AZMKIMIからMZOOまで:Amazon.comを利用する中国ブランド

(この記事は、2020年3月7日に公開された記事「From AZMKIMI to MZOO: Chinese brands take over Amazon.com」の日本語訳です。)

New York TimesのJohn Herrman氏が書いた、Amazonにおける中国企業の台頭と、彼らが採用しているブランド名についての記事が、とても興味深いと思いました。記事から引用します:

Amazonでアメリカから100万ドル以上を売り上げている業者のほぼ半数は、中国に拠点を置いています。Amazonに出店している業者の3分の1近くは、(eコマースの市場動向に詳しいMarketplace Pulseの調べによると)深圳市に位置していると思われます。

Amazonは昨年、JDやAlibabaといった中国国内大手との市場競争に敗れた結果として、中国向けのストアを閉鎖しました

しかし、中国の起業家に海外展開を持ちかけ、彼らに物流やブランディング、プラットフォーム運用について支援を得ることのできる「国境を越えた電子商取引公園」を提供する点において、Amazonはとても成功しています。Amazonはまた過去5年間、国際的な商取引を行う中国の業者に向け、サミットを開催してきました。昨年のサミットは上海で催され、1万人以上が参加しています。参加者の多くは、Taobaoのような中国国内向けプラットフォームが飽和しつつあるなか、Amazonをその代替と見ています。

記事には多くの惹きつけられる点がありますが、特に2つの点で私は惹きつけられました。第一に、アメリカ在住の顧客向けにローカライズしていると考えれば驚くに値しませんが、Amazonでビジネスを行う中国の企業はいずれも、ブランド名にラテン文字を使用していることです。Amazonブランドを活用することで、彼らがアメリカの消費者に対しどれだけ成功を収めてきたかは、驚きに値します。新興ブランドの多くに成長をもたらすべく、買い物客(加えてPrime会員)に一定レベルのセキュリティをAmazonは提供します。

第二に、より多くの中国企業が今や、確立された西洋ブランドのためだけに商品を生産するよりむしろ、自社のブランディングに投資をしている点です。多くの中国企業が両方に取り組んでいるのは確かですが、独立したブランドとして自立できるかどうかが将来を左右すると、彼らは強く認識しています。

Amazonはグローバルプラットフォームを提供していますが、グローバルブランドとは最終的に単一のプラットフォームから独立して存在するものだ、というのが私の考えです。果たして、実際はどうでしょうか? 記事で取り上げられている企業はおそらく、そのような存在ではありません。そしておそらくAmazonは彼らに、同社のプラットフォームを超えて拡大するための機会を提供しているのでしょう。

ここで一つ、強調させてください。私は2020年版Webグローバリゼーション・レポートカードで、中国に拠点を置く多国籍企業を少なからず取り上げていますが、一つも上位50位以内にランクインしませんでした。HuaweiMiCtripすら、です。将来この状況は変わるでしょうし、中国企業は良い方向へ進化すると信じます。結局のところ本拠地がどこであれ、Webサイトのグローバル化はとても難しいものなのです。

2020年版Webグローバリゼーション・レポートカード

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書籍「グローバルWebサイト&アプリのススメ」

米国Byte Level Research社の許諾を得て、同社が運営するWebサイト「Global by Design」より、グローバルサイトWebサイト運用に関する記事を翻訳してお届けします。