.brand改め.bust?ドットブランドドメインの興亡

(この記事は、2020年8月7日に公開された記事「Dot-bust? The rise and fall of dot-brand domain names」の日本語訳です。)

少数の(しかし数としては増加している)企業が、ドットブランドドメインの使用を停止していることから、ドットブランドがドットバスト(訳注:英語のbustは「失敗」という意味)となるのか、気になるのも仕方ないことです。

事態はそのように映り始めています。理由は、ドットブランドドメインそのものというより、十分にそれを活用できなかった企業の側にあります。

Domain Name Wireの最近の記事では、IntelとMetlifeがそれぞれのドットブランドドメインである .intel.metlife の使用を取りやめたことが記されています。

そしてIntelの場合、使用停止についての情報はほとんどありませんでした。いくつかのリダイレクトを除き、Intelがドットブランドドメインの使用に関して公開しているのは以下に示すページぐらいです:

ドットブランドドメインのサポートを後退させているのは、Intelだけではありません。しばらく前、Fiat Chryslerは .jeep を除くすべてのドットブランドドメインの使用を停止しました。

Lancomeも .lancome の使用を停止しました。そして .cartier.piaget も放棄されています。

ドットブランドドメインのサクセスストーリーはあるのか?

https://home.barclaysにおいて、Barclaysのドットブランドドメインの使用を目にすることができます:

Googleは、ドメインレジストラとしてのビジネスを運営するため .google を使用しています。

またKPMGは数年前から .kpmg を活用してきました:

おそらく中国由来のサクセスストーリーを目にするでしょう。Alibabaは、多くのドメインを「ドットブランドドメイン」にするよう申請しました

  • .alibaba
  • .taobao
  • .tmall
  • .alipay

私はブランドTLD(訳注:TLDとはTop Level Domainの略語で、トップレベルドメインの意味)のリストをまとめました

ドットブランドドメインはどんなイノベーションをもたらしたか?

私はドットブランドのドメイン名を支持し続けます。しかし、単にドメイン名を登録するだけでは不十分です。グローバルにはまだ知られていないナビゲーションなりユーザーに固有の機能を通じて、ユーザーに役立つ方法で使用するための計画が必要です。ブランドドメインは、国別コードや .com より非常に優れていることを示す必要があります。そして、これまでのところ、私はその領域に進歩をほとんど見ていません。私が最も懸念するのは、この点です。

ICANNは、登録と委任プロセスを管理することで、中立的な役割を果たそうとしてきました。イノベーションを促すべくICANNがより多くを実行して欲しいと私は思います。

手始めに、ICANNはドットブランドドメインを大幅な割引価格で提供する、中小企業向けプログラムを提供することができます。これまでのところ、登録プロセスには10万ドル超が必要なため、一部の大企業に対象が限定されていました。中小企業は、ドットブランドドメインの可能性をテストしたいと熱望していると思います。

第二にICANNは、私がやろうとしていることより多くを実現できます。ドットブランドドメインを使用している企業にスポットを当て、ドメイン個別に組織とそのスタッフ、顧客にどのような利益をもたらし得るか、ケーススタディを提供するのです。ICANNはレジストラのリストを公開していますが、企業が登録のみならずドットブランドドメインをどのように活用しているかについては(私がちょっと探してみた限りでは)何も提供していません。

近い将来、予算の削減方法を企業が模索するにつれ、ドットブランドドメインの使用停止が増えるのではないかと思います。私にはまだ、ドットブランドドメインが失敗だったと宣言する準備ができていませんが、ドットブランドドメインの存続を心配しています。

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