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W3CとWHATWGが共同でHTMLの仕様を策定するようです🤝🎉


リードUI開発者 宇賀

みなさんこんにちは、宇賀です!🍣🍵
みなさんはHTMLの仕様を参照するとき、何のドキュメントを参照していますでしょうか?

W3CのHTML5でしょうか?WHATWGのHTML Living Standardでしょうか?あるいはその両方かもしれませんね。1つの事柄に対する仕様書が複数存在している現状は7年以上も続いており、内容の食い違いや文書自体の管理などいろいろな問題をはらんでいました。

そんな中、Twitterを見ているとこんなニュースが舞い込んできました。

なんと、W3Cは独自のHTML5(現在策定中の5.3を含む)という仕様策定を終了し、WHATWGが管理している「Living Standard」に一元化することに両者が合意したそうです。4月上旬の時点で、W3Cが管理するHTMLとDOMの仕様書が廃止されるというニュースは流れていましたが、ついにこの時が来ましたね。

W3C and WHATWG work together on HTML and DOM, in the WHATWG repositories, to produce a Living Standard and Recommendation/Review Draft-snapshots

詳細は、上記ツイートから飛べるリンク先に書かれていますが、HTMLとDOMの仕様策定は共同で行い、管理自体はこれまで通りWHATWGのリポジトリで行われるようです。

WHATWG produces periodic snapshots, called Review Drafts, for a patent exclusion opportunity; W3C selects those to be Candidate Recommendations, which follow the W3C process (Candidate Recommendation → Proposed Recommendation → Recommendation). The W3C CR, PR, and REC, and the WHATWG Review Draft are the same document

WHATWGが策定した仕様(レビュードラフト)は定期的にスナップショットが作成されていき、それが勧告プロセス(Candidate Recommendation → Proposed Recommendation → Recommendation)に従って「Living Standard」、すなわち「W3CのRecommendation」なドキュメントになっていくそうです。こうして無事に同一の内容として定義されていくみたいですね。

/TR (All Standards and Drafts) will point to whatwg.org for HTML and DOM

W3Cのドキュメントから参照されるHTMLとDOMに関する仕様及びドラフトのTR(Technical Report)に関しても、全てWHATWGのものを参照するようです。

WHATWGのLiving Standardが正としてW3Cが受け入れる、ということはこれまで衝突していた要素の仕様はWHATWGを正として考える必要があるようです。個別に制作ガイドラインなどが用意されている場合には、中身の見直しをしてみてもいいかもしれません。

おわりに

「HTML5」の話をすることももちろんありますが、個人的には普段HTMLの最新仕様を指す際「Living Standard」と呼んできました。初登場のタイミングから大変話題になった「HTML5」という言葉はHTML5.2のみに留まらず、モダンなWeb技術の総称としても世の中に根強く浸透しているように見えます。「Living Standard」がHTMLの唯一の仕様となることで、今後は「HTML Living Standard」が一般的な呼び方になっていくのでしょうか。

長いので「HTML LS」という表記が一般的になっていくかもしれませんね。今後も動向に注目です👀。