技術系エンタープライズ企業のグローバルWebサイトで2022年のトップはDHL

(この記事は、2022年4月14日に公開された記事「DHL is the best global enterprise technology website of 2022」の日本語訳です。)

2022年版Webグローバリゼーション・レポートカードの「技術系エンタープライズ企業」カテゴリーには、ソフトウェア企業やハードウェア企業、またDHLやFedEXといった物流や配送に携わる企業など、さまざまな企業が含まれています。今年ベンチマークを行った企業は、以下の通りです:

  • Autodesk
  • Cisco Systems
  • DHL
  • FedEx
  • HP Enterprise
  • Huawei
  • IBM
  • Intel
  • Oracle
  • Pitney Bowes
  • SAP
  • UPS
  • Xerox

今年は初めて物流会社のDHLが首位に躍り出ました。同カテゴリーではかつて、Cisco SystemsIntelなどが首位を飾っています。

DHLは44言語をサポートし、その数はカテゴリー内でトップです。DHLはまた、以前よりグローバルで一貫性があるよう改善したデザインを採用しました。グローバルゲートウェイも、過去2年間で改善されています。モバイル向けのデザインでは、ヘッダーに素晴らしい地球のアイコンを採用したグローバルゲートウェイが設置されています。ヘッダーにグローバルゲートウェイを設置するほどグローバルにユーザーフレンドリーなモバイルサイトは、ほとんどありません。以下に示すのは、アメリカ向けとスペイン向けのサイトです:

DHLのモバイルサイト、左はアメリカ向けで右はスペイン向けの画面キャプチャ

DHLはまた、ジオロケーションを利用しています。以下のスクリーンショットは、ユーザーがドイツから.comのサイトにアクセスした際に表示されたものです。DHLは、ユーザーをドイツ向けのサイトへリダイレクトすると共に、リダイレクトを知らせるメッセージをヘッダーの上に表示しつつ、オプトアウトするための機能を提供しています。

ドイツからDHLの.comのサイトにアクセスした際の表示画面

DHLは、時間をかけてゆっくりと、しかし着実に改善することで、大きな違いを生み出せることを実証しています。その結果として、カテゴリー1位に輝いたということです。

レポートカードにある上記以外のハイライト:

  • FedExは現在39言語をサポートしており、DHLに迫っています。
  • UPSは最近、スロベニア語を新たにサポートしました。
  • Ciscoは、グローバルサイト(.com)のデザインリニューアルを試験しているようです。
  • 残念ながら過去2年間でIBMはサポート言語の数をほぼ半減させています。

「技術系エンタープライズ企業」カテゴリーには、レポートカードのうち35ページを割いています。ご質問があれば、お気軽にご連絡ください。またレポートカードには、2022年版Webグローバリゼーション・ベストプラクティス&トレンド集もセットになっています。

Information

書籍「グローバルWebサイト&アプリのススメ」

米国Byte Level Research社の許諾を得て、同社が運営するWebサイト「Global by Design」より、グローバルサイトWebサイト運用に関する記事を翻訳してお届けします。

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