使用を避けるべき別の理由として、ロシアとコソボに言及することもできます。New York Timesが記事にしているように、コソボはFIFAのメンバーであるにもかかわらず、自身の国旗をワールドカップの競技場に掲げることができませんでした:

金色で描かれたコソボの国の形と白い星を6つ、青地にあしらったその国旗は、トーナメントの主催者によってワールドカップ競技場に掲げることを禁じられた、20以上ある国旗のひとつです。

以下の画像にある国旗が、スタジアムでの掲示を禁じられたものです:

New York Timesの記事に掲載された、掲示を禁じられた国旗

多くの国がコソボとその国旗を法的に認めているいっぽう、ロシアは認めていません。今年のワールドカップはロシアが主催国だったため、上述のような結果となりました。

グローバル・ゲートウェイの話に戻りましょう。

グローバル・ゲートウェイは、訪問者がロケールの設定を見つける(または変更する)手助けをするためのものであって、地政学的な見解を示すものではありません。

質素に、国旗を使うのは避けましょう。

多くの企業が苦い経験を通じてこの教訓を学んでいますが、より多くのWebサイトから国旗が削除されつつあることを私は知っています。より詳しくはWebグローバリゼーション・レポート・カードや『Think Outside the Country(日本語版タイトルは「グローバルWebサイト&アプリのススメ」)』をご利用ください。

運転席へようこそ:サウジアラビアにおける女性運転解禁を歓迎する自動車メーカーの取り組み

(この記事は、2018年7月12日に公開された記事「Welcome to the driver's seat: Which automakers are doing the best job of welcoming female drivers in Saudi Arabia」の日本語訳です。)

サウジアラビアで女性の運転が法的に解禁されてから1ヶ月が経ちましたが、これを機に誕生した大量の新規顧客を各国の自動車メーカーがどれだけ歓迎しているか、私は知りたいと思いました。

多くの自動車メーカーのサウジアラビア向けWebサイトを調べるのに時間を費やし、その結果をすべて2018年版Webグローバリゼーション・レポート・カードに含めました。

目下、グローバルな自動車メーカーにおける歓迎の動きは悠長で、のんびりし過ぎていると思います。

しかしここで注目に値する企業を2社、紹介したいと思います。FordAudiです。

少しだけ背景を書きますと、私がWebグローバリゼーション・レポート・カードで調査した自動車メーカーの半数以上は、今やWebサイトでアラビア語をサポートしています。また大抵の自動車メーカーは、一部ないしほぼ全てのコンテンツをサウジアラビア向けにローカライズしたWebサイトを運用しています。

FordとAudiの話に戻りましょう。

Fordは以下に示す通り、とても魅力的なトップページを公開しています:

Fordのサウジアラビア向けサイトのトップページ

見出しには「あなたがドライバーです。運転席へようこそ。」とあります。

そしてその下にあるリンクをたどると、以下のような女性ドライバーの画像を目にすることになります:

Fordのサイトに見られる女性ドライバーの画像

AudiのWebサイトもまた、太字で「歴史はたびたび書き換えられてきました。今回は車の運転についてです。」という歓迎メッセージを掲載しています。

Audiのサウジアラビア向けサイトにあるメッセージ

リンクをたどると、家を出てAudiに乗り込む夫婦の姿を映し出す動画が現れます。そこで夫ではなく妻が運転席に収まるのを目にするのです。世界中の他の地域において、これは決して珍しいシーンとは言えないでしょう。しかし、サウジアラビアでは状況が異なります。

Audiのサウジアラビア向けサイトで公開されている動画

Audiはまた、試運転を申し込むフォームへのリンクも設けています。これは良い取り組みです。

Audiのサイトに見られる試運転を申し込むフォームへのリンク

FordAudiの他にも、潜在的にドライバーが倍増したことへの対応として前向きな事例が、わずかながら認められました:

この記事で言及しなかった自動車メーカーは、控えめに言っても、新規顧客を歓迎する取り組みを十分に進めているとは言い難い状況です。そして私には、この状況をメーカー自身が認識していないように思えます。Webのローカライゼーションとはすなわち敬意であり、それは言語や文化、人々に対する敬意です。

動車業界やそれ以外の業界について、Webサイトのグローバライゼーションにおけるベストプラクティスをもっと学びたいようでしたら、2018年版Webグローバリゼーション・レポート・カードを活用ください。

世界対応のモバイルアプリを作るなら「ライト」版のように軽量に

(この記事は、2018年7月5日に公開された記事「To create a world-ready mobile app, think small, as in “lite”」の日本語訳です。)

あなたが作ったモバイルアプリの重さ(ファイル容量)をもしご存知でなければ、新興市場に対する戦略で間違いなく微調整が必要になることでしょう。

深刻になるほどではありませんが、しかし新興市場(そして多くの先進国市場)のユーザーは、データ通信量にとても敏感であるという事実と向き合うことになります。そしてそれは、理にかなったことです。

昨年の暮れ、私はWebサイトにおける肥満の危機について投稿しました。2018年版Webグローバリゼーション・レポート・カードから引用した以下のグラフは、モバイルWebサイトにおける容量の肥大化を示しています。

モバイルWebサイトの容量を比較したグラフ。2016年は3.1メガバイトだったのに対し、2018年は6メガバイトに増加

モバイルアプリもまた、着実にその容量を増やしてきました。

ブラジル人が50メガバイトのワイヤレスプランを契約するのに、最低でも30時間ぶんの労働賃金に相当するコストがかかることを考えてみてください。そして仮にあなたのモバイルアプリの容量が、iOS版のInstagramアプリと同じ80メガバイトだったとしましょう。新興市場向けにアプリを作り始めた際、容量に制限を設けなかったからといって、自身の利用するデータプランを度外視することをユーザーに本気で求めますか?

通信費の高い市場のユーザーにとって、可能な限り電話の電源を切っておくことは、珍しいことではありません。代わりに、無料で使えるWiFiネットワークを探し回るのです。

そういうわけで、Facebookが世界的に優位に立ったのと同じ道のりを辿り、Instagramがライト(軽量)版アプリを作ったことは、驚きに値しません。

Instagramのライト(軽量)版アプリの紹介画面

軽量版アプリは開発途上市場向けを意図されており、iOS版アプリが80メガバイト超であるのに対し、573キロバイトという軽さです。これはFacebookアプリの軽量版の成功に続くもので、同軽量版アプリもまた1メガバイト未満の軽さでした。

Uberもまた軽量版アプリを作っていますが、そちらはまだ3メガバイトの容量があって、太り過ぎに思えます。この軽量版アプリはインドでデザインされ、Facebookのそれと同様、Android用となっています。

Uberのライト(軽量)版アプリの紹介画面

Android用というのがポイントで、なぜなら通信速度が比較的遅い新興市場においては同OSが優勢だからです。ここで、軽量版アプリを作るのがあくまで第一歩に過ぎない点は、重要なので強調しておきます。同じくらい重要なのは、ユーザーが限られた(そして高価な)通信量をできるだけ有効活用できるよう手助けすることです。Uberの軽量版アプリで地図がデフォルトで無効化されているのは、その理由からです。

Webサイトの重さは、2018年版Webグローバリゼーション・レポート・カードにおいて、ランキングに用いた数多くの指標のひとつです。どのサイトが一番軽量だったかって? 答えはWikipediaです。

要因は、単に同サイトがテキストに厳格にフォーカスし、安っぽい装飾を制限しているからだけではありません。アクセス解析のためのトラッキングコードが埋め込まれていませんし、広告もありません。

より詳しくはレポート・カードをご利用ください。

Globaliaのサイトが示す、グローバル・ゲートウェイがヘッダーにあるべき理由

(この記事は、2018年7月2日に公開された記事「Globalia illustrates why your global gateway should be in the header」の日本語訳です。)

Globaliaはスペインの大手旅行会社であり、10あまりあるブランドを通じての総売上高は35億ユーロに及びます。

最近、同社のグローバルサイトを訪れた私は、トップページに私の母語で書かれた情報が見当たらないことに気づきました。驚くに値しませんが、そのページはスペイン語版がデフォルトになっていたのです。そこで私は、英語版へのリンクを探すことにしました。

まずヘッダーを探しましたが、見当たりません。ツイてませんね。

Globaliaのサイトのヘッダー

次いで私はフッターに目を移し、ひどく小さな文字で書かれた「English version」へのリンクを見つけました。

Globaliaのサイトのフッター

明らかに、これは「グローバル・ゲートウェイ」を置くのに最もふさわしい場所ではありません。たとえそのゲートウェイが、単純な別の言語版へのリンクであったとしてもです。検索あるいはスクロールといった、本来であれば不要な行為をユーザーに強制することの無いよう、言語や地域に関するリンクは常にヘッダーにあるべきでしょう。

Globaliaは、子会社のAirEuropaを見習うことができたはずです。AirEuropaのサイトでは、グローバル・ゲートウェイはちゃんとヘッダーに位置しており、以下のスクリーンショットにあるように、一般的な地球のアイコンを用いています:

AirEuropaのサイトのグローバル・ゲートウェイ

あまりに多くのグローバルサイトで、トップページがデフォルトで英語版に設定されているため、Globaliaのサイトはアメリカにある多国籍企業の多くにとっては有用な事例であると思います。アメリカ国内においては、どんな企業であってもグローバルサイトのトップページは英語版であるべき、などと考えられがちです。それは大抵の多国籍企業にとって当てはまることですが、最も優れた企業であればどんな言語であれ、ユーザーの好みの言語でもって出迎えることでしょう。

Webサイトのローカライゼーションにおいては、単にサポート言語の数のみならず、それが何語であれ、顧客にとっても最も重要な言語をサポートしているかどうかが問われます。そして言語に投資するならば、グローバル・ゲートウェイをフッターに追いやってユーザーを惑わせるようなことはしてはいけません。

より詳しくは書籍『Think Outside the Country(日本語版タイトルは「グローバルWebサイト&アプリのススメ」)』や2018年版Webグローバリゼーション・レポート・カード(無料サンプルがご利用になれます)をご活用ください。

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